平和をつくるプロフェッショナル 東アジア発『紛争解決』の可能性

2017年4月20日、早稲田大学にて中国・北京大学、韓国・高麗大学校との共催で「紛争解決学」をテーマにしたシンポジウムを開催します。

「平和をつくるプロフェッショナル 東アジア発『紛争解決の可能性』」と題された本シンポジウムは、日中韓3国による連携プロジェクトである「Campus Asia」のスキームにおいて、文部科学省の「大学の世界展開力強化事業」に採択された、三大学による「平和をつくるプロフェッショナル」共同育成プログラムのキックオフシンポジウムと位置づけられています。

イベント概要

  • 日時:2017年4月20日(木)13:30-16:45
  • 会場:早稲田大学 大隈記念講堂 小講堂(東京都新宿区)
  • 言語:英語(日英同時通訳あり)
  • 参加費:無料
  • 参加対象:学生、大学院生、教職員、一般
  • 主催:早稲田大学
  • 共催:北京大学・高麗大学校

プログラム

  • 開会挨拶:鎌田薫(早稲田大学 総長)
  • 来賓挨拶:岩渕秀樹(文部科学省 高等教育局国際企画室長)
  • 基調講演:「Professionals for Peace Possibilities for Conflict Resolution: A view from East Asia」 長谷川祐弘(元国連事務総長特別代表 東ティモール担当)
  • 講演1(早稲田大学):「Who are peacebuilders? Why you gotta join them, and how?」上杉勇司(早稲田大学 国際学術院教授)
  • 講演2(北京大学):「紛争予防装置としての大学教育」白智立(北京大学 政府管理学院副教授)
  • 講演3(高麗大学校):「Economic development and social innovation in Asia」Sung Jin Kang(高麗大学校 経済学科教授)
  • 閉会挨拶:梅森直之(早稲田大学 政治経済学術院教授)
  • シンポジウム司会:小山淑子(早稲田大学 留学センター講師)

【校了】EAGLE_Leaf0314

概要

早稲田大学は歴史的に中国、韓国とのつながりが深く、東京専門学校の創設(1882年)からわずか2年後(1884年)に朝鮮籍の学生を受け入れ、さらにその5年後(1889年)には清(しん)国留学生を受け入れています。また高麗大学校とは1973年に、北京大学とは1982年にそれぞれ学術交流協定を締結し、以来濃密な交流を続けています。このような歴史的つながりを持つ早稲田・北京・高麗という日中韓のトップクラスの3大学が英知を結集し、紛争解決のための人材育成に共同で取り組む本プログラム。欧米では「紛争解決学」がひとつの学問分野として確立されており、専門的な研究・教育が進められています。しかし日本をはじめとするアジアにおいては、国際関係学や国際政治学といった分野の一領域として扱われ、集中的に学ぶことのできる場が限られている、というのが現状です。また、欧米とアジアではそれぞれの抱える状況が異なるため、欧米におけるそれとはやや異なったアプローチや手法が求められます。複合的かつ特有の紛争要因を抱える東アジアにおいて、東アジア発の「紛争解決」人材育成への取り組みは、学問・教育上のみならず、社会的・国際的にも意義あるものです。

シンポジウム当日は、国連機関等で紛争・災害における危機対応や復興支援の活動に従事した小山淑子早稲田大学留学センター講師が司会を務め、鎌田薫早稲田大学総長の開会あいさつ、岩渕秀樹文部科学省高等教育国際企画室長による来賓あいさつの後、数多くの紛争地域にて高度な平和構築活動に携わった長谷川祐弘元国連事務総長特別代表(東ティモール担当)による基調講演が予定されています。続いて、三大学の研究者による講演が行われ、早稲田大学から上杉勇司国際学術院教授、北京大学から白智立政府管理学院副教授、高麗大学校から姜晟振経済学科教授が登壇。それぞれの研究分野である紛争解決学、行政学、開発経済学の観点から議論します。

このシンポジウムには、紛争解決や平和構築活動のスペシャリストを目指す、さまざまなバックグラウンドを持った学生たちが参加する予定です。

CAMPUS Asiaについて

早稲田大学、北京大学および高麗大学校のコンソーシアムは、文部科学省の「平成28年度 大学の世界展開力強化事業」の「タイプA-②」に採択されました。「タイプA」の事業は「キャンパス・アジア(CA)事業の推進」、「②」は「新たにCAに取り組むもの」の種別です。キャンパス・アジア事業は、アジア地域全体を「学びのキャンパス」と捉え、質の高い国際共同教育プログラムを実施する大学間交流の枠組です。本学等の事業名は、「多層的紛争解決・社会変革のためのグローバルリーダー共同育成プログラム」です。計画調書および個別審査結果については、日本学術振興会のページをご参照下さい。

「多層的紛争解決・社会変革のためのグローバルリーダー共同育成プログラム」について

早稲田大学・北京大学・高麗大学校が連携し、ダブルディグリープログラムやサマースクールなどの共同カリキュラムの開発・運営を行い、これらの事業を通して、次世代リーダーを共同で育成する意欲的な計画です。日中韓の3大学の学生が共に学ぶことで、社会変革力・相互理解力・調査分析力・実践応用力を兼ね備えた人材として成長し、東アジアのみならず、広く世界で活躍することが期待されます。プロモーション動画等は、CAMPUS Asia のページからご覧ください。

2017
4/20木
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WASEDA University

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