School of International Liberal Studies早稲田大学 国際教養学部

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松浦 瑠希(MATSUURA, Ryuki)

  • 早稲田大学高等学院高等学校 2017年3月卒業
  • 早稲田大学国際教養学部 2021年9月卒業
  • 早稲田大学基幹理工学研究科 2022年4月入学

 

 

 

 

国際教養学部の卒業生としては数少ない理工系の大学院に進学した松浦さん。進学を決意した経緯や、SILSでの学びが研究生活にどのように活きているかについて、お伺いしました!

 ― SILSを卒業後、現在の進学先での様子を教えてください。

現在は早稲田大学 基幹理工学研究科 情報通信専攻のメディアインテリジェンス研究室に所属しています。普段は機械学習やシステム工学などの授業を受けながら、第二言語発話の学習支援システムに関する研究をしています。この分野の研究では、工学だけではなく応用言語学の知識も必要となるため勉強することも多いですが、自分の興味があることにとことん取り組むことができているため、充実した日々を過ごせています。また、研究と並行して、研究室発のスタートアップ企業でインターンシップもしています。自分の研究をそのまま社会実装できるため、非常にやりがいがあります。

 ― 現在の進路はどのように決めたのですか。

私はSP1だったので留学が必須であり、学部2年の秋から約1年間ロシアへ留学をしていました。留学までは文学部のロシア語文学コースの授業を受講し、ロシア語の語彙・文法知識を叩き込みました。しかし、文学部の授業だけでは会話練習が圧倒的に足りず、いざ現地に行くと「会話」が全くできず、悔しい思いをしました。このような経験を通して、これから第二言語を学習する人たちに、同じ思いをしてほしくないと感じ、手軽に外国語の対話練習ができるシステムを開発したいと考え、現在の研究室への進学を決めました。

進学を決意してからは、独学で試験勉強を始めました。試験勉強期間は基本的に朝8時に中央図書館に行き、夜10時まで勉強をして帰るという日々を過ごしていました。また、研究室訪問をした際に過去問を共有して頂けたので、試験範囲を一通り勉強した後は、何度も過去問に挑戦をしました。情報通信専攻の試験で出題される内容は、国際教養学部の授業では勉強することができなかったので、すべてを独学で学ばなければいけなかった点は非常に大変でした。

ロシア Saint Petersburg State University に留学。写真は留学中に旅行したヴォルゴグラード。

 ― 今の進路に進んで、やりがいを感じていることは何でしょうか。

自分のやりたいと思える研究に取り組めていることは非常に幸せに感じています。元々は就職活動をしており、ありがたいことに第一志望の企業から内定も頂けました。ただ、そこでは自分のやりたいことを主体性を持って取り組めないと判断し、大学院進学を決断しました。ここで、就職を選択していれば、おそらくやりがいは感じられていないと思います。

 ― SILSでの学びは、現在どのように役立っていますか。

やはり英語へのアレルギーがなくなったことは非常に役立っています。英語論文の閲読や執筆、英語での議論や授業への参加、国際学会での発表等については、同期の学生と比べても比較的少ない努力で対応できていると思います。

授業に関連したことでは、音韻論などの人文系の知識だけでなく、微積分学、線形代数、統計などの大学数学の基礎についても勉強できたことは良かったです。また、留学を通して自分の限界やストレスの発散方法などについて知れたことも研究生活を送る上で役に立っています。

国際学会での発表の様子

3年生の秋から始まったゼミで、先生から教えて頂いたことも現在の生活を支える上で欠くことができないものになっています。特に「忙しいという言葉を使うな。忙しいとは自分の脳力の限界がその程度だと決めることになる。」と先生がおっしゃっていたことが非常に印象に残っています。現在は研究だけでなく授業、インターンシップとやることは多く、辛さを感じることもありますが、その度にこの言葉を思い出すことで自分を奮い立たせることができます。

 

 ― 今振り返ってみて思う、SILSの魅力や強みはありますか。

多くの場面で自由な選択ができることだと思います。他学部に比べて、国際教養学部では必修科目やコース選択、理系文系などの決まりが少なく、自由度が非常に高いです。そのため、様々なことに挑戦することが出来ます。私自身は、生物学、映画、美術、アイルランド史、韓国語、現代物理、音響信号処理 (基幹理工)、ロシア文学 (文学部) など様々な分野の授業を履修しました。これらの様々な経験を通して、最終的に自分の興味を見つけることができました。

私は早稲田大学高等学院高等学校出身なので基幹理工学部へ進学していれば、大学院への進学ももっと楽だったと思うこともあります。ただ、国際教養学部に進学したからこそ、色々な選択肢を試すことができ、その中から自分の真に進みたい道を見つけられたと思います。

 ― 最後に、SILSを目指す受験生の皆さんへのメッセージをお願いします!

国際教養学部は、将来何をやりたいかまだわからない学生に向いていると思います(私自身もそうでした)。なぜなら、4年間という時間をかけて様々なことに挑戦できるからです。国際教養学部で経験し、悩み、選んだ道はきっと納得のいくものになると思います。国際教養学部に進学した暁には、ぜひ色んなことに挑戦をして悩んで、充実した4年間を過ごしてください!

掲載情報は、取材時点のものになります。

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