早稲田小劇場どらま館 こけら落し

早稲田小劇場どらま館 5月7日こけら落とし
平田オリザ氏 アンドロイド版『変身』

南門通りに完成して以降、早稲田大学出身の劇団により、グランドオープンへの検証を兼ねたプレ公演を重ねてきた早稲田小劇場どらま館が4月30日、グランドオープンを迎えました。こけら落とし公演は平田オリザ氏によるアンドロイド版『変身』で、5月7日(木)~5月10日(日)まで行われます。道行く人々が飛び込みで観劇するなど、すでに早稲田の街に溶け込みつつある早稲田小劇場どらま館には、利用した演劇関係者や観劇した学生らから多くのエールが送られており、期待の大きさが伝わってきます。

どらま館対談eyecatch

左から鎌田薫総長、平田オリザ氏、岡室美奈子演劇博物館館長

4月23日は、平田オリザ氏と鎌田薫総長が「都の西北から劇場文化を発信する」をテーマに大隈記念講堂で対談。世界の演劇の第一線で活躍する平田氏と学生時代に演劇サークルで活動していた鎌田総長の珍しい組み合わせに、約700名の学生らが聞き入っていました。

1966年に早稲田大学に入学した鎌田総長は「2年生の時に劇団自由舞台に入り、照明をやっていた」と当時を振り返り、「照明の温かさで眠ってしまい、暗転の時に困ったことになった」などと失敗談を披露して会場を沸かせると、「早稲田といえば学生演劇の中心ですので、演劇活動の新たな拠点となって、我が国の小劇場を盛り上げていきたい。新宿、東京がブロードウェイのようになるきっかけとなることができれば」などと、大きな夢を語りました。

一方、平田氏は「日本の大学には、頭を鍛える場所、体を鍛える場所があっても、劇場や美術館など心を鍛える場所、癒す場所がない。しかし、アメリカの大学であれば劇場や美術館があるのは当たり前で、グローバルな大学になるのであれば必ず必要なものだ」などと日本の大学の現状を嘆き、「早稲田はサークル活動がプロの劇団に育っていく実情があり、大学は演劇博物館があって研究を行っているが、実技がないという捻じれがある。誰のためか。何のためか。早稲田小劇場どらま館がどこを目指すのか、2~3年くらいかけて議論されていくのだと思います」と、劇場の在り方を問う発言をしていました。

トークイベント前には2本の短編を上演。劇団「ポーラは嘘をついた」による一人芝 居『福井望友という女(仮)』を演じる現役学生・福井望友さん。

トークイベント前には2本の短編を上演。劇団「ポーラは嘘をついた」による一人芝
居『福井望友という女(仮)』を演じる現役学生・福井望友さん。

「劇団献身」による『打ち合わせと私』は、ロボットとゴリラが競演するイベントの 打合せの様子を描いたコメディー。場内を笑いの渦に巻き込んでいた。

「劇団献身」による『打ち合わせと私』は、ロボットとゴリラが競演するイベントの
打合せの様子を描いたコメディー。場内を笑いの渦に巻き込んでいた。

また、4月29日は、「30光年先のガールズエンド」(ジエン社)、「オイディプス」(第七劇場)、「さようなら、どらま館」(ろりえ)の3つのプレ公演を行った劇団代表者らが、トークイベントを早稲田小劇場どらま館で開催。現役学生による一人芝居や、卒業後間もない校友による喜劇も上演され、実際に劇場を使っての感想や、学生時代に旧どらま館で上演した時のエピソード、今後の展開について議論しました。

プレ公演三団体によるトークイベント

プレ公演三団体によるトークイベント

こけら落し公演となるアンドロイド版「変身」は、フランツ・カフカの原作を、平田氏が戯曲化し演出を手掛けた作品で、平田氏が主宰する劇団「青年団」と大阪大学ロボット演劇プロジェクトが協力して上演します。新型アンドロイド「リプリーS1」とフランス映画・演劇界のスターたちが競演を果たし、不条理の極北といわれる、カフカの世界が披露されます。

アンドロイド版「変身」(c)西山円茄

アンドロイド版「変身」(c)西山円茄

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