本重点研究領域は、自然の階層の一部である素粒子・宇宙・量子・原子の研究に着目する。全く新しい法則/新粒子の発見が期待されている最先端の素粒子物理学研究を主軸とし、“宇宙”・“量子”・“原子”分野と多角的に連携融合し、大学独自の先端基礎物理の研究成果の最大化とさらなる発展強化を図る。
世界最高エネルギー加速器(LHC)を用いた最先端素粒子研究と本学が主導する宇宙衛星実験(CALET)を中心として、とくに「新粒子の発見」による新しいパラダイム創生を目指す。また、構成メンバーの多様な専門性を有機的に繋げた社会貢献の充実化を図る。基礎物理学の成果だけでなく、それぞれの研究分野(宇宙・量子・原子)から産業・医療界への成果還元を行う。
具体的には、①次世代衛星・加速器実験の検討や新しい検出器の開発(宇宙・素粒子)、②量子コンピュータ応用や新エネルギー開発(量子)、③中性子制御技術(原子)という新しい技術開発や知見を産業・医療界に応用し、社会への波及効果を拡大させる。実験・理論が融合し、基礎科学と実用性が両輪で発展することで、本重点研究領域終了後の継続的体制の維持と社会的意義と貢献を磐石にする。