吉田 裕 教授が『詩的行為論』 を上梓しました。
歴史の時間とは何だろう。その中を人はどう生きるのか。
変容としてのみある「時」「時代」を懸命に生きることについて。
【目 次】
Ⅰ 近代の曙光の中で
詩人の行方―北村透谷 14
出奔する狂女たち―樋口一葉 71
詩の源泉を求めて―石川啄木 129
Ⅱ 渾沌から詩(ポエジー)へ
歴史はいかに現れるか―武田泰淳『司馬遷―史記の世界』と「蝮のすえ」 204
歩行は何処へ行ったか―秋山駿についての遅ればせの試論 232
詩と歴史―堀川正美詩集『太平洋』 260
万華鏡の世界―築山登美夫の二つの詩集 287
同意と拒否―『異教徒の書』
詩の傍らから―『悪い神』
Ⅲ 集約と横溢と
言葉から詩へ―リルケ『マルテの手記』 310
歴史の中の記述―ブランショの三つのサド論 371
歴史の挫折と夢―バルト『エクリチュールの零度』と『ミシュレ』 394
テロルの回路―ナロードニキの回想録から 424
歴史の裂け目から―ワイダ『灰とダイヤモンド』 453
出版社Webサイト
【出版社】 書肆山田
【出版年月】2018年5月