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大学発ベンチャー創出を加速する

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Thu 22 Dec 22

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Thu 22 Dec 22

オープンしたWASEDA Startup Loungeを

大学発ベンチャー創出を加速する拠点に

2022年12月1日、早稲田大学はスタートアップ創出・支援拠点である「アントレプレナーシップセンター」の一部を改修。「WASEDA Startup Lounge」としてリニューアルオープンしました。リサーチイノベーションセンター統括所長でありアントレプレナーシップセンター所長を兼任する柴山知也理工学術院教授に、「WASEDA Startup Lounge」開設の狙いを聞いていきます。

柴山知也/リサーチイノベーションセンター統括所長。東京大学工学部土木工学科卒業、同大大学院修士課程修了。工学博士。東京大学助手、同講師、同助教授、横浜国立大学助教授、教授を経て、早稲田大学理工学術院教授(社会環境工学科)。専門は土木工学(海岸工学、海洋開発、沿岸域防災、津波・高潮、建設社会学)。

柴山知也/リサーチイノベーションセンター統括所長。東京大学工学部土木工学科卒業、同大大学院修士課程修了。工学博士。東京大学助手、同講師、同助教授、横浜国立大学助教授、教授を経て、早稲田大学理工学術院教授(社会環境工学科)。専門は土木工学(海岸工学、海洋開発、沿岸域防災、津波・高潮、建設社会学)。

早稲田における20年間のスタートアップ支援と、新しいニーズへの対応

今回開設された「WASEDA Startup Lounge」は、早稲田大学が掲げる「大学発スタートアップ創成の加速化」の一環である取り組みです。早稲田のスタートアップ支援はこれまで、時代のニーズに応じてアップデートを重ねてきました。

「早稲田大学がベンチャー企業の育成に乗り出したのは、約20年前。2001年にインキュベーション施設を設置したことに遡ります。当時は起業というカルチャーが盛んになり始めた頃。『ビジネスアイデアを持った人材が、いざ会社を立ち上げる際、どのようにサポートすべきか』が、大学としての課題だったのです」

その後、2008年の現在のこの地での早稲田大学インキュベーションセンター開設を経て、インキュベーションコミュニティ会員制度の設置、各種セミナーの開催、起業家教育の支援など、活動の幅を広げていきます。

「ただインフラを整えるだけでなく、学生に対してもアントレプレナーシップに関する教育を提供していく方針でした。実際に教育を充実させると、次に起業を志望する学生の数も増えます。大学がそうしたニーズに応えるためには、教育から起業に至るコンサルティングだけでなく、ベンチャーキャピタルや経営者とのマッチングなど、さまざまな側面のサポートが必要になります。アントレプレナーシップセンターへと改名された現在は、そうした途切れることのない一貫したサポートができるようになりました」

「WASEDA Startup Lounge」のオープニングイベントで挨拶を述べる柴山教授

「WASEDA Startup Lounge」のオープニングイベントで挨拶を述べる柴山教授

アントレプレナーシップセンターによる起業志望者へのサポート

もう一点、大学発ベンチャーの支援において、変化したことがあると、柴山教授は語ります。
「ここ2、3年で、教員が直接起業をするケースが急増しています。アントレプレナーシップセンターは「早稲田PoC Fund Program」を開始し、学生・校友だけでなく、教員・研究員の研究成果による起業を支援する役割を担うようになりました。アメリカなどでは特許の取得を支援する制度が充実していますが、早稲田もそのような伴走支援をしていく次第です」

新たに設置した非会員の学生が利用可能なフリースペース(写真右) 起業に関心のある学生が情報収集、起業準備活動を行うことができる

新たに設置した非会員の学生が利用可能なフリースペース(写真右) 起業に関心のある学生が情報収集、起業準備活動を行うことができる

起業家と投資家、支援者が出会う、オープンな施設の設計

では、変化する社会的ニーズに対し、「WASEDA Startup Lounge」はどのように機能するのでしょうか。今回のリニューアルは、アントレプレナーシップセンター延べ面積 801 ㎡のうち、151.7 ㎡を整備した形になりますが、「関心を抱いてから事業を成功させるまでの流れを、設計に落とし込んでいる」と、柴山教授は説明します。

「これまでのアントレプレナーシップセンターは全エリアが有料会員のみを対象としていたのですが、今回フリースペースを設置し、非会員の学生や教員にも開放することになりました。起業に関心を持つ利用者には誰でも、施設を利用をすることを可能にし、自由な交流が生まれるように設計しています。そしていざ起業を決意したら、有料会員として施設の住所で登記をする。さらに事業が拡大したら、施設から巣立って独立する。そのような流れが理想ですね」

そして、外部の関係者も積極的に施設を訪れるために、今後も施設の充実化を図るとのことです。

「ベンチャーキャピタルの方が良質な投資対象を探す際、オープンになった『WASEDA Startup Lounge』を訪れていただきたいです。いくら起業を志す人材が揃っていても、事業を選別していく目利きの部分は学内の人材だけでは賄えません。イベントの開催なども行い、交流の活発化を促進したいと思っています」

最後に、「WASEDA Startup Lounge」に対する柴山教授の思いを聞きました。

「まもなく、日本の大学でも起業が“当たり前”になる時代が訪れます。若い世代はもちろん、ベテランの教員も含め、『自分の能力を社会に還元したい』と思う全ての人に、起業という手段を提供したいと考えています。より幅広い選択肢やモデルを提示し、スタートアップを加速できるよう、私たちは全力で『WASEDA Startup Lounge』の機能を拡充していきます」

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WASEDA University

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