第24回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」贈呈式 受賞者挨拶 ― 石原 大史 氏

【公共奉仕部門 大賞】
NHKスペシャル・ETV特集「“冤罪”の深層」シリーズ

NHK 総合テレビ・Eテレ

石原 大史 氏の挨拶

この度は栄えある賞をいただきまして、誠にありがとうございました。尊敬する石橋湛山先生の名を冠した賞をいただいたこと、大変名誉に思っております。

この冤罪事件に関しては、2年半くらい取材を続けています。元々、警察や検察、経産省といった組織の闇をえぐりたいと取材を始めたわけではなく、冤罪に巻き込まれた人たち、その人たちがどう苦しんで、どう人権を奪われるのか、そのことを取材したいと思って取材を始めました。

ところが、どういうわけか取材の過程で、組織にいる関係者、いわゆる告発者の方々と数多く接触することになりました。その皆さんから得た証言、あるいは資料が、今回ご評価いただいた番組の基軸になっています。

いま振り返りますと、この番組は2つの大きな勇気が支えになったと思います。一つは、冤罪という巨大な暴力に負けることなく、深層の追求、真実の解明を求める、大川原化工機の皆さんと亡くなった相嶋静夫さんのご遺族の勇気。そして巨大組織にいながら、おかしなことをおかしいと声を上げた告発者の皆さんの勇気。この2つの勇気があって、私たちの番組はようやく成り立ったんだと思います。今回の受賞をそうした皆さんと一緒に喜び合うことができたらと思っております。この度は誠にありがとうございました。

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