総長室社会連携課 平野 真(2005年既卒入職)

校友・学生・社会の架け橋としての大学職員 

―社会連携課の業務内容と業務の面白い点を教えてください。 

 社会連携課は主に2つの業務を行っています。  

 1点目は、学外機関・地方自治体との連携に関する一次対応および学内調整などです。2点目は、本学における寄付募集の計画立案も含めた募金全般の業務です。  

 私は、社会連携課の全体統括と上記2つの中では「募金」業務をメインに担当しています。2019年6月から社会連携課で勤務しており、今年で6年目になります。これまで、「新型コロナウイルス学生支援」「早稲田大学応援基金」「新9号館建設募金」など新たな募金を立ち上げた他、ふるさと納税制度の活用、リサイクル募金、コンビニエンスストアからの寄付受付など、寄付方法の拡充にも努めてきました。大学にとって寄付による収益拡大は非常に大事なことであり、常に寄付募集の目的や寄付金の活用、学生の声などを動画やSNSなども活用してわかりやすく伝わるよう工夫しています。その結果として、多くの方からの賛同を得て寄付件数や寄付金額が増加している点に喜びを感じています。我々の仕事では直接学生と接することは稀です。しかし、大学進学を考えられなかった学生が寄付による奨学金のおかげで進学ができ、勉学やサークル活動に打ち込んでいる話などを聞くと本当にうれしく思いますし、やりがいを感じます。今後も寄付者への感謝の気持ちを忘れず、さらに本学を応援したいと思ってもらえるように頑張りたいと思います。 

―大学職員として一番やりがいを感じたこと・印象に残っていることは何でしょうか。 

 食品メーカーでの営業職を経て大学に入職しました。入職後、政治経済学部事務所で入試業務に携わり、その後は研究推進部研究支援課、総長室校友課を経て、現在は総長室社会連携課で勤務をしています。様々な業務の中で大変なこともありましたが、思い出されるのは良かったこと、楽しかったことの方が多いです。  

 特に新たな取組を行い、満足した成果を出せた時のことは印象に残っています。研究推進部では科学研究費補助金(科研費)の申請件数・採択件数を増加させるために、学内用の啓蒙ポスターの作成、Webサイトの立ち上げ、申請のグッドプラクティスの紹介、説明会の開催などを行い、科研費の申請件数や採択件数を伸ばしたことが思い出されます。  

 また、校友課では多くの卒業生に母校や校友会に興味を持ってもらうため「早稲田川柳」コンテストを企画し立ち上げました。川柳を募集したところ、何千通も応募があり、最終的に本を出版することもできました。さらに、地方からの学生獲得・地域稲門会との連携強化のために音楽系学生サークルや応援部と地方の駅前やホールで公演を行う「演奏旅行」の立ち上げにかかわったことも印象深いです。「演奏旅行」を見て早稲田大学に憧れ、猛勉強の上入学し応援部に入部したといった話などを聞くと大変恵まれた仕事をさせていただいたと感じます。 

「良い雰囲気」と「協力」がチャレンジを生み出す 

社会連携課の管理職として大事にしていることを教えてください。 

 「心理的安全性」という言葉が良く使われていますが、非常に大事なことだと思っています。我々の仕事は外部からの一次窓口や寄付者も含めた様々な方への対応、それだけでなく、学内教職員からの募金や社会連携への相談・対応など多くの「接点」があります。そのため、課員は緊張を強いられたり、寄付金額や件数といった「求める数値」に対してプレッシャーを感じる局面も多いです。そのような業務のため、何でも気軽に相談できる・意見交換ができる雰囲気を率先して作りたいと心掛けています。  

 また、募金の仕事は常に新しいことを検討して、取り組んでいくことが必要であり、「チャレンジすること」が業務の改善や募金の推進につながります。職場の良い雰囲気があってこそ改善や新しい発想に基づく取組が生まれると思いますので、この観点からも、よい雰囲気を作れるよう心掛けて日々の業務に取り組んでいます。  

―早稲田大学職員を目指す皆さんへメッセージをお願いします。 

 早稲田大学の大きな使命は研究教育活動を通して世界人類に貢献することです。通常の業務の中で、常にそのことを意識して業務に取り組むことは難しいかもしれませんが、仕事をする上で「大義」はとても大事だと思います。自身の業務が世界に貢献する学生の育成や世界に貢献する研究につながっていることをふとした機会にでも思ってほしいです。また、どのような仕事にも言えることだとは思いますが、一人で抱え込まず、上司も含めて周囲の方の意見を聞く、相談する、頼る、ことが本当に重要だと感じています。職員の仕事は専門性の高い仕事も多いため、周囲に聞きにくいようなこともあると思います。これから職員になられる皆様も含めて、職員全員が常に周囲への思いやりや協力を意識することが、実は一番大事なのではないでしょうか。

 <社会連携課の皆さん(2024年4月)>

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