市川沙央さん芥川賞受賞へのお祝いの言葉
昨日発表された、第169回の芥川賞は、早稲田大学人間科学部通信教育課程を本年3月に卒業された市川沙央さんが、『ハンチバック』により受賞されました。誠におめでとうございます。
市川さんは、筋疾患先天性ミオパチーという重い障がいがあり、車椅子と人工呼吸器をお使いになるというハンディを乗り越えて、見事に芥川賞を受賞されました。本年3月の卒業式では、卒業論文「障害者表象と現実社会の相互影響について」により、小野梓記念学術賞に選ばれています。この賞は、本学で学生が受ける最も栄誉ある賞です。
こうしたアカデミックな卒業論文を書き上げられた同じ年に、芥川賞を受賞されたことは、輝かしい快挙です。同時に、ダイバーシティとインクルージョンの大切さを体現されたことに、心から敬意を表します。市川さんのご努力は、早稲田大学の誇りです。
改めまして、本当におめでとうございます。
2023年7月20日
早稲田大学総長