【著者】中村 隆之 准教授
【内容説明】
人類の長い歴史の中には、他者を蔑視し排除する言葉が常に存在していた。コロンブスの新大陸発見、ダーウィンの進化論、ナチ・ドイツによるホロコースト、そして現代日本における差別意識まで、古今東西の著作を紐解き、文明と野蛮の対立を生む人間の精神史を追う。人間が人間を「野蛮な存在」とみなす言葉がなぜ生み出されてしまうのか、全15回の講義から考える。
【目次】
まえがき
イントロダクション 私たちの〈闇の奥〉
1 〈野蛮〉の源流ーー言語・法・宗教
2 啓蒙思想と科学の時代
3 植民地主義からホロコーストへ
4 私たちの〈闇の奥〉
最終講 〈野蛮の言説〉とどう向き合うか
【出版社】春陽堂書店 出版社Webサイト
【出版年月】2020年2月
【ISBN】 978-4-394-19501-6