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第7回-2007年度 授賞作品

第7回(2007年度)石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞 授賞作品

公共奉仕部門 大賞

  • 作品名:「偽装請負」追及キャンペーン
  • 受賞者:朝日新聞編集局特別報道チーム 代表 市川誠一
  • 発表媒体:朝日新聞および朝日新書
  • 発表年月日:2006年7月~継続中
  • 授賞理由: 『偽装請負』は、日本の経済界を代表する大企業の違法な雇用関係を告発している。この問題を放置することは、労使関係の基盤を揺るがせ、経済格差を拡げ、 ひいては日本の社会構造の根底に係わってくると思う。新聞社の経営は、購読料だけではなく、広告収入が大きな割合を占める。その広告主である企業を具体的 に名指し、経団連会長を務める社長の個人名までも出している。非常に勇気ある記事であり、本である。(ゲプハルト・ヒールシャー)
  • 受賞コメント: 調査報道の専門部署として昨春、朝日新聞編集局内に設けられた特別報道チームが最初に力を注いだのが「偽装請負」追及キャンペーンでした。それだけに今回 の受賞は喜びもひとしおです。理不尽な格差の象徴である偽装請負の実態を明らかにすることで、若年労働者らの未来を開きたい。そう考えてこの報道に取り組みました。

草の根民主主義部門 大賞

  • 作品名:『鹿児島県警による03年県議選公職選挙法違反「でっちあげ事件」をめぐるスクープと一連のキャンペーン』
  • 受賞者:朝日新聞鹿児島総局 代表 梶山天
  • 発表媒体:朝日新聞
  • 発表年月日:2006年1月~継続中
  • 授賞理由:過去にいくつかの冤罪事件が明るみに出たが、これほどまで克明に警察による「でっち上げ」の手口を洗いだした報道はなかった。 警察発表のコピー報道が横行する中で、若い記者たちは地域住民の「冤罪」の叫びに耳を傾け、良心的な警察官を説得して内部資料を入手し、長期にわたる困難 な取材に耐え抜いた。事件を疑問視する一連の『朝日』の記事がなければ、警察・検察の調書を鵜呑みにしがちな裁判所の無罪判決はなかっただろう。(竹内謙)
  • 受賞コメント: 中央から遠く離れた鹿児島で若い記者を中心とした私たちが、警察権力の暴走と対峙し、必死に続けてきた報道を認めていただき、心からうれしく思います。私 たちの報道は、事件をでっち上げた県警の内情を話してくれた捜査当局の協力者や無罪を勝ち取った元被告、取り調べを受けた方々、その他多くの方々に支えら れてきました。みなさんに深くお礼を申し上げます。

文化貢献部門 大賞

  • 作品名:ふるさとの海 ~水崎秀子にとっての祖国にっぽん~
  • 受賞者:RKB毎日放送報道部 代表 竹下通人
  • 発表媒体:RKB毎日放送
  • 発表年月日:2007年5月
  • 授賞理由:中国残留孤児の問題を描いて出色の作品が誕生した。中国人密入国ブローカーを粘り強く追跡した点も評価できるし、厚労省の事なかれ主義を声高でなく告発しているところにも、却って静かな怒りがこめられていて説得力があった。この種の作品は主人公の表情もさることながら、脇役や風景が決め手になるが、そのお手本のような丁寧な作りとなっている。この問題の枠を大きく広げた秀逸なドキュメンタリーとして受賞を強く推した。(佐野眞一)
  • 受賞コメント:戦後60年以上が経過した現在でも中国に残留したまま何らかの理由で帰国できない日本人が存在します。しかしそうした中国残留日本人は時間とともに忘れさられる存在でもあります。この番組が評価され、一人でも多くの方がこの問題に関心を寄せることで、一人でも多くの中国残留日本人が祖国の土を踏むことができることを願います。

公共奉仕部門 奨励賞

  • 作品名:検証「同和行政」報道
  • 受賞者:毎日放送「同和行政問題」取材班 代表 東田尚巳
  • 発表媒体:毎日放送
  • 発表年月日:2005年12月~継続中
  • 授賞理由:同和問題は東京などの感覚とは違って、関西では日常生活での関心が深いのに、メディアも含め目を逸らせ、関わりたくたくないとしてきた。その関西の地元局が大阪・京都・奈良の同和行政と解放同盟の関係にメスを入れたことは高く評価される。奈良市職員の病休のスクープなどは全国的に強い関心を集めた。
    しかし今回の調査報道は根底の差別解消の出発点にすぎない。人種差別など広い視野での今後の報道の継続に期待する。(岡村黎明)
  • 受賞コメント:私どもの「同和行政」検証報道を高く評価していただき、誠にありがとうございます。行政の「弱腰」によって歪められた同和行政の問題点を指摘し続けた活動が、受賞の対象となったことは、今後の取材活動への大きな励みになるものと思います。
    最後に、取材に協力していただいた多くの方々に、この場をかりてお礼申し上げます。

草の根民主主義部門 奨励賞

  • 作品名:連載「お産SOS-東北の現場から」
  • 受賞者:河北新報社「お産SOS」取材班 代表 練生川雅志
  • 発表媒体:河北新報
  • 発表年月日:2007年1月14日~6月26日
  • 授賞理由:今もっとも身近で緊急を要するお産をめぐる問題、妊婦があちこちの病院をたらいまわしにされ、失われずにすむ子供の命が失われる。産婦人科の医師不足は全国で、特に東北では深刻だ。
    しわ寄せは、残された医師の不眠不休の働きを強制する。
    そんな無理はいつかは崩壊する。助産婦の役割も制限され、少子化対策をうたう国の施策が足許から崩れていく現実を一つ一つの実例を細かく追い、それでも光を見つけ解決策につなげる姿勢に共感した。(下重暁子)
  • 受賞コメント:「お産SOS」は東北の産科医療現場から発せられる切実な訴えです。医師不足の加速で負担が増大する医療者。産む場が狭まり、不安を募らせる妊婦。危機的な状況は深刻さを増しています。打開への第一歩は、より多くの人に実態を伝えることにあります。これからも丹念にSOSのは発信元をたどりたいと思います。
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