2017年12月22日、本学理工キャンパスにて『理工学術院総合研究所重点研究領域発足記念シンポジウム』を開催しました。
7つの重点研究領域 クラスター研究所の設置
本学は2032年の創立150周年に向けて、教育・研究を通じて世界に貢献するアジアのリーディングユニバーシティとなるべく、基本方針“Waseda Vision 150”を掲げ、その核心戦略に基づいて鋭意取り組んでいます。理工学術院総合研究所においても、本ビジョンの達成と社会の要請に応えるべく、さらなる研究力の強化と独創的研究の推進によるイノベーションの創出、国際発信力の強化を推進しています。そのため、7つの重点研究領域を定め、それぞれを理工学術院総合研究所内にクラスター研究所として2018年4月に発足させることとしました。専攻の枠を超えて、重点分野の国際的な研究力の強化を図り、世界トップレベルの研究を目指しています。
本シンポジウムでは、これら重点研究領域設置の経緯から各研究所の概要を紹介するとともに、講演やパネルディスカッションを通じて、産学官連携の推進、これからの理工系研究組織のあり方について探りました。
はじめに木野 邦器 理工総研所長より、大学全体の研究力強化施策、国内の産学官連携状況、理工総研の7つの重点研究領域を定めた経緯について説明がありました。
その後、各重点研究領域のプログラムオフィサーより、研究所の内容や目標について紹介がありました。
開会挨拶にて、橋本周司早稲田大学副総長は、理工総研が重点研究領域を定めて研究を推進することについて大学本部も積極的に支援していることを強調しました。
基調講演では、他大学から2人の研究者が登壇しました。東京工業大学の安藤真理事・副学長は、『ちがう未来を見つめてゆく-東京工業大学の研究改革』と題し、教育・ガバナンス・研究の3本柱における改革の推進や、それぞれの改革が効果を上げている点について講演しました。続く神奈川工科大学の井上秀雄教授は、「超成熟社会に向けたクルマの知能化」と題し、トヨタ自動車にて研究開発を実践されてきた経験から得られたものについて、またJST S-イノベプログラムマネージャーとして、プログラムが目指すものについて紹介をしました。
パネルディスカッションでは、「理工系研究組織の新しい姿を求めて」と題し、2人の基調講演者、重点研究領域の7人の他、理工総研研究重点教員の3氏をパネラーに加え、各研究者の経験を踏まえた産学官連携における現状の課題や、今後、産学官連携を活性化するために「学」がとるべき施策について、意見交換をいたしました。
開催報告
概要
開催日:2017年12月22日
主催:早稲田大学理工学術院総合研究所
場所:早稲田大学西早稲田キャンパス63号館2階04・05会議室
主な参加者
プレスリリース(概要説明)
- 木野 邦器:理工学術院総合研究所所長
- 小薗 英雄:数理科学研究所プログラムオフィサー
- 甲藤 二郎:最先端ICT基盤研究所プログラムオフィサー
- 草鹿 仁:フロンティア機械工学研究所プロフラムオフィサー
- 柴山 知也:持続的未来社会研究所プログラムオフィサー
- 寄田 浩平:先端基礎物理学研究所プログラムオフィサー
- 松方 正彦:先端化学知の社会実装研究所プログラムオフィサー
- 大島 登志男:先進生命動態研究所プログラムオフィサー
シンポジウム(プレスリリース登壇者を除く)
- 安藤 真:東京工業大学理事・副学長(研究担当)
- 井上 秀雄:神奈川工科大学教授
- 天野 嘉春:早稲田大学理工学術院教授(理工総研研究重点教員)
- 野田 優:早稲田大学理工学術院教授(先端化学知の社会実装研究所)
- 片岡 淳:早稲田大学理工学術院教授(理工総研研究重点教員)
- 鳥居 祥二:早稲田大学理工学術院教授(理工総研研究重点教員)
- 鷲尾 方一:早稲田大学理工学術院教授(理工総研研究重点教員)
- 竹内 淳:早稲田大学理工学術院長