2020年4月24日、清華大学(中国)とUNESCOが「Special Dialogue on Online Education in the COVID-19 Response and Beyond」をテーマに、オンライン教育に関するネットワーク会議を開催し、日本の大学からは早稲田大学が招かれ、田中愛治総長が参加しました。
今回の会議には15カ国21大学が参加し、冒頭に清華大学の邱勇校長とUNESCOのStefania Giannini Assistant Director-General for Educationが挨拶し、全世界の大学教職員・学生がアクセスできるようにインターネット環境を整え、オンライン教育の質と公平性を保つことの重要性を訴えました。イェール大学、ケンブリッジ大学等の学長ともに、田中総長も本学のオンライン教育に関する取り組みを紹介し、「新型コロナウイルス感染症が収束されない中で、新しい環境に適応し、変化に応じて積極的にアクションすれば、困難を乗り越え、自身の更なる発展にも繋げることができる」との見解を示しました。
UNESCOの統計によると、世界191カ国がCOVID-19の影響で学校を閉鎖し、約15億人の学生が学校での教育を受けられない状況です。自由討論では、この非常事態において教育や研究活動をどのように進めるか、大学はどのように国境を越えて連携し、大学としての責任を果たすかについて活発な意見交換を行いました。
早稲田大学では、この困難な時期であっても(1)学生と教職員の健康と生命を守ること、(2)学生へ教育を提供すること、(3)どのような環境であろうとも研究を継続することを常に意識し、オンライン教育にも早くから取り組んでおります。これからも清華大学や他の国内外の大学との連携を強化し、オンライン教育をはじめとする新型コロナウイルス感染症に関連したさまざまな課題や取組事例を共有し、大学のミッションである教育・研究・社会貢献を継続していきます。