加工・試験室ではグラファイト加工立形マシニングセンタを新規導入しました。
マシニングセンタとは自動工具交換機能により目的に合わせてフライス削り、中ぐり、穴あけ、ねじ立て等の異種の加工を1台で行うことが可能な工作機械です。工具マガジンには20種類もの切削工具を格納でき、コンピュータ数値制御 (CNC)によって自動的に加工を行うことができます。
本機はこの基本性能に加えて次世代新素材加工システムとして積極的に導入しました。近年、宇宙・航空機開発や環境整合型リサイクルプロセス研究の隆盛に伴い、グラファイト、セラミックス、複合材料など多岐にわたる次世代新素材の機能性材料、構造材料としての利用は不可欠となっています。しかしこれらの材料加工は有害な粉塵を大量に発生させるためNCフライス盤等の従来機では有効な集塵機能が備えられていないため、作業環境への影響、健康被害や機械の動作不良を引き起こす懸念があり高度な加工依頼には十分に対応できていない状況でした。本機は徹底した防塵仕様と高い集塵効率に加えて優れた切削能力と徹底した振動対策など、微細加工に適した機械構造より従来困難であったグラファイト、セラミックスや複合材料に対して迅速かつ高精度な加工対応が可能となりました。
更に搭載している3次元CAD/CAMシステムは高度なCNC知識を必要とせず汎用プログラム等で作成した3次元モデルでも適用可能です。
利用料金は無料です、是非ご利用ください。
利用相談・お問い合わせ先: 材料技術研究所 加工・試験管理室(42-1-104A室)
Tel.03-5286-3772 (内線74-2114)
設置場所
42-1号館 104号室(加工・試験室)
利用料金
無料
https://www.waseda.jp/fsci/zaiken/facility/machine