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尾野真千子さん、朝ドラ『カーネーション』について語る 「大テレビドラマ博覧会」記念イベント

2017年7月21日(金)、早稲田大学演劇博物館で開催されている春季企画展「テレビの見る夢 大テレビドラマ博覧会」の関連イベントとして、「尾野真千子が語るテレビドラマ『カーネーション』を中心に」が、早稲田大学大隈記念講堂大講堂にて開催されました。

NHK連続テレビ小説、通称「朝ドラ」の最高傑作という呼び名も高い『カーネーション』(2011-12)について、主演の尾野真千子さんとチーフ演出を担当された田中健二さんが登壇して貴重なエピソードを披露してくださいました。当日は、尾野真千子さんやテレビドラマのファン、約1,100人の来場者で満員となり、大盛況のイベントとなりました。

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会場から笑いを誘う尾野真千子さんの気さくで魅力的な人柄が前面に出た終始和やかなトークショーでしたが、演劇博物館館長・岡室美奈子の司会のもと、ドラマ撮影の舞台裏から、脚本と演出の関係、そして俳優にとっての演技の意味についてまで、テレビドラマを語るうえでの本質的なお話もたっぷりと伺うことができました。数ある出演ドラマの中でも『カーネーション』は特別な存在であったと語ってくれた尾野真千子さんの姿は、当時毎朝テレビに釘付けになってこのドラマを見ていた多くの来場者の胸を熱くさせていたのではないでしょうか。

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トークショーの合間には、尾野真千子さん演じる糸子がはじめてミシンと出会う場面や、尾野さんの最後の出演回など、このドラマ全体の要となる重要なシーンの抜粋をいくつか上映しました。上映後の話によると、最後の回で糸子がミシンに触れるシーンは元々脚本にはなく、尾野真千子さんからの希望によって追加されたようで、糸子という役を演じきる尾野さんの登場人物に対する深い理解と、その希望を実現へと導く田中健二さんらスタッフの熱い意気込みなど、製作現場の優れたチームワークがよく伝わってきました。また、ご自身の映像を大きなスクリーンで見て、尾野真千子さんが田中健二さんと一緒に時折懐かしく微笑まれている様子もとても印象的でした。多くの来場者の方々も、あらためてこの名作ドラマを一から見直したいと思われたのではないでしょうか。

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予定していた90分があっという間に過ぎ、最後に尾野真千子さんから、「みなさんがこうやって集まってくれて、ずっと思っていてくれたというのがとても嬉しくて、ここからさらに『カーネーション』というドラマが成長していってくれたらいいなとあらためて思いました。どうぞみなさま、これからも『カーネーション』をよろしくお願いします」という素敵なメッセージをいただきました。そして、舞台からの去り際に「岸和田だんじり祭」のうちわを振りながら「いっちょいで〜!」と台詞を発してくれた尾野真千子さんに対して、会場からは大きな拍手と歓声が沸き起こりました。

現在早稲田大学演劇博物館にて開催中、「テレビの見る夢 大テレビドラマ博覧会」(2017年8月6日まで)の展示室では、『カーネーション』台本、スチル写真、映像、そして尾野真千子さんがドラマの中で着用した衣裳(レプリカ)など、関連する資料を多数展示してあります。そちらもぜひ一度足をお運びください。

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左から、岡室美奈子館長、尾野真千子氏、田中健二氏

 

プロフィール

尾野真千子(おの・まちこ)

俳優。1981年奈良県生まれ。主な代表作に、映画では『殯の森』(2007)、『そして父になる』(2013)。テレビドラマでは『火の魚』(NHK、2009)、連続テレビ小説『カーネーション』(NHK、2011-12)、『最高の離婚』(フジテレビ、2013)、『夏目漱石の妻』(NHK、2016)など。

田中健二(たなか・けんじ)

NHKドラマ番組部シニアディレクター。1963年北海道生まれ。1987年東京大学仏文科卒NHK入局。主な演出作品に『定年ゴジラ』(2001/ギャラクシー賞選奨)、『風の盆から』(2002)、『蝉しぐれ』(2003/放送文化基金賞本賞、モンテカルロテレビ祭最優秀作品賞)、『ハルとナツ届かなかった手紙』(2005) 、古代史ドラマ『大仏開眼』(2010)、『実験刑事トトリ』(2012)、『嫌な女』(2016)。大河ドラマに『風林火山』(2007)、『軍師官兵衛』(2014)、連続テレビ小説に『純情きらり』(2006)、『ウェルかめ』(2009)、『カーネーション』(2011-12/ギャラクシー賞大賞・東京ドラマアウォード演出賞)がある。現在2018年放送予定の連続テレビ小説『半分、青い。』(脚本・北川悦吏子)を準備中。

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