1956年12月に石橋湛山が早稲田大学出身者として初めて内閣総理大臣に就任し、ちょうど60年を迎えるのを機に、第16回「石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞」記念講演会を開催いたします。
概要
仏門に生まれて18歳まで宗教的世界に住み、23歳まで早稲田大学哲学科で20世紀哲学としての米国プラグマティズムを学んだ石橋湛山は、26歳から60歳まで知的多面体型の言論家として16巻に上る全集を残しました。戦後は一転して政治家として活動し、71歳で自らの内閣を組織するに至りました。今年12月23日は内閣成立から60年目に当たりますが、今、改めて彼の膨大な思想的所産の価値を問うとともに、その背後にある世界観と近代的思考法に目を向け、自らいう“自由思想者”石橋湛山の全貌を捉える必要に迫られています。そこには、恩師田中王堂、島村抱月、学友杉森孝次郎、関与三郎ら師友と終生交わった「思想・社会評論家」の顔が見出されます。その向こうには、経済ジャーナリストとして大成した東洋経済新報社、さらにその先には、理論と政策を敗戦後の現実に生かそうと努力する戦後政治家の姿が望見されます。
日時
2016年12月7日(水)16:30~17:30(開場16:00)
講演者
山口 正 氏
1933年鳥取県生まれ、1958年東京教育大(現筑波大)哲学科卒業、1962年東洋経済新報社に入社、石橋湛山全集編集部、出版局編集部長、同社百年史編纂室長等を歴任。現在、石橋湛山記念財団評議員、著書『思想家としての石橋湛山』(2015年)。
場所
早稲田大学大隈会館2階 N201・202会議室
料金
無料・予約不要
主催
早稲田大学広報室・文化推進部
問い合わせ
早稲田大学文化推進部文化企画課(03-5272-4783)