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月に眠っている 水資源を探査する

            特集

世界を駆ける、世界に架ける

21世紀の世界が抱える数知れぬ難解な課題。
グローバル社会の中で、
その解決に向けて挑戦する本学の卒業生や在学生、
研究者の姿を紹介します。

宇宙資源 

月に眠っている
水資源を探査する

人類の希望を胸に
未知なる資源の獲得を目指す

将来、地球上で枯渇が予測される資源やエネルギーなどに対し、解決の一手として期待されているのが、「宇宙資源」です。
私が所属している「ispace」は、人類の生活圏を宇宙に拡張させることを目指している会社。その第一歩として取り組んでいるのが、月に60億トン近く眠っているとされる「水資源」の探査です。水素と酸素に分けることができる水資源を月で獲得できれば、宇宙船や人工衛星のエネルギーを月から供給することが可能になります。さらに、月面で人が暮らすための飲料水や燃料電池としての活用も期待できます。地球から供給した場合のコストと比較しても、100分の1程度まで費用を削減できると計算されているので、大きなビジネスチャンスになり得るとispaceでは捉えているのです。
そのために私が担当しているのは、月面探査車(ローバー)のモビリティ設計です。月の上で動くロボットには、打ち上げ時の振動や月の特殊環境などに耐えられることが求められます。加えて、打ち上げコストが宇宙機の重量に比例して増えることから、軽量かつ信頼性が確保できるものを開発できるかも課題です。それらの課題をクリアするために、ネジ1本にも徹底的にこだわりながら、デザインの設計や最適化を研究・開発。これには、学生時代に専門としていた、森の中を自立で動き回る小型の移動ロボットの開発経験、特にシンプルな仕組みでも屋外の複雑な環境を移動できる技術の研究が大いに役立っています。
航空宇宙分野は高度な技術力が求められ、各国の資源開発に向けた技術競争の過程で、レベルが大幅に向上していくことが考えられます。我々も、未知の資源が私たちの生活を豊かにするという期待を抱きながら、世界に引けを取らないような開発の実現に向けて進み続けます。

私が担当するモビリティの設計は、「何を運ぶか」「どんなミッションを行うか」「どんな環境で作業を行うか」などを考え、その条件をクリアできるように設計する必要があります。私たちのつくった月面探査車が、月面で活躍する日を夢見て、多国籍な社員とともに日夜開発に励んでいます。


株式会社ispace
田中克明さん

1990年茨城県生まれ。早稲田大学創造理工学部卒業、先進理工学研究科修了。在学中に不整地ロボットの研究開発を行い博士号を取得。その後、株式会社ispaceにて月面探査ローバーの開発に従事。また、Yspace共同代表としてVR技術を用いた宇宙開発の促進を行う。早稲田大学にて招聘研究員としても活動中。

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