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From the Senior Dean
学術院長挨拶
未来を拓く理工学術院を目指して
理工学術院長 所 千晴(創造理工学部 環境資源工学科)

早稲田大学理工学術院は、1908年の理工科創設以来、一世紀を超える歴史の中で、自由な学風と「学問の独立」の精神を礎に、多くの優れた人材を育成し、世界に発信する優れた研究成果を生み出してきました。基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部の3学部をはじめ、5研究科、2つの附置研究所、および関連センターが緊密に連携し、充実した教育・研究基盤のもと、複雑化・高度化する現代社会の課題解決に取り組んでいます。
本学は2032年の創立150周年に向けた「Waseda Vision 150」を推進しており、理工学術院においても、教育・研究・社会貢献のさらなる高度化を目指した将来構想を着実に進めています。また、2033年には理工創設125周年という大きな節目を迎えます。これらを単なる記念の年ではなく、新たな時代に向けた飛躍の機会と捉え、理工学術院の新しい価値を創造していきます。
その将来構想を支える重要な柱の一つが、西早稲田キャンパスの再整備です。新52号館の竣工をはじめとする教育・研究施設の整備を進め、学生・教職員・研究者が分野や立場を越えて交流し、新たな知を創出できる環境づくりを推進しています。施設の充実に加え、教育・研究・産学官連携・国際交流を一体的に発展させることで、世界トップレベルの理工系教育研究拠点の形成を目指します。
社会は、AI・データサイエンス、GX、量子技術、半導体、ロボティクスなど、科学技術の急速な発展によって大きな転換期を迎えています。同時に、気候変動、エネルギー・資源問題、人口減少、災害へのレジリエンスなど、地球規模の課題への対応がこれまで以上に求められています。これらの多面的な課題に真正面から向き合い、科学技術を通じて持続可能な社会の実現に貢献することが、理工学術院の重要な使命です。
当学術院は、こうした社会の変化に対応するため、各分野における基礎研究を着実に深化させるとともに、分野横断型・融合型研究を積極的に推進しています。また、産学官連携や国際共同研究を一層強化し、社会課題の解決につながる研究成果を世界へ発信するとともに、その成果を教育へ還元し、次代を担う高度理工系人材の育成につなげていきます。
教育においては、専門性を深く修得するとともに、異なる分野や文化を理解し、自ら課題を発見し解決できる人材の育成を目指します。最先端の産学官連携プロジェクトや海外の有力大学・研究機関との国際共同研究の成果を教育へ積極的に取り入れ、挑戦する姿勢と高い倫理観を備え、グローバル社会で活躍できる理工系人材を育成します。また、研究においては、多様な分野・世代・国籍の研究者が互いに刺激し合い、新たな知を共創できる開かれた学術コミュニティの形成を進め、世界をリードする研究環境の実現を目指します。
早稲田大学理工学術院は、創立150周年、そして理工創設125周年のその先を見据え、知の創造を通じて社会の持続的な発展に貢献し、世界から信頼される教育・研究拠点であり続けることを目指します。学生、教職員、校友、企業、自治体、国内外の大学・研究機関など、多様なパートナーとの連携をさらに深めながら、新しい時代の理工学を切り拓き、未来社会の発展に貢献してまいります。