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2025年度 SILS卒業式・GSICCS学位授与式を挙行しました

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Thu 02 Apr 26

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Thu 02 Apr 26

2026年3月26日(木)、大隈記念講堂にて、2025年度国際教養学部(SILS)卒業式および国際コミュニケーション研究科(GSICCS)学位授与式が執り行われました。式典は全て英語で行われ、学部卒業者377名、修士課程修了者30名、博士学位受領者5名、計412名が、早稲田の杜から、世界へと羽ばたいていきました。

国際学術院長 式辞

ご卒業おめでとうございます。今日、289名のSP1の学生、77名のSP2の学生、11名のダブルディグリーの学生、30名のGSICCSの修士の学生、そして、8名のGSICCSの博士課程の学生が卒業します。おめでとうございます。今日という晴れ舞台に、皆さんの保護者もお喜びのことでしょう。

稲葉 知士 国際学術院長

稲葉 知士 国際学術院長

今日はこの3月で早稲田大学をご退職される3名の先生も式典にご参加いただいています。森田先生、ピニングトン先生、森川先生、長年、早稲田大学、そして国際教養学部や国際コミュニケーション研究科のためにご尽力くださり、誠にありがとうございます。ここまで国際教養学部と国際コミュニケーション研究科が発展できたのも先生がたのおかげです。どうもありがとうございます。今後の先生がたの益々のご活躍を祈念しております。

現在、NHKの朝ドラで「ばけばけ」が放送されています。ご覧になっている人はいますか?私は毎日楽しみに観ています。
「ばけばけ」という番組は、ラフカディオハーン(日本名で小泉八雲)についてのお話です。ラフカディオハーンは、人生の3分の1をヨーロッパで、3分の1をアメリカで、3分の1を日本で過ごしました。1890年に日本に渡り、島根県で英語教師として勤務しながら、多くの作品を世に送り出しました。実は、ラフカディオハーンと早稲田大学には繋がりがあり、1904年4月より5ヶ月間、早稲田大学において英文学の講義を行っていました。残念ながら1904年9月に心臓発作で54歳という若さでこの世を去りました。
私がまだ小学生の頃、彼の代表作の一つである「怪談」に掲載されている「耳なし芳一」や「雪女」を読んで、身の毛がよだつ思いをしたことを覚えています。これらの物語を描いたのがラフカディオハーンであることを知った時は、さらに衝撃を覚えました。しかし、それと同時に、「人間とは記憶と体験を物語にして、それを助けにして生きていく動物であるので、世界中の物語はみなどこか似ている」との彼の言葉に納得しました。
別の代表作である「日本の面影」では、彼の最初の赴任地である松江、出雲地方の様々な日本文化を紹介しています。それを読んだアインシュタインは、ラフカディオハーンの描いた美しい日本を自分の目で確かめたかったそうです。世界中の人々に日本の本当の姿と美点について知らせたいというラフカディオハーンの願いが現実になった瞬間だと思います。ラフカディオハーンは、情緒表現の芸術である「文学」の力を信じ、優れた書物を出版することで、「幾百万人という人々の蒙を啓く効力を発する」と信じ、実践していました。

ところで、現在の国際教養学部の信条を、みなさんご存知でしょうか?
「Sapere aude」が学部の信条です。
古代ローマの詩人であるホラティウスが残した言葉で、のちに哲学者であるカントが「啓蒙とは何か」という本で紹介しました。ラフカディオハーンが文学を通して実践したように、蒙を啓くことは、非常に困難なことです。特に、学問の専門の分化が進んでしまった現在においては、さらに難しくなってしまったと言えるでしょう。このような時代において、学生たちは、自ら考えて、専門家の意見に依存しすぎずに、それぞれの答えを見つけて欲しいと思います。

国際教養学部の卒業生は「リベラルアーツ」を学び、国際コミュニケーション研究科の卒業生は「国際コミュニケーション」を学び、学生自ら、蒙を啓く努力を重ねてきました。しかし、今日で君たちの学びは終わりではありません。この卒業式の後からは、それぞれが自分自身を教育し続けてください。自分自身の教育を今後続けていくうえで、次の3つのことをこの場で覚えておいてください。

1つ目は、卒業後もいろいろな人と出会ってください。大学生活で、さまざまな人との出会いが君という人間を生まれ変わらせたように、今後もいろいろな人と出会って大いに議論してください。いろいろな人と出会い、自らを囲む国家や社会の垣根を超え、他者の立場に立って物事を考える力を養ってください。「相手の立場だったらそうすべきだったのではないか」と思考してください。自分の意見に固執せずに、相手の意見が素晴らしければ、自分をいつでも変えるという闊達さを忘れずに、いろいろな人との出会いを大切に大いに議論してください。

2つ目は、本を読み続けてください。本には人類が育んできた知恵が閉じ込められていて、我々が本を開けるのを待っています。本を読むことにより、我々は新たに生まれ変わり続けることができます。本の中では、空間的に離れた海外に住む遠く離れた人や、時間的に離れた歴史上の人物などとも会話をすることができます。

3つ目は、自分の意見を発信するために文章を書き続けてください。講義での多くの課題や卒業論文を通した学びでは、自分の思いを届けたい相手に対して、自分の目的をうまく果たせるように文章を書く訓練をしてきました。「考えるために書き、書くために考える」という習慣を続けてください。書くことは、社会に発信する最も重要な方法であり、皆さんにとって将来も鍛え続けることが重要です。

我々、教員も皆さんと同じように自分自身の教育を行なっていきます。将来、より大きな価値判断ができるようになった皆さんと会える日を楽しみにしています。今日から、早稲田は皆さんにとっての母校になります。悩んだ時も、嬉しい時も、何かあればいつでも母校と戻ってきてください。我々はいつでも皆さんの味方です。社会の舞台で大いに活躍してください。

保護者の皆様、お子様のご卒業おめでとうございます。
学生たちは、われわれの学部でリベラルアーツを学びました。現在の複雑で予想困難、何が起こるか分からない時代を生きる中で、学生たちは、リベラルに(自由自在に)活躍できるアーツ(技)を身につけました。
学生たちは、これからそれぞれが選んだ道に進みます。各自、リベラルアーツとビジネス、リベラルアーツと法律、リベラルアーツと文学、リベラルアーツと自然科学など、それぞれの交差点に立ちます。すでにリベラルアーツを学んだ学生たちが社会で活躍することは確実です。お子様の今後の活躍を期待していてください。

本日は、誠におめでとうございます。

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国際コミュニケーション研究科長 式辞

ドゥテ シルヴァン マッチュウ ジュリアン 国際コミュニケーション研究科長

ドゥテ シルヴァン マッチュウ ジュリアン 国際コミュニケーション研究科長

国際教養学部 成績優秀者表彰・卒業生代表挨拶

国際教養学部 代表

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修士課程成績優秀者・論文優秀者・博士課程修了者表彰・修了生代表挨拶

国際コミュニケーション研究科修了生代表

国際コミュニケーション研究科修了生代表

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