早稲田大学は、第24回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」のファイナリスト12作品を選出いたしました。第24回となる本年度は、2024年4月16日から5月31日までの募集期間中に、146作品の推薦・応募がありました。
第24回ファイナリスト(最終候補)作品
ファイナリストの全作品は、以下の通りです。(応募・推薦受付順)
No. 1: 映画「ヤジと民主主義 劇場拡大版」
【候補者】山﨑 裕侍
【発表媒体】劇場公開
No. 2: ラジオと戦争 放送人たちの「報国」
【候補者】大森 淳郎、NHK放送文化研究所
【発表媒体】書籍(NHK出版)
No. 3: ETV特集 膨張と忘却 ~理の人が見た原子力政策~
【候補者】ETV特集「膨張と忘却」取材班 代表:石濱 陵
【発表媒体】NHK Eテレ
No. 4: 硫黄島上陸 友軍ハ地下ニ在リ
【候補者】酒井 聡平
【発表媒体】書籍(講談社)
No. 5: 長期連載「憲法事件を歩く 理念と現実のはざまで」
【候補者】渡辺 秀樹
【発表媒体】信濃毎日新聞朝刊、信濃毎日新聞デジタル
No. 6: 「子どもへの性暴力」
【候補者】朝日新聞「子どもへの性暴力」取材班 代表:大久保 真紀
【発表媒体】朝日新聞、朝日新聞デジタル
No. 7: NHK スペシャル・ETV 特集「“冤罪”の深層」シリーズ
【候補者】NHK スペシャル・ETV 特集「“冤罪”の深層」シリーズ 取材・制作班 代表:石原 大史
【発表媒体】NHK 総合テレビ・Eテレ
No. 8: 「でくのぼう ~戦争とPTSD~」
【候補者】伊藤 翼
【発表媒体】山形放送(YBCテレビ)
No. 9: QAB 報道特別番組「誰のために島を守る ~自衛隊配備 その先に~」
【候補者】塚崎 昇平
【発表媒体】琉球朝日放送
No.10: 映画「ちゃわんやのはなし ー四百年の旅人ー」
【候補者】松倉 大夏
【発表媒体】劇場公開映画(ポレポレ東中野、第七藝術劇場、他全国公開)
No.11: NHKスペシャル「いのちを守る学校に ~調査報告・”学校事故”~」および継続報道
【候補者】NHKスペシャル学校事故取材班 代表:近江 真子
【発表媒体】NHK総合テレビおよびNHKホームページ
No.12: 正義の行方
【候補者】木寺 一孝
【発表媒体】映画(ユーロスペースほか全国各地の劇場で上映)
ご参考
石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞
早稲田大学は、建学以来多くの優れた人材を言論、ジャーナリズムの世界に送り出して参りました。先人たちの伝統を受け継ぎ、この時代の大きな転換期に自由な言論の環境を作り出すこと、言論の場で高い理想を掲げて公正な論戦を展開する人材を輩出することは、時代を超えた本学の使命であり、責務です。
「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」は、このような背景のもと、社会的使命・責任を自覚した言論人の育成と、自由かつ開かれた環境の形成への寄与を目的として2000年に創設され、翌2001年より毎年、広く社会文化と公共の利益に貢献したジャーナリスト個人の活動を発掘、顕彰してきたものです。
本賞は、公共奉仕部門・草の根民主主義部門・文化貢献部門の3部門を設けております。各部門の大賞受賞者には正賞(賞状)と副賞(記念メダル)および賞金50万円を贈呈します。また、奨励賞を贈呈する場合があり、受賞者には正賞(賞状)と副賞(記念メダル)および賞金10万円が贈られます。
各部門受賞者には、ジャーナリストを志す本学学生のための記念講座にてご講義いただく予定です。
選考方法
下記10名の選考委員からなる選考委員会により、本賞の主旨に照らして、商業主義を廃し、中立公平な立場から厳正な審査を行います。
- 梯 久美子:ノンフィクション作家
- 角 英夫:元日本放送協会専務理事・大型企画開発センター長
- 瀬川 至朗:早稲田大学政治経済学術院教授(ジャーナリズム研究)
- 高橋 恭子:早稲田大学政治経済学術院教授(映像ジャーナリズム論)
- 武田 徹:ジャーナリスト、専修大学文学部教授
- 土屋 礼子:早稲田大学政治経済学術院教授(メディア史、歴史社会学)
- 中谷 礼仁:早稲田大学理工学術院教授(建築史、歴史工学研究)
- 三浦 俊章:ジャーナリスト
- ルーシー・クラフト:ジャーナリスト
- 若林 幹夫:早稲田大学教育・総合科学学術院教授(社会学、都市論)
記念講座『ジャーナリズムの現在』(全学部生対象)
2002年4月より開講。前年の本賞受賞者、選考委員、活動が注目されたジャーナリストの方々を講師として迎えています。また、講義内容を再構成した書籍を刊行。最新刊は『データが切り拓く新しいジャーナリズム』(編著:瀬川至朗 2023年12月 早稲田大学出版部)