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法学部4年・円城寺雷太さんが経済法研究フォーラムにて『特別賞』を2年連続受賞―大会史上初―
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- Wed, 07 Oct 2026
2026年10月3日(土)、東京都立大学晴海キャンパスにおいて、「第3回全国法学部経済法研究フォーラム」が開催されました。本学法学部、中里浩ゼミ(担当:中里浩 准教授)円城寺雷太さん(4年生)が、「晴海2026特別賞」を受賞しました。2年連続での特別賞受賞は、大会史上初となります。
今年度の受賞結果は、以下のウェブサイトで紹介されています。
https://www.mcompl.org/harumi2026/
また、昨年度の受賞については、以下の記事をご覧ください。
https://www.waseda.jp/folaw/law/news/2025/11/19/20832/
本フォーラムでは、経済法を学ぶ学生によるポスター発表大会が行われています。第一次書面審査を通過した全国各地の約20チームが当日の口頭プレゼンテーションに臨み、それぞれの問題意識や研究成果を競いました。
「晴海2026特別賞」は、参加学生に加え、経済法研究者、公正取引委員会事務総局の幹部・職員、弁護士、企業法務関係者など、当日の来場者による投票で最も多くの票を集めた発表に授与される賞です。昨年と同様、研究内容だけでなく、問題設定やプレゼンテーションを含め、円城寺さんの発表が専門家を中心とした幅広い参加者から高い評価を得たことになります。
今回、円城寺さんが取り上げたテーマは、「不採算路線をめぐる航空会社の共同行為―四国の足を守る経済法の使命―」です。
昨年度には、「高校野球選手と転学の自由」という身近な問題から経済法上の課題を掘り下げています。二つの研究に共通する円城寺さんの特徴は、日常生活や社会の中にある問題を出発点としながら、そこから経済法上の理論的な問題を見いだし、具体的な解決策へと議論を発展させている点にあります。
今回の研究は、円城寺さんの自主的な学習とともに、主専攻法学演習(ゼミ)だけでなく、大学院授業(経済法研究)での検討を重ねてきたものです。
法学の学びは、教室の中だけで完結するものではありません。身近な社会の問題に疑問を持ち、授業やゼミで考え、仲間と議論し、さらに大学の外に出て専門家や実務家と意見を交わすことで、学びは大きく広がっていきます。
在学生の皆さんには、ゼミでの発表をそれまでの学習成果を確認する機会にとどめず、ぜひ大学外の研究会や発表の場にも積極的に挑戦してほしいと思います。また受験生の皆さんにも、社会の現実と法学の理論を結び付けながら、自らの問題意識を深めていくことのできる早稲田大学法学部での学びに、ぜひ関心を持っていただければと思います。

発表時のポスター

ポスター発表の様子
<円城寺雷太さんコメント>
今回の研究テーマは、「不採算路線をめぐる航空会社の共同行為―四国の足を守る経済法の使命―」でした。法学上の問題は、私たちの身近な生活とも密接にかかわっています。このテーマを思いついたきっかけも、四国出身の知人との何気ない会話でした。人口減少などを背景に採算性が悪化する路線を維持するため、航空会社、公正取引委員会、国土交通省にはどのような対応が可能なのか。こうした問題について、1年余りにわたり検討を重ねてきました。
航空会社による共同の取り組みは、地域の交通手段を維持し、消費者の利益につながる可能性がある一方、カルテルなどの競争制限的な行為として独占禁止法上の問題を生じさせるおそれもあります。バスや銀行を対象とした先行研究は数多く存在するものの、航空分野を正面から扱ったものは必ずしも多くなく、自分なりに議論を組み立てていく必要がありました。
主専攻法学演習では、航空事情に精通した受講生から貴重なコメントをいただき、提案する解決策についても、より現実に即したものとなるよう検討を重ねました。また、中里先生からは、実務家としてのご経験も踏まえ、解決策の一つとして検討していた航空会社間のダイヤ調整について、伝統的に規制されてきた市場分割カルテルとの関係を考える必要があるとのご指摘をいただきました。市場分割というと地域による分割を念頭に置きがちですが、「時間」による市場分割もあり得るのではないかという視点に至ったことは、私にとって大きな発見でした。既存の枠組みを踏まえながら、新たな角度から問題を考えることのできる経済法の面白さを改めて感じた点でもあります。
当日のポスター発表では、泉水文雄先生(公正取引委員会委員)や土田和博先生(早稲田大学名誉教授)をはじめとする先生方に加え、弁護士や公正取引委員会事務総局の方々など、実務に携わる皆様とも直接意見を交わす機会に恵まれました。自分では気づくことのできなかった視点から多くのご指摘をいただき、大変貴重な学びとなりました。
今回の受賞を一つの励みとしつつ、主専攻法学演習での研究やポスター発表を通じて得た問題意識をさらに深め、今後の研究に生かしていきたいと考えております

中里浩准教授、円城寺さん
今後の予定
円城寺さんは、受賞テーマについて、後日、公正取引委員会事務総局にて改めて発表を実施する予定です。