Open Talk 因果話から歌舞伎へ──近世幽霊としてのかさね
柳井イニシアティブでは、早稲田大学国際文学館を訪れる方々に、文学を読む面白さや文学研究の魅力を感じていただくための講演会(オープントーク)を開催しております。
今回はカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)アジア言語文化研究科博士候補生で、早稲田大学柳井イニシアティブのリサーチフェローであるラケーレ・マンシ氏をお迎えし、ご講演いただきます。
近世日本には、あらゆる種類の超自然的な存在が活躍していましたが、醜い百姓女の「かさね」の怨霊の人気を凌ぐものはいなかったと言っていいでしょう。1730年代から明治時代の黎明期にかけて、毎年のように彼女の物語を題材とした文学作品や演劇作品が生み出されました。「かさね」の名は詩歌の世界にも深く浸透し、当時の著名な作家たちも「この世にかさねの物語を知らない者はいない」と書き残しています。
本講演では、因果応報を説く仏教説話の地味な主人公に過ぎなかったかさねが、いかにして文化的アイコンへと変貌を遂げたのかを、彼女に不朽の名声をもたらした歌舞伎に焦点を当てて検討します。さらに、他の女怨霊たちとの比較から、かさねのユニークな立ち位置と日本の大衆的想像力に与える影響を明らかにします。
詳細
- 開催日時:7月2日(木)14:00~15:00
- 会場:早稲田大学国際文学館(通称:村上春樹ライブラリー)地下1階
- 言語:英語(発表資料は日本語、質疑応答は日本語と英語)
- 参加:どなたでも無料で参加できます
- 主催:柳井イニシアティブ グローバル・ジャパン・ヒューマニティーズ・プロジェクト
- 共催:国際文学館
講演者
ラケーレ・マンシ(Rachele MANSI)
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)アジア言語文化研究科博士候補生。早稲田大学柳井イニシアティブ・リサーチフェロー。近世日本文学と演劇における境界的な地理、空間および人物を研究テーマとしている。
ファシリテーター
柳井イニシアティブコミッティメンバー:馬渕 花菜子
イベントに関する問い合わせ
- 柳井イニシアティブ事務局email: yanai.initiative★list.waseda.jp(★部分を@に変更してください。)
















