守中 高明教授著「浄土の哲学 念仏・衆生・大慈悲心」が2021年8月に河出書房新社より刊行されました。
【内容説明】
本書は、法然・親鸞・一遍へと展開された中世日本浄土教をジル・ドゥルーズ(&フェリックス・ガタリ)、ニーチェそしてスピノザへと接続することで、徹底的に脱神話化し、現代にこそ求められ、実効性をもつ変革と解放の思考として甦らせる試みです。
法然における生の留保なき肯定と絶対平等の思考、親鸞における「自然」への内在、生成変化による被差別の民との連帯、一遍における「決定不可能命題」としての名号と踊り念仏という衆生の「コナトゥス」を最大化する実践などが主要な論点です。
そしてこうしたすべてのうえに、来たるべき「浄土コミューン」の原理を描き出す本書は、仏教・宗教全般に関心を寄せる方々はもとより、現代哲学を学び始めようとする方々にもぜひ届けたい一冊です。コロナ禍を生き延びていく方法論がここにあります。
【出版社】河出書房新社 出版社WEBサイト
【出版年月】2021年8月
【ISBN】978-4-309-22825-9