子どもたちの“理科が好き”を育む②

子どもたちの“理科が好き!”を育む 科学実験教室「ユニラブ」開催

科学実験教室「ユニラブ」開催

2019年8月7日(水)、小中学生のための科学実験教室「ユニラブ」が早稲田大学西早稲田キャンパスで開催。同イベントは今年で32回目となり、大盛況の一日となりました。イベントの魅力と当日の様子を、主催者・出展者のインタビューを交えてレポートします。全3回連載の今回は第2回です。

8月7日「第32回ユニラブ」が開催!

全国各地から3,000人が来場

第32回となる今年の来場者は3,000人を超え、西早稲田キャンパスは活気に満ちた1日となりました。今年は、事前申込制の「実験教室」と自由参加型の「実験体験コーナー」の計35の実験コーナーが出展。「実験教室」は抽選になるほどの人気で、不思議なシャボン玉や風船ヘリコプターの制作、プログラミングやDNA解析の体験など、身近なテーマを科学的に掘り下げる企画がそろいました。各コーナーは対象学年が定められ、それぞれの知識に合わせ、専門分野の研究者・学生が子どもたちに分かりやすく解説します。

一方、自由参加型の「実験体験コーナー」は、行列ができるほどのにぎわいになりました。科学マジックやスライム作りなど、ユニークな企画を、学生団体がアイデアを練って準備。省エネルギーや放射能などを解説する企画もあり、難解なテーマもわかりやすく解説されます。

目の前で起こる科学現象に、子どもたちは興味津々。参加型企画では率先して手を挙げる子どもが多く、どのコーナーでも常に驚きの声があがります。保護者の方々からは「自由に回れるのが良い」「夏休みの子どもの思い出になる」などの感想がありました。

理工展連絡会の学生が企画する「科学マジック」。ショーのように次々と起こる現象に子どもたちの目はくぎ付け

技術部が企画する「身の回りの放射線を調べる」。放射線や原子力発電の仕組みも解説され、大人たちも興味津々

電気・情報生命工学科 村田研究室が企画する「カラダを使ってロボットを動かそう!」。AIにも応用される機械学習を、体験形式で学ぶことができる。

「自分で考えるのが楽しい」「動作などが簡単に、速くプログラミングされることがすごい」などの声が参加者からあがった。

環境資源工学科 村田研究室が企画する「粉のふしぎ!!」

きなこ、小麦粉、石炭などの粒子を解説し、最後に粉塵爆発が起こる大迫力のパフォーマンスに子どもたちは驚がくの表情を見せる

教員の声: 科学に対する視点を持つきっかけに

創造理工学部環境資源工学科教授 所 千晴

「私は、再生利用のために物質を分離させる技術を専門としており、その重要性を伝えるためにユニラブに参加しています。都市鉱山などで話題の同分野ですが、どうしてもゴミ処理のようなイメージがついてしまうので、子どもたちには『新しいものを創っている』というイメージを持ってもらいたいです。今年の体験では、めっきを題材に、金属の結びつきや変形などを学ぶ、キーホルダーづくりを用意しました。まずは金属の構造の一部を理解することで、物質の特性に関心を抱いてもらえるように企画しています。

ユニラブでは、『社会の中の金属の役割がわかった』など、毎年子どもたちから反応があります。知識を押し付けすぎてしまうと関心が離れてしまうので、体験する作業の量や難易度を工夫しています。より楽しんでもらえるように、着ぐるみを用意したりもしています。

世間では『青少年の理科離れ』といわれていますが、子どもたちが最初から物に対する関心を抱かないわけではありません。理系分野は社会とも密接に結びついていますし、自然法則に沿った思考は、文系に進むとしても重要です。科学的な視点を幼い頃から持つことは、将来非常に役立ちます。ユニラブは、そうした視点を持つきっかけとしては最適な機会です」

環境資源工学科 所研究室が、JX金属株式会社の協力で企画する「キラめっき星をつくろう!」。キーホルダーづくりを通じて、めっきが金属に張り付く原理を学ぶことができる

学生の声: 自分が最初に抱いた好奇心を子どもたちに

創造理工学部経営システム工学科2年 津布久竜也

「理工学部の学園祭にあたる『理工展』を運営する理工展連絡会に所属しており、毎年ユニラブに出展しています。今年は5つのコーナーを企画しましたが、どのコーナーも人気で、30分待ちの企画もありました。

研究室にこもることが多い理工系の学生は、子どもと触れ合う機会がなかなかないので、童心に帰るようで楽しいです。自分自身も幼少のときに体験型の科学イベントに参加したことがあり、その時のワクワクを子どもたちに感じてもらいたいと思っています。原理や構造について聞かれても答えられるように準備しなければなりませんし、子どもにわかりやすく教えるのは難しいので、刺激にもなります。楽しいことから始めなければ興味が長続きしないと思い、伝え方を最も意識していますので、『面白い』『もっと創りたい』という声を聞くとうれしいです。理工学部の設備を使えるのがユニラブの良いところなので、今後も他の科学イベントでは味わえないような企画をしていきたいと思います」

理工展連絡会が企画する「カラフルせっけんをつくろう!」。型に素材を入れて石鹸をつくる体験。色を選べ、完成品は自宅に持ち帰ることができる

科学実験教室「ユニラブ」とは?

早稲田大学理工学術院が主催する「ユニラブ」は、実験や工作の体験を通じて、小中学生が科学や技術に対する知的好奇心を高める機会を提供するとともに、大学の技術力・研究力を広く社会に公開することを目的にしたイベント。理工系の学部が集まる西早稲田キャンパスで1日がかりで行われ、キャンパス内の教室などを活用して、事前予約制の「実験教室」や予約なしでも参加できる「実験体験コーナー」を提供します。それぞれの企画は、早稲田大学の研究室や学生団体によって運営されており、子どもたちが研究者や学生と交流しながら科学を学ぶことができるのが最大の特徴です。大学の専門実験室や実験装置を活用するため、小中学校の授業では味わうことのできない貴重な体験を提供しています。

⇒第3回に続く(2019/11/18公開予定)
⇒第1回へ
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