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第18回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」贈呈式 受賞者挨拶 ―島袋良太氏

※第18回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」贈呈式 式辞・講評 はこちら

【公共奉仕部門 大賞】
連載「駐留の実像」を核とする関連ニュース報道 琉球新報

「駐留の実像」取材班代表 島袋良太氏の挨拶

本日は、このような非常に名誉ある賞をいただき、身の引き締まる思いです。今回、取り上げた日米地位協定の問題で重要なことは、沖縄では、保守や革新の立場を超えて、歴代の県政や県議会が一貫して抜本改定を求めてきたということです。それは、基地問題に関して、あまりにも不公平だという感覚が沖縄の中では共通して流れているということを意味していると思っています。この「不公平だ」というシンプルな感覚が、沖縄の新聞としてジャーナリズムの立脚点と思い、連載を続けました。

 住民生活をいかに守るかという観点から、受入国や地元の決まりを米軍に守らせるということや、環境汚染等の問題が起きたときにどうやって基地の透明性を確保するのかは、受入国の主権が守られているかどうか、というところにかかってくると思っています。

 実際には、様々な面で米軍の運用が最優先されて主権がないがしろにされている状況の中で、同盟の重要性の側面ばかりが国内世論的には強調されることが続いてきました。中には、沖縄県民は安全保障をどのように考えているのか、というような、先のひずみの部分を度外視した批判だけが浴びせられることもあります。

 非常に難しいのは、米軍基地の問題や主権の問題になると、感情的な議論になりがちであったり、または感情的な問題ということで片づけられてしまうことです。

 そういう状況の中で、この連載では指摘されてきた問題を一つずつ、客観的で相対的に検証していく作業をしました。沖縄と同じように米軍が駐留しているドイツやイタリアでは、日本国内と同様な事件事故が起こった時に、どのように処理されているのかという具体的な実例やその法的根拠を調べ、また当事者の証言を追いかける作業をしました。

 取材班では、僕が代表者となっておりますが、10人ぐらいの記者が協力して、例えば沖縄県内の基地を抱える自治体で張り付いている記者がいて、その記者から「現場でこんなことがあったんだけど、この問題おかしかったよ」という事例を一つずつ教えてもらい、海外の同様の実例と照らし合わせる作業などをしました。チームで取材できたことも含めて、ありがたかったですし、取材にご協力いただいたみなさまに改めて感謝を申し上げさせていただきます。この度は本当にありがとうございます。

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