School of International Liberal Studies早稲田大学 国際教養学部

About the School

学部について

School Overview

学部概要・特色

国際教養学部における人材の養成に関する目的その他の教育研究上の目的

現代社会においては、自由で公正な社会を実現するための「志」をもった人材、国際的な共通語である英語により情報発信できる人材、および幅広い教養を兼ね備えた人材に対する需要が年々高まっている。

こうした社会的要請に応えるため、国際教養学部は独自の理念とカリキュラムの下に2004年開設された。具体的には次のような学生を育成することを目的としている。

・グローバル化した世界が直面している諸課題を解決しようとする志をもった学生

・自己の文化の独自性を認識し、かつ多文化社会での共存を目指すことができる学生

・現代の学問の基礎を理解し、かつ先端的・学際的学問領域に関心を抱く学生

・自己の思考を発信できる外国語能力を有する学生

国際教養学部の方針

1.ディプロマ・ポリシーDiploma Policy

早稲田大学の総合性・独創性を生かし、体系的な教育課程と、全学的な教育環境と学生生活環境のもとに、多様な学問・文化・言語・価値観の交流を育み、地球社会に主体的に貢献できる人材を育成する。

国際教養学部は世界が直面する課題に対し多角的な視野と見識を持って対応することのできる人材を育成し、高い倫理観、競争力、そして人間性の上に世界の舞台で行動できる地球市民を輩出する。具体的には卒業までに以下のとおりの能力の習得をもとめ、全日制で標準4年以上の在籍期間及び取得単位数124単位の基準を満たした者に学士(国際教養学)を授与する。

  1. 世界に通用するコミュニケーション能力の習得。
  2. 最低限3つ以上の異なる分野についての英語による入門レベルの講義科目の履修。
  3. 16単位以上の中級レベルの講義科目、16単位以上の上級レベルの講義科目の履修。
  4. 母語、英語以外の第三の言語の習得、或いはそのうち主要言語(中国語・朝鮮語・フランス語・スペイン語・ドイツ語・ロシア語)を用いた選択科目の習得。母語が日本語ではない学生の場合は、日本語による読解、聴解、作文、会話をスムーズに行う能力の習得。
  5. 統計学の基礎的知識の習得。
  6. 基礎、中級、上級の異なるレベルの演習及び卒業研究もしくはそれに相当する研究を通した、英語文献・論文からの知識の吸収、及び、論理的な思考力やプレゼンテーション能力の習得。

2.カリキュラム・ポリシーCurriculum Policy

少人数指導の下で基礎的な教養を磨くとともに、多元的な視点、論理的思考を養うことに重点をおいたリベラルアーツ教育をおこなう。学部での共通言語を英語とし、日本語を母語とする学生には1年間の海外留学を必修とするなど高い国際感覚を身につけられる環境を整える。また、本学部のカリキュラムを、多数の留学生を学生組織の中に収めることにより、さらに強固なものにする。

さまざまな分野の科目を履修するリベラルアーツ教育を実践する。多角的な視点を養い、論理的な思考力と分析力、実行力を身につけるため、開講科目を特定の分野に限定せず、世界の最新情勢を包括する多分野に幅広くわたる学際的な学習を可能にする。

  1. 英語力、第三言語の習得を通じた異文化の理解、統計学の基礎など、基礎教育においては各人のレベルにわかれて履修できるように科目を準備する。さらに高等教育に必須レベルの課題を課した基礎演習クラスを、英語により実施する。日本語を母語とする学生には、日本語による授業の履修も義務付ける。
  2. 教員と学生、そして学生同士での活発なコミュニケーションを大切にするため、少人数でのクラスを基本とする。クラス人数の上限を20人程度とする演習を、初級、中級、上級と入学時から卒業時までバランスよく配置する。講義型の授業では、日本出身の学生と世界各国からの学生、世界のトップクラスの協定校からの交換留学生が、ともに受講し、英語を介して議論する機会を提供する。
  3. ほぼ全ての講義科目を英語で行い英語による多彩な科目の習得を課す。日本語を母語としない学生には、日本語習得のための全学的プログラムを活用し、提供する。より国際的な広い視野を獲得させるために、日本語を母語とする学生には、1年間の海外留学を必修とする。第三言語として、早稲田大学の全学的カリキュラムを活用した、多種多様な言語を履修できるシステムを提供する。英語圏のみならず、全世界的に展開されている早稲田大学協定校ネットワークの大学等から、留学先を選べるようにする。さらに主要言語(英語・中国語・朝鮮語・フランス語・スペイン語・ドイツ語・ロシア語)圏の海外留学については、準備段階に履修する科目や帰国後のフォローアップにあたる科目を用意する。

3.アドミッション・ポリシーAdmission Policy

早稲田大学の掲げる『学問の独立』という理念のもと、高い基礎学力を持ち、かつ知的好奇心が旺盛で、進取の精神に富む、勉学意欲の高い学生を、わが国をはじめ世界から迎え入れる。

国際教養学部は以下のような学生の選抜に努める。

  1. 英語で学習する強い意欲を持つ者
  2. 母語以外の言語で効果的に意思疎通できる言語能力、または、その潜在能力を有する者
  3. 複数の学問分野の視点から諸課題に取り組むにあたり、総じて高い学力、または、その潜在能力を有する者
  4. 独自の視点から問題を分析できる批判的能力、または、その潜在能力を有する者
  5. 考えや情報を発表するときに、明確かつ正確にそれらを伝達できる表現能力、または、その潜在能力を有する者
  6. 日本国内外での局所的かつ広域的な、多様な文化、修学の経験を持ち、本学部に多様性をもたらす者
  7. 新しい環境において生活、学習することに挑戦できる社会的・心理的な適応性と柔軟性を有する者
  8. 国際的、比較相対的視点から知的、道徳的問題に取り組む意思と意欲を有する者

国際教養学部の各入試制度では上記のうちの複数の原則に重きを置きつつ、全体として八原則を体現するよう努める。

SILSのコンセプト

世界へ羽ばたく地球市民を育てる

2004年に設立された国際教養学部(SILS)の特長は、専門分野学習を目的とした他学部とは一線を画し、少人数指導の下で基礎的な教養を磨くとともに、 多元的な視点、論理的思考を養うことに重点をおいたリベラルアーツ教育と早稲田大学が培った伝統やネットワークを融合させた独自のカリキュラムです。 加えて、キャンパスを多種多様な文化・背景・言語を持つ世界の若者たちの交流の場と捉え、海外からの学生を積極的に受け入れ、学部での共通言語を英語とし、 日本語を母語とする学生には1年間の海外留学を必修とするなど、日常の学生生活から高い国際感覚を身につけられる環境を整えています。 幅広い教養教育と世界中の学生との交流を通して、世界規模の問題に意欲的に取り組む高い志と倫理観、国際競争力、そして人間的魅力を備えた世界へ羽ばたく地球市民を育てます。

特色

教養を重視し、さまざまな分野の科目を履修するリベラルアーツ教育を実践しています。多角的な視点を養い、論理的な思考力と分析力、実行力を身につけます。そのため、開講科目も特定の分野に偏ることはせずに、世界の最新情勢を包括する7つの分野にわたって幅広く設置し、学際的な学習を可能にしています。講義では単に知識を覚えるだけではなく、学生一人ひとりが物事を多元的に捉え、分析し、自ら考え抜く能力を身につけることに重点を置いています。

7つのクラスター(科目群)

1.Life, Environment, Matter and Information(生命・環境・物質・情報科学)

環境や情報処理に関する基礎的な知識は現代社会において誰にも必要とされるものの一つです。このクラスターでは、生物学系を中心に、生命科学・生命倫理・環境科学・環境政策・地球科学・物質科学・化学・情報科学・数理統計などの分野の授業を理系・文系のいずれの学生にも理解しやすい内容で提供します。

2.Philosophy, Religion and History(哲学・思想・歴史)

各国の社会的現状の基礎となり、世界の政治・経済・文明文化の動向に深く関わるとされる、日本を含む世界の思想・哲学・宗教・倫理・歴史学・考古学を学びます。国際関係の根幹となるこの分野の基礎知識を身につけ、現代社会で物事を深く考える技能を磨きます。

3.Economy and Business(経済・ビジネス)

世界中から来た学生達が集うSILS特有のバラエティ豊かな学習環境で、経済・ビジネス・経営・金融・会計の各分野、そしてそれぞれの分野における日米欧の政策を学びます。ここでは分析的な考えを持ち、従来の”Who, What, When”ではなく質の高い”Why, How”と問いかけることの大切さを全ての学生に理解させ、 学生自身が大局的に世界を捉えられるように指導しています。

4.Governance, Peace, Human Rights and International Relations(政治・平和・人権・国際関係)

政治、法学、平和、人権、マイノリティー論、国際関係、国際機関などの分野を網羅するクラスターです。歴史を踏まえつつ今日的な内容を多く扱い、多様な背景を持つ学生達が共通して理解できるよう基礎部分を主として講義を実践しています。明確な答えが存在しないこの分野を学ぶことで、 事象を整理・分析する力、問題を解決する力、主流におもねらず自ら考え抜く力を磨きます。

5.Communication(コミュニケーション)

人が関わるコミュニケーションにおいて欠くことのできない“言語”の様々な分野を学習します。言葉を異にする者同士の言語コミュニケーションに留まらず、ジェスチャーやボディランゲージ、機械を利用した対話など、幅広い分野を対象としています。将来の研究や仕事に役立つ知識の基礎を身につけてもらうため、質問を積極的に促し、フィードバックを活かす授業を展開しています。

6.Expression(表現)

美術・映像・演劇・音楽・芸術・文学・メディア論・建築を連携させ、学際的な科目を総合的に配置した斬新な特徴を有するクラスターです。異なる文化について理解を深めたいと考える方にとっても、卒業後にジャーナリズムやメディア、出版、翻訳などの分野を目指す方にとっても興味を持てる授業を提供します。

7.Culture, Mind and Body, and Community(文化・心身・コミュニティ)

“文化”(比較文化・ジェンダー論・カルチュラルスタディーズ・社会学・人類学)、“心身”(心理学・哲学・身体論・健康・セラピー)、“コミュニティー”(都市・地域・コミュニティー・グローバル社会・NPO/NGO)の3つの要素から形成されるクラスターです。文化や歴史など異なる背景を持つ学生達が学ぶ多様な学習環境を活かし、多角的な視点を養います。

入学者の約3割は外国人留学生。アジアをはじめ、欧米やアフリカなど約50ヶ国・地域から迎え入れています。さらに、世界のトップクラスの協定校から毎年約300名を超える交換留学生を受け入れています。キャンパスにはこれらの学生に加え、国際的なキャリアをもった教員も集まり、英語での活発な交流がもたれています。

Point 1 少人数教育の実践

  • 学生と教授の割合(講義課目) 60-70:1
  • 学生と教授の割合(演習:ゼミ) 20:1

異文化間の交流を深め、多元的な視点と論理的思考を養うためには学生同士および学生と教員の議論が大切です。国際教養学部では、学生と教員の双方向の活発な対話と質疑応答ができる少人数教育を実現しています。講義課目については1クラス平均で学生60名~70名の規模で開講されています。また、1年次から全学期に演習(ゼミ)を設置し、演習においては学生と教員との比率を20:1を基本としています。

Point 2 教育サポート

  • オフィスアワー
  • アカデミックアドバイザーシステム

少人数教育をサポートするオフィスアワー(週2時間)の時間には、学生は直接研究室に出向き、個人的に教員に助言を求めることができます。さらに、専任教員がアカデミックアドバイザーとして学生一人ひとりにつき、履修・留学の計画、学生生活上での様々な問題について相談にのり、助言を行っています。

学部の共通言語は英語です。ほぼ全ての講義は英語で行われ、英語力強化を目指します。また日本語以外が母語の学生には日本語習得のためのプログラムを用意しています。加えてフランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、ロシア語、朝鮮語の6言語をその多言語として開講しています。他学部等で提供される科目を含めると、この6言語を含む27言語を履修することが可能です。

より国際的な広い視野を身につけるために、日本語を母語とする学生には1年間の海外留学を必修としています(日本語以外を母語とする学生は任意)。英語圏のみならず、全世界的に展開されている早稲田大学協定校ネットワークの大学等から留学先を選べます。

過去の留学先例

コロンビア大学、ペンシルバニア大学、カリフォルニア大学バークレー校、ジョージ・ワシントン大学、ボストン大学(以上アメリカ)、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、ロンドン大学(以上イギリス)、トロント大学、ブリティッシュコロンビア大学(以上カナダ)、オーストラリア国立大学、シドニー大学(以上オーストラリア)、パリ政治学院(フランス)、北京大学、清華大学、復旦大学、上海大学(以上中国)、ソウル大学校、高麗大学校、延世大学校(以上韓国)、台湾国立大学(台湾)、シンガポール国立大学(シンガポール)、 チュラロンコーン大学(タイ)、デ・ラ・サール大学(フィリピン)、アラブ首長国連邦大学(アラブ首長国連邦)、ダル・エス・サラーム大学(タンザニア)、マケレレ大学(ウガンダ)など

早稲田大学留学センターによる留学プログラム

早稲田大学は300校を超える海外協定校を持ち、国内最大級のネットワークを誇っています。プログラム内容も多岐にわたっていますので、各自のレベルや目的に合わせて留学プログラムを選択できます。

SILS箇所間協定プログラム

SILS箇所間協定プログラムとは、当学部が独自に相手先大学と協定を結び、SILS在学生を派遣することができるものです。

デジタルパンフレット・学部紹介ムービー

受験生応援サイト DISCOVER WASEDAでは、学部紹介、模擬講義等をビデオ形式で視聴することができます。ゼミ紹介、早大生の生活、国際教養学部以外の学部・学科の紹介などのコンテンツもあります。ぜひご覧ください。

デジタルパンフレットはこちらからご覧いただけます。

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