早稲田大学は、第25回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」のファイナリスト12作品を選出いたしました。第25回となる本年度は、2025年4月15日から5月31日までの募集期間中に、144作品の推薦・応募がありました。
第25回ファイナリスト(最終候補)作品
ファイナリストの全作品は、以下の通りです。(応募・推薦受付順)
No. 1: 企画「66°33′N 北極が教えるみらい」
【候補者】時事通信社「北極企画」取材班 代表:出井 亮太
【発表媒体】時事ドットコムと全国の契約紙の紙面並びに各社ウェブサイト
No. 2: 移民・難民たちの新世界地図――ウクライナ発「地殻変動」 一〇〇〇日の記録
【候補者】村山 祐介
【発表媒体】書籍 新潮社刊(単行本)
No. 3: NHKスペシャル調査報道・新世紀 File3 子どもを狙う盗撮・児童ポルノの闇(前編・後編)
【候補者】NHKスペシャル「子どもを狙う盗撮・児童ポルノの闇」取材班 代表:二階堂 はるか
【発表媒体】NHK総合テレビ
No. 4: ETV 特集「フェイクとリアル 川口 クルド人 真相」
【候補者】NHK ETV 特集「フェイクとリアル」取材班 代表:小黒 陽平
【発表媒体】NHK Eテレ
No. 5: NHKスペシャル “一億特攻”への道 ~隊員4000人 生と死の記録~
【候補者】大島 隆之
【発表媒体】NHK総合
No. 6: 鍬を握る 満蒙開拓からの問い
【候補者】信濃毎日新聞社編集局「鍬を握る」取材班 代表:島田 隆一
【発表媒体】信濃毎日新聞に2024年1~6月に連載、同年9月に書籍として出版
No. 7: 被爆80年企画「ヒロシマ ドキュメント」
【候補者】中国新聞「ヒロシマ ドキュメント」取材班 代表:岡田 浩平
【発表媒体】中国新聞、中国新聞デジタル
No. 8: 企画「最後の砦 刑事司法と再審」と袴田事件・再審法を巡る一連の報道
【候補者】「最後の砦」取材班 代表:佐藤 章弘
【発表媒体】静岡新聞、静岡新聞デジタル
No. 9: 鹿児島テレビドキュメンタリー 警察官の告白 ―鹿児島県警情報漏洩事件を問う―
【候補者】鹿児島県警情報漏洩事件取材班 代表:四元 良隆
【発表媒体】鹿児島テレビ放送
No.10: 兵庫県知事選等めぐるキャンペーン報道 ~SNSと選挙・広がる誹謗中傷~
【候補者】兵庫県めぐるキャンペーン報道『報道特集』取材チーム 代表:村瀬 健介
【発表媒体】TBSテレビ「報道特集」
No.11: 映画「能登デモクラシー」
【候補者】五百旗頭 幸男
【発表媒体】劇場公開映画(ポレポレ東中野、シネモンドほか全国で上映)
No.12: 対馬の海に沈む
【候補者】窪田 新之助
【発表媒体】書籍 集英社
ご参考
石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞
早稲田大学は、建学以来多くの優れた人材を言論、ジャーナリズムの世界に送り出して参りました。先人たちの伝統を受け継ぎ、この時代の大きな転換期に自由な言論の環境を作り出すこと、言論の場で高い理想を掲げて公正な論戦を展開する人材を輩出することは、時代を超えた本学の使命であり、責務です。
「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」は、このような背景のもと、社会的使命・責任を自覚した言論人の育成と、自由かつ開かれた環境の形成への寄与を目的として2000年に創設され、翌2001年より毎年、広く社会文化と公共の利益に貢献したジャーナリスト個人の活動を発掘、顕彰してきたものです。
本賞は、公共奉仕部門・草の根民主主義部門・文化貢献部門の3部門を設けております。各部門の大賞受賞者には正賞(賞状)と副賞(記念メダル)および賞金50万円を贈呈します。また、奨励賞を贈呈する場合があり、受賞者には正賞(賞状)と副賞(記念メダル)および賞金10万円が贈られます。
各部門受賞者には、ジャーナリストを志す本学学生のための記念講座にてご講義いただく予定です。
選考方法
下記11名の選考委員からなる選考委員会により、本賞の主旨に照らして、商業主義を廃し、中立公平な立場から厳正な審査を行います。
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綾部 広則:早稲田大学理工学術院教授(科学技術社会論)
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梯 久美子:ノンフィクション作家
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角 英夫 :元日本放送協会専務理事・大型企画開発センター長
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澤 康臣 :早稲田大学教育・総合科学学術院教授(ジャーナリズム論)
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瀬川 至朗:東京大学情報学環特任教授(ジャーナリズム研究)
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高橋 恭子:早稲田大学政治経済学術院教授(映像ジャーナリズム論)
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武田 徹 :ジャーナリスト、専修大学文学部教授
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土屋 礼子:早稲田大学政治経済学術院教授(メディア史、歴史社会学)
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三浦 俊章:ジャーナリスト
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ルーシー・クラフト:ジャーナリスト
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若林 幹夫:早稲田大学教育・総合科学学術院教授(社会学、都市論)
記念講座『ジャーナリズムの現在』(全学部生対象)
2002年4月より開講。前年の本賞受賞者、選考委員、活動が注目されたジャーナリストの方々を講師として迎えています。また、講義内容を再構成した書籍を刊行。最新刊は『「忖度」なきジャーナリズムを考える』(編著:瀬川至朗 2024年12月 早稲田大学出版部)