【著者】菊池 馨実 教授
【概要】
いま社会保障制度を持続可能にするには、どうしたらいいのか。全国各地で始まっている、生活に困窮したり、社会から孤立している人たちへの「相談支援」が育む可能性を明らかにし、そこで生まれている住民と行政による新たな〈地域〉づくりを社会保障制度、そして法律の中に位置づけていく。
【主要目次】
はじめに
第1章 持続がむずかしい社会保障
1 財政と人口
2 家族,企業,地域が変わっていく
第2章 何のための社会保障か
1 「自律」支援,「自立」支援
2 生存権に限界はあるのか
3 支える人はいるのか
第3章 何が変わってきているのか
1 伝統的な社会保障のとらえ方
2 社会的包摂と,個人のニーズへの対応
第4章 社会保障は誰のためのものか
1 不信感と不公平感
2 地域共生社会の構想
3 生活困窮者自立支援法がもたらしたもの
第5章 相談支援
1 法によるサポート
2 さまざまな主体のかかわり
3 事業の位置づけ
第6章 地域再構築
1 地域を再生,再構築することの意義
2 多層性の魅力
3 継続的で多角的な支援
4 地域志向型議論の射程
おわりに 社会保障制度の再構築に向けて
【出版社】岩波書店 出版社Webサイト
【出版年月】2019年9月
【ISBN】 9784004317968