計算材料科学連続セミナー 電子材料第2シリーズ 第4回「シミュレーションとインフォマティクスによる新材料設計・探索」を開催いたしました。
講師は、理化学研究所 量子系分子科学研究チーム チームリーダーの中嶋隆人氏が務めました。序論・量子化学計算ソフトウェアの開発・シミュレーションとインフォマティクスによる材料設計の3部構成となっており、序論では材料研究において必要となる量子化学の基礎について紹介されました。量子化学を使った研究の課題について指摘され、そのために必要となる高精度計算技術、大規模計算技術、相対論的計算技術について説明されました。続いて、量子化学計算ソフトウェアの開発に関してスーパーコンピュータ「富岳」で開発されている「NTChem」について、並列性能と機能を当てて化学現象の解明や材料設計への適用例を織り交ぜながら紹介されました。最後に、スーパーコンピュータを活用したハイスループット・シミュレーション技術やマテリアルズ・インフォマティクス技術を用いた材料設計と材料探索の実用例についての紹介がありました。
今回は電子材料第2シリーズの最終回でしたが、企業・大学・研究機関等から多くの研究者および学生の方々にご参加いただき、盛況のうちに終えることができました。ご参加頂きました聴講者の皆様に感謝申し上げます。
第4回「シミュレーションとインフォマティクスによる新材料設計・探索」
中嶋 隆人(理化学研究所 量子系分子科学研究チーム チームリーダー)
日時:2022年11月28日(月)・29日(火)・30日(水)15:00~16:30
開催方法:オンライン(Zoomミーティング利用)
参加人数:34名
〔内訳〕学内7、学外24(大学7、企業等16、研究機関1)、講師他3