早稲田大学は、第23回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」のファイナリスト10作品を選出いたしました。第23回となる本年度は、2023年4月18日から5月31日までの募集期間中に、155作品の推薦・応募がありました。
第23回ファイナリスト(最終候補)作品
ファイナリストの全作品は、以下の通りです。(応募・推薦受付順)
No. 1: ETV特集「ルポ 死亡退院 ~精神医療・闇の実態~」
【候補者】NHK「精神医療問題」取材班 代表 真野 修一
【発表媒体】NHK Eテレ
No. 2: 連載「新冷戦考」
【候補者】斉藤 光政
【発表媒体】東奥日報
No. 3: 『黒い海 船は突然、深海へ消えた』
【候補者】伊澤 理江
【発表媒体】書籍(講談社)
No. 4: 年間企画「いのちの場所 ゆりかご15年」と一連の報道
【候補者】「ゆりかご15年」取材班 代表 田端 美華
【発表媒体】熊本日日新聞(朝刊、電子版)
No. 5: 「命ぬ水 ~映し出された沖縄の50年~」
【候補者】島袋 夏子(琉球朝日放送株式会社ディレクター)、ジョン・ミッチェル(フリージャーナリスト)
【発表媒体】琉球朝日放送
No. 6: 新型コロナワクチンの副反応に関する調査報道
【候補者】新型コロナワクチン取材班 代表 有本 整
【発表媒体】CBCテレビ
No. 7: 神戸連続児童殺傷事件の全記録廃棄スクープと一連の報道
【候補者】「失われた事件記録」取材班 代表 霍見 真一郎
【発表媒体】神戸新聞、電子版「神戸新聞NEXT」
No. 8: 「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち
【候補者】寺田 和弘
【発表媒体】新宿K’s cinemaほか全国各地の劇場
No. 9: 「南米アマゾンの‟水俣病”」に関する報道
【候補者】萩原 豊
【発表媒体】TBSテレビ・Web
No.10: 『自民党の統一教会汚染 追跡3000日』
【候補者】鈴木 エイト
【発表媒体】書籍(小学館)
ご参考
石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞
早稲田大学は、建学以来多くの優れた人材を言論、ジャーナリズムの世界に送り出して参りました。先人たちの伝統を受け継ぎ、この時代の大きな転換期に自由な言論の環境を作り出すこと、言論の場で高い理想を掲げて公正な論戦を展開する人材を輩出することは、時代を超えた本学の使命であり、責務です。
「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」は、このような背景のもと、社会的使命・責任を自覚した言論人の育成と、自由かつ開かれた環境の形成への寄与を目的として2000年に創設され、翌2001年より毎年、広く社会文化と公共の利益に貢献したジャーナリスト個人の活動を発掘、顕彰してきたものです。
本賞は、公共奉仕部門・草の根民主主義部門・文化貢献部門の3部門を設けております。各部門の大賞受賞者には正賞(賞状)と副賞(記念メダル)および賞金50万円を贈呈します。また、奨励賞を贈呈する場合があり、受賞者には正賞(賞状)と副賞(記念メダル)および賞金10万円が贈られます。
各部門受賞者には、ジャーナリストを志す本学学生のための記念講座にてご講義いただく予定です。
選考方法
下記10名の選考委員からなる選考委員会により、本賞の主旨に照らして、商業主義を廃し、中立公平な立場から厳正な審査を行います。
- 角 英夫:元日本放送協会専務理事・大型企画開発センター長
- 瀬川 至朗:早稲田大学政治経済学術院教授(ジャーナリズム研究)
- 高橋 恭子:早稲田大学政治経済学術院教授(映像ジャーナリズム論)
- 武田 徹:ジャーナリスト、専修大学文学部教授
- 土屋 礼子:早稲田大学政治経済学術院教授(メディア史、歴史社会学)
- 中谷 礼仁:早稲田大学理工学術院教授(建築史、歴史工学研究)
- 中林 美恵子:早稲田大学留学センター教授(政治学、国際公共政策)
- 三浦 俊章:ジャーナリスト
- 吉岡 忍:作家、日本ペンクラブ前会長
- ルーシー・クラフト:ジャーナリスト
記念講座『ジャーナリズムの現在』(全学部生対象)
2002年4月より開講。前年の本賞受賞者、選考委員、活動が注目されたジャーナリストの方々を講師として迎えています。また、講義内容を再構成した書籍を刊行。最新刊は『SNS時代のジャーナリズムを考える』(編著:瀬川至朗 2022年12月 早稲田大学出版部)