オックスフォード大学のビジネススクールと経営人材育成プログラムを共同開発
早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センターはこの度、文部科学省「令和6年度補正予算リカレント教育エコシステム構築支援事業」のうち、「リカレント教育による新時代の産学協働体制構築事業」に「グローバルリーダーアクセラレータープログラム (The Global Leader Accelerator Programme、以下 GLAP)」が採択されました。
■背景:日本企業の経営力不足と経営人材の国際経験不足
日本国内では、急速な人口減少に伴う市場縮小が深刻化する一方、世界に目を向ければサステナビリティやデジタル変革、地政学リスクといった新たなトレンドが企業経営の前提を大きく変えつつあります。しかしながら、日本の産業や企業では、事業の現場が伝統的に重視されてきたため、経営人材の育成が十分に進んでいない現状があります。
とりわけグローバルな視点や最先端の経営知見を持つ人材の育成は急務となっています。IMDの「世界競争力ランキング調査2024」によると、日本の役員・管理職の国際経験は67カ国中最下位と、経営層における国際経験は圧倒的に少ない事が明らかになっています。こうした経験不足を補う教育は必要不可欠で、喫緊の課題といえます。
■プログラム概要:2026年2月に東京で1週間の集合研修を実施予定
本経営人材育成プログラム「GLAP」は2026年2月の実施を予定しており、早稲田大学大学院経営管理研究科(早稲田大学ビジネススクール)の教授陣と、英国・オックスフォード大学のサイードビジネススクール教授陣が協働して、日本企業が経営者育成において抱える課題を踏まえ、日本企業や日本のビジネスパーソンに効果的な世界水準のプログラム開発と講義を行います。
事前に、受講生および受講生を派遣する企業とともにセッションを実施したうえで、本セッションは2026年2月に東京にて1週間の集合研修として行われる予定です。東京にいながらにして、早稲田大学ビジネススクールと、世界トップクラスのオックスフォード大学サイードビジネススクールによる経営者教育が受講できる、非常に貴重な機会となります。
本プログラムの統括責任者である早稲田大学大学院経営管理研究科の佐藤克宏教授は、次のように述べています。
「オックスフォード大学サイードビジネススクールとの協働による本経営者育成プログラムは、日本における経営者育成教育に初めて世界最高水準の上質な内容を実現するものです。オックスフォード大学が長年にわたり培ってきた経営者育成教育の英知と経験に、早稲田大学ビジネススクールが持つ日本企業の経営者育成における課題認識を融合することで、日本企業にとって真に効果的なプログラムを開発・提供できると自負しています。ここから、日本における経営者育成教育の新たな高みが生まれていきます。」
オックスフォード大学サイードビジネススクールのジョナサン・トレバー教授は以下のようにコメントしています。
(Dr. Jonathan Trevor, Associate Dean for Practice and Affiliates, and Professor of Management Practice)
「早稲田大学ビジネススクールとの緊密なパートナーシップは、両校の強みを結集し、日本のあらゆる業界の経営幹部候補者に向けて、革新的で影響力のある国際的なエグゼクティブ教育を提供するものとなります。」
以上