- プロジェクト研究
- マルチフィジックスICTシステムデザイン (1期目)
マルチフィジックスICTシステムデザイン (1期目)
- Posted
- Mon, 27 Apr 2026
- 研究番号:26P09
- 研究分野:technology
- 研究種別:プロジェクト研究
- 研究期間:2026年04月〜2029年03月
代表研究者
川西 哲也 教授
KAWANISHI Tetsuya Professor
基幹理工学部 電子物理システム学科
Department of Electronic&Physical Systems
研究概要
本研究は、次世代情報通信ネットワークを支える伝送メディアの能力向上と、通信・センシング・計測が統合された マルチフィジックス ICT システムの設計原理の確立を目的とする。テラヘルツ波は大容量伝送媒体として期待される一方、短波長ゆえに機械振動や環境変動の影響を強く受ける。またマルチモードファイバは低コストで有望であるものの、モード干渉の複雑性から高速伝送に不向きとされてきた。これらの課題は電磁波のみならず、機械・熱・環境変動を含む複合物理現象の理解と制御を必要とする。
本研究では、これまで進めてきた光無線融合技術やリニアセルシステム、高精度光変調技術、テラヘルツ無線技術を基盤として、通信路と外乱の相互作用をマルチフィジックス的に解析・モデル化し、ロバストな通信・センシング・計測システムを構築する。特に(1)マルチモードファイバにおけるモード干渉の統計的・動的制御、(2)テラヘルツ波伝搬に対する天候・環境要因の高精度モデル化と実証、(3)光ネットワークとテラヘルツ通信の融合による高信頼・高効率ICTアーキテクチャの設計を重点課題とする。これらの取り組みにより、従来は利用が困難とされてきた周波数帯・伝送媒体の有効活用を実現し、高信頼かつ広帯域な次世代ICT基盤の構築を目指す。本研究は、テラヘルツ通信、光ファイバ通信、レーダー、環境センシング、精密計測といった分野を横断し統合型マルチフィジックスICT技術の根幹を形成することを目的とする。