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古代ザメの化石を発見

古代ザメの化石を発見

国内初となるヒボダス類のとげ化石

ヒボダス類の復元画(©小田隆、提供:久慈琥珀博物館)

久慈琥珀博物館(岩手県久慈市)、早稲田大学、城西大学は、岩手県久慈市小久慈町で発見された化石について、絶滅したサメの仲間であるヒボダス類の化石であることを解明し、2020年7月16日に会見発表*を行いました。

化石はヒボダス類の背びれのとげであり、確認できる同類のとげの化石としては国内初の発見となります。場所は久慈琥珀博物館の採掘体験場にある後期白亜紀の地層であり、同博物館の採掘体験に参加した一関市の一般女性・高橋光さんによって、2019年5月に発見されました。その後、本学国際学術院の平山廉教授と城西大学大石化石ギャラリー学芸員の宮田真也氏の共同研究により、ヒボダス類の化石であることが判明しました。

公開されたヒボダス類のとげの化石

会見発表には遠藤譲一久慈市長、新田久男久慈琥珀博物館館長、平山廉教授、宮田真也氏が出席。発見者の高橋さんからはメッセージが届けられ、化石の現物も公開されました。

久慈層群玉川層の発掘調査

岩手県久慈市は国内最大級の琥珀の産地であり、久慈琥珀博物館では2004年より来館者による琥珀採掘体験を開始しています。2012年からは早稲田大学による集中発掘調査が行われており、ワニ類やカメ類の化石が多数発掘されてきました。さらに、2018年にはティラノサウルス類の歯化石が参加者によって発見されています。

久慈層群玉川層での発掘作業

化石が発見された久慈層群玉川層は、約9000万年前の地層。恐竜が絶滅する約2000万年前の白亜紀後期にあたります。国内の他の地層と比べ柔らかい地質で発掘作業がしやすく、水生爬虫類や恐竜をはじめ、さまざまな化石が発見されてきました。サメの化石については、歯を中心に約300点が発見されています。

化石の重要性と今後について

サメやエイは、骨格の大部分が軟骨で構成された軟骨魚類の仲間であり、その中でも板状のえらを持つ板鰓類に分類されます。ヒボダス類は板鰓類の古いグループとして分類され、石炭紀から白亜紀にかけて海水・淡水の両方で生息していました。白亜紀になってより進化したサメ類の出現により衰退・絶滅したものと考えられています。

何度も生え換わる歯と異なり、とげが化石として見つかることは滅多にありません。今回のとげは、ほぼ完全な形で保存されており、長さは約19センチメートルもありました。今回見つかったとげの持ち主は体長1メートルほどだったと推定されます。ヒボダス類には8〜10科が認められていますが、とげを持つことが知られているのはその一部のグループです。同じ場所からヒボダス科に属する歯が見つかったことから、このとげもヒボダス科のものと考えられます。後期白亜紀のヒボダス科の発見は東アジアでは非常に珍しく、後期白亜紀の東アジアにおける生物相を理解する上でも重要なものとなります。一般の方による発見ということも特筆すべきことであり、今後の調査に大きな期待が寄せられます。

*記者会見は2020年7月16日(木)に、対面形式およびリモート形式にて実施されました。

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