Graduate School of Accountancy早稲田大学 大学院会計研究科

早稲田大学「財務経営陣のための会計・ESG講座」2022年9月開講

 

 

「財務経営陣のための

  会計・ESG講座

~価値創造を目指して~」

※2023年度講座の情報はこちらです。

はじめに
早稲田大学大学院会計研究科では、このたびアビームコンサルティング株式会社・ブラックライン株式会社の協賛および株式会社東京証券取引所の後援をいただき、2022年9月より、「財務経営陣のための会計・ESG講座 -価値創造を目指して-」を開始することになりました。本講座は独自のプログラムで、企業価値を高めるための会計リテラシーを充実させるとともに、経営幹部やESG人材を養成することを目的としています。このために、日本はもとより世界中で活躍する優秀な講師を集め、20回にわたり会計・ESG(環境・社会・統治)を中心とした講義を行います。

プログラムの概要
財務経営陣は、財務・会計のトップであるだけではなく、経営企画(戦略の策定と実行)の機能も併せ持つものでなければなりません。また、単に数字に詳しいだけではなく、経営トップが意思決定を行う際のパートナーとなることが求められています。言い換えれば企業価値創造の受託者責任を負う「Value Steward(企業価値の番人)」でなくてはなりません。さらに、日本においては、経営幹部の財務・会計・ESGの知識獲得も未だ十分とはいえない状況になっています。

2021年12月にイギリスで実施されたG7の「G7 Impact Taskforce Workstream A の答申書」 に、コーディネーターの柳氏の提唱している柳モデルが掲載されました。(レポート18ページ)

経営幹部が有すべき能力やスキルは、財務・財務会計・管理会計・戦略の策定と実行だけではありません。投資家とのコミュニケーションもきわめて重要です。いかに企業の戦略を投資家に理解してもらうか、またESGに代表される潜在的な「企業の見えない価値(非財務資本)」を企業価値に結びつけるべく、熱意と具体的なエビデンスをもって説明できなければならないのです。
本講座では、以上の要求に応えるために、大学院会計研究科の主催ならではのコンテンツを準備しました。具体的には、財務会計として今日の諸問題をあぶりだし、さらにはIFRS対応に関する理論上の論点を整理します。管理会計としては戦略実行のためのツールや脱予算経営のアイデア、さらには財務戦略、そして統合報告や「ESGの価値の定量化」に関連した最先端の実務を解説します。ESGの専門家はもとより、先進的な日本企業において財務経営陣がどのような役割を果たし、どのように仕事を行っているかを紹介します。投資家との対話としては、国内外の機関投資家のトップがESGも含めた価値創造の具現化に向けて企業に何を求めているか、どのように企業と関わろうとしているのか(エンゲージメント)について、著名な海外投資家の生の声も含めてお届けします。
以上のユニークなコンテンツを担当するのは、著名企業のCFO、国内外のトップティアの機関投資家、関連する公的組織および会計研究科の教員です。20回の講義は必ず、現役CFO、次世代のCFOを担う方々のお役に立つことと確信しております。

開講時期・場所
期間:2022年9月~2023年2月(週1回18時30分~21時30分)
場所:早稲田大学早稲田キャンパス(東京メトロ東西線早稲田駅から徒歩5分) 対面講義

受講対象者
企業派遣のCFOおよび経営幹部候補者。経理・財務・経営企画の担当者。金融機関やコンサルのアドバイザー。公認会計士あるいは税理士など、会計専門家であり社外取締役等の候補者など。

受講定員
50名

受講料
110万円(消費税込)

プログラム内容
(2023年1月23日時点 最終決定までテーマも変更となる場合があります。)

月日 テーマ 担当者
1 9月16日 入学式・懇親会 CFOの受託者責任 序論 柳 良平(早稲田大学客員教授)
清水 孝(早稲田大学大学院会計研究科教授)
2 9月30日 インパクト投資の実際 Eric Rice(Head of Impact Investing, BlackRock)
3 10月7日 企業価値創造理論と日本企業の課題 柳 良平
4 10月14日 サステナビリティの現状と課題 銭谷 美幸(三菱UFJフィナンシャル・グループ チーフ・サステナビリティー・オフィサー
5 10月21日 CFOの役割と実務(1) 徳成 旨亮(株式会社ニコン CFO)
6 10月28日 市場区分変更の目的 菊池 教之(株式会社東京証券取引所 上場部長)
7 11月11日 企業結合と無形資産 川村 義則(早稲田大学大学院会計研究科教授)
8 11月18日
ヒト(人的資源)のオンバランス化
秋葉 賢一(早稲田大学大学院会計研究科教授)
9 11月25日 ESG経営に関する柳モデルと実証エビデンス 柳 良平
10 12月2日 企業価値向上と社会貢献の資金循環 村上 絢(個人投資家)
11 12月9日 予算の革新に向けて 清水 孝
12 12月16日 CFOの役割と実務(2) 十時 裕樹(ソニーグループ株式会社
副社長兼CFO)
13 12月23日 ESG投資の実際(1) 寺口 政行(日興アセットマネジメント
インベスト・テクノロジー運用部長)
14 1月13日 ESG投資の実際(2) 兵庫 真一郎(三菱UFJ信託銀行、資産運用部
チーフアナリスト兼チーフファンドマネージャー)
15 1月20日 サステナビリティ経営 稲葉 章代(三井住友信託銀行
サステナビリティ推進部長)
16 1月27日 ESGとデジタル 今野 愛美(アビームコンサルティング株式会社、
デジタルプロセスビジネスユニット
FMCセクター Senior Manager)・ゲスト 横山 之雄(日清食品ホールディングス株式会社、取締役・CSO 兼 常務執行役員)
17 2月3日 ESG経営のためのバランスト・スコアカード活用 清水 孝
18 2月10日 インパクト加重会計の概要 David Freiberg(ハーバード・ビジネススクールに
おけるIWAIの創立メンバー)・柳 良平
19 2月17日 日本企業のESG会計の事例 柳 良平
20 2月24日 修了式・懇親会 まとめ 柳 良平・清水 孝

*海外から著名投資家を招聘した場合、報告およびディスカッションは英語で実施されますが、柳良平先生が逐次通訳・解説を入れますのでご心配なくご参加ください。

プログラム責任者
清水 孝(早稲田大学大学院会計研究科教授)
早稲田大学商学部卒業。早稲田大学大学院商学研究科満期退学。博士(商学)早稲田大学。朝日大学経営学部、早稲田大学商学部を経て2005年より現職。2016年よりめぶきFG社外取締役。IMA(米国公認管理会計士協会)東京支部プレジデント。公職として公認会計士試験委員(2016年~2018年)。
主要著書:『論点で学ぶ原価計算』新世社、2018。Management Control Systems in Japan, Routledge, 2017.『原価計算(改訂版)』税務経理協会、2017。『スタンダード管理会計(第2版)』(共著)東洋経済新報社、2017。『現場で使える管理会計』中央経済社、2015。『現場で使える原価計算』中央経済社、2014。他著書・論文多数。

柳 良平(エーザイ株式会社シニアアドバイザー、2017年~2021年、2022年~早稲田大学大学院会計研究科客員教授)
早稲田大学商学部卒業。米国サンダーバード国際経営大学院にてMBA(with distinction)取得。博士(経済学)京都大学。米国公認管理会計士、米国公認財務管理士。
公職として東証上場制度整備懇談会委員、米国公認管理会計士協会(IMA)常任理事、日本生産本部「経営アカデミー」経営財務コース委員長等を務める。職歴としては、銀行支店長、メーカーIR・財務部長、UBS証券エグゼクティブディレクター、エーザイ専務執行役CFO等を経て現職。早稲田大学会計研究科客員教授として10年以上大学院で教鞭を執る。2017年度早稲田大学Teaching Award総長賞受賞。Institutional Investor誌の2022年機関投資家投票でヘルスケアセクターのthe Best CFO第一位(5回目)に選出される。
主要著書:『CFOポリシー 財務•非財務戦略による価値創造』中央経済社、2020。Corporate Governance and Value Creation in Japan, Springer, 2018.『ROE経営と見えない価値』(編著)中央経済社、2017。『ROE革命の財務戦略』中央経済社、2015。『企業価値を高める管理会計の改善マニュアル』中央経済社、2010。他著書・論文多数。

問い合わせ先
早稲田大学大学院会計研究科 財務経営陣のための会計・ESG講座担当  [email protected]

参加申込書
こちらからダウンロードいただけます。お申込み前に、申込要項もご覧ください。

※2022年度の受講受付は終了しました。

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