卒業生調査
大学での「学び」と卒業後の「仕事」

早稲田大学 卒業生調査ショートレポート vol.1

 早稲田大学 大学総合研究センターでは、本学在学生や卒業生を対象とした調査を実施しています。
卒業生調査ショートレポート」では、本学の卒業生を対象とした調査結果の一部を紹介します。
この調査にご協力くださった卒業生の皆さんに感謝いたします。

調査概要

「卒業生調査」(調査期間:2025年8月~9月)
  調査対象者数:11,238名 回答者数:1,521名(回答率:13.5%)
  *対象者は2012年度学部入学者(卒業後10年)、および早稲田大学以外で学部を卒業した2016年度早稲田大学大学院(修士課程)入学者

I. 早稲田大学での「学び」と卒業後の「仕事」

大学で学んだ「専門科目」は仕事に役立っている

卒業生は、大学で学んだ専門科目が仕事の役に立っていると考えているのでしょうか。本学学部卒業生を対象に、「専門科目の仕事役立ち度」を確認してみましょう。図1をみると、専門科目が「かなり役に立っている」または「やや役に立っている」と回答した卒業生は、60%以上を占めていることがわかります。

さらに、学部系統別(社会科学系・人文科学系・教育学系・理工学系)に分析したところ、学部系統によって多少の差はみられるものの、いずれの学部系統においても半数以上の卒業生が「学部で学んだ専門科目は仕事の役に立っている」と考えていることが明らかになりました。

専門科目の仕事役立ち度に関連するのは、「専門科目に熱心」であったこと

専門科目が仕事の役に立っていると考える卒業生は、大学でどのような学習経験をしていたのでしょうか。これを確認するために、「専門科目の仕事役立ち度」と関連が強い4つの要因を用いてパスモデルを作成しました(図2)。

よい教員との出会いが、ゼミ・研究室活動への熱心な取り組みを促し、それが卒業論文作成や専門科目への熱心さに影響することがうかがえます。また、専門科目に熱心に取り組むことが、卒業後に「専門科目は仕事で役立っている」との認識に影響を与えている可能性が示されました。

留学経験や統計学は仕事に役立つ。
多様な学生との関わりで得られたコミュニケーション能力を幅広い業務で活かす

本学での学びが卒業後にどのように役立っているのを明らかにするために、卒業生の自由記述を分析しました。その結果、留学経験だけでなく、本学の国際的な環境で学んだ経験が、語学力や異文化理解力、さらには国際的な業務への適応力として活かされていることがわかりました。
また、「統計学が役に立つ」「統計的分析や資料作成能力が仕事に役立っている」といった記述からは、統計学に関する知識やデータ分析能力が仕事上高く評価されていることがうかがえました。さらに、法律、会計、書籍編集、教育、建築など大学で培った専門知識が仕事に活かされているほか、多様な学生との交流を通じて育まれた他者理解や傾聴力、対人調整力も、職場でのコミュニケーションの基盤として役立っていることが示されました。
本学での学びは、専門知識や技術に加え、語学力、国際理解力、データ分析能力、コミュニケーション能力といった汎用的な能力の育成にもつながっており、卒業後の仕事や生活のさまざまな場面で活かされているといえるでしょう。

II. ウェルビーイングへの着目

大学での学びや出会い、卒業後の学びは、ウェルビーイングにも関わる

大学での学びは、卒業後の仕事だけでなく、その後の生活やウェルビーイングとも関わっているのでしょうか。本調査では、生活満足、仕事満足、人間関係、社会への貢献、自己決定感、将来への見通しなど、12項目からウェルビーイングの状況を確認しました。
その結果、卒業生のウェルビーイングは全体として良好な水準にあり、とくに「他者との良好な関係」や「自己決定感」は相対的に高い傾向がみられました。一方、「仕事の満足」「人生の意味・意義」「楽観性・ポジティブな展望」は相対的に低い傾向でした。
また、在学中にディプロマ・ポリシーに関わる力を身につけたという自己評価、現在の収入、相談できる友人数、現在の学習活動などが、ウェルビーイングと関連していました。よい教員に巡り合えたことも、在学中の経験の一つとして関連がみられました。大学で身につけた力や教員との出会い、卒業後の仕事・人間関係・学び続けることは、卒業後のウェルビーイングにも関わっているようです。

詳しい調査結果については、『2025年度 早稲田大学 卒業生調査報告書』をご覧ください。

大学総合研究センターとは

大学総合研究センター(略称:大総研)は、本学の教育、研究、経営の質向上のための支援、活動を行っています。
大総研の高等教育研究部門では、在学生・卒業生の皆さんへのアンケート調査などを通じて、早稲田大学の教育に関するデータを収集・分析し、その成果を学内にとどまらず広く社会へ発信しています。
さまざまな調査を通じて、学生の皆さんの大学での学びや意見についてぜひ聞かせください。

2026年度校友調査を実施しています(~2026年9月7日まで)

早稲田大学を卒業して10年(学部卒業から10年)が経過した卒業生の皆さまの、本学でのご経験や現在の本学への印象、現在の生活やお仕事の状況について調査し、分析結果を本学の教育研究施策に反映することを目的として「校友調査(学部卒業後10年)」を実施しています。
対象の皆さまにはダイレクトメール・電子メールで回答のお願いをお送りしております。調査結果は、後日大学総合研究センターWebサイトで公表予定です。一人でも多くの皆さまからの率直なご意見をお寄せいただきたく、当調査にご協力いただければ幸いです。
詳細はこちら

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