第23回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」贈呈式 受賞者挨拶 ― 有本 整 氏

【公共奉仕部門 奨励賞】
新型コロナワクチンの副反応に関する調査報道

CBCテレビ

有本 整 氏の挨拶

このたびはこのような素晴らしい賞をいただき誠にありがとうございます。
番組という作品ではなく、取材活動そのものへの評価ということで非常に嬉しい限りですが、まずは副反応に苦しむ患者の皆様、そして接種後にご家族を亡くされた遺族の皆様、私共の取材に応えてくださって誠にありがとうございました。
あらためて感謝申し上げます。

新型コロナワクチンは今日現在で国内の総接種回数が4億3千万回、皆さんも打たれた方は多いと思うのですが、そのくらいの回数に達しています。
初の遺伝子ワクチンとして、重症化や死亡を劇的に減らしてパンデミックを抑えたということで、ノーベル賞まで取ったということで、その効果を否定するわけではもちろんありません。が、その輝きの陰にそういう後遺症とみられる様々な症状に苦しんでいる人がいる、そのこともまた事実です。

そこに私達は目を向けたわけですけれども、元々ワクチンが発表された当初からその技術の先進性であるとか特殊性から後遺症が起きるんじゃないかということで注目をしていました。取材と報道をはじめたその後から徐々に情報がどんどん寄せられるようになってきまして、やっぱりこれは無視できない事態なんだなと実感してさらに取材をするようになりました。
そうしますと更に全国から情報が寄せられて報道をやっていくということに繋がっていきました。会社も幸いにしてストップをかけることもなく、夕方のニュース番組内での特集が50回あまり、そしてキャスターがWebで展開している解説コーナーというのがありまして、それは視聴回数が5千万回くらいに達していましてやはり全国的に関心が高いのだということを改めて実感しています。

そのVTR、今回作りましたドキュメンタリー「評価不能」、解説コーナーとも全てWebで公開しておりますので、YouTubeで「ワクチン」というふうに検索していただければすぐに出てきますので自由に観ることもできます。
それがまた更に全国から情報を寄せていただくようなことにも繋がっています。

日本は、国への報告分だけでこれまでに3万6千件の副反応の報告、それと死亡事案は2千件を超えています。その一方で、副反応の原因究明や治療法の開発というのはほとんど進んでいないのが事実であります。大臣に対して何度か話を聞いていますが、最初、去年聞いた時には「副反応の研究をする」というお話をされましたが、つい先日新しい大臣に聞きましたら「特に問題はみつかっていないという理解です」というふうに答えられました。
高齢者に対しての定期接種もほぼ決まっていますし、これから更にメッセンジャーRNAワクチンが世に広まっていくというのは、ほぼ確定的です。

これからもこの問題がどうなっていくのか、副反応とか治療法は解明されるのか、その辺りをこれからも取材して世に報じていこうと考えております。
本日はありがとうございました。

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/top/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる