School of International Liberal Studies早稲田大学 国際教養学部

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統計学担当助手 力丸 佑紀

氏名 力丸 佑紀 専門分野 統計学
国籍 日本

140821_Rikimaruこんにちは。統計学助手の力丸です。必修科目となっている「統計学入門」のサポートをしています。履修している学生さんとはTutoring Serviceでお会いすることもあるかもしれません。

さて、私は皆さんの勉強のサポートをしながら、自分自身も統計科学 – data science – を専門として勉強しています。みなさんは「統計」という言葉を聞くと何をイメージするでしょうか。テレビなどでは「統計調査」という言葉をよく耳にしますし、ワイドショーの街中アンケートのようなものを想像する方も多いかもしれません。最近では「ビッグデータ」や「データマイニング」という専門的な言葉も流行っていますが、果たして「統計科学」とは何なのでしょう。

《データは現象の放つ光である》これは私の恩師の言葉ですが、まさに「統計科学とは何か」の答えだと思います。統計科学とはデータの裏に隠れている現象を統計の知識や技術を使って解明することだ、と私は考えています。統計科学の知識があれば、宇宙の温度のデータから空間中の互いの関係をモデル化し、宇宙の温度がどのように分布しているかを推定することによって、宇宙論の知識と併せれば、宇宙の成長の過程を理解したり、暗黒物質の存在を示唆できるようになります。正しい知識があればデータから本当に多くの情報を引き出すことができるのです。逆に間違った使い方をすれば、間違った情報や断片的な情報しか受け取ることができず、データや知識の無駄遣いになることもあります。それを避けるためにも私たちは「データを正しく眺める」というところから統計科学を勉強していかなければならない(データを眺めることに難しい数学は必要ありません!)のでしょう。みなさんも今後、テレビや仕事などで何かしらのデータに出会ったときは、間違った情報に惑わされず、データをよく眺め、データが語っている何かを感じ取ろう、と思ってもらえればと思います。

話は長くなりましたが、もうひとつだけお話したいことがあります。私はこれまでたくさんの「出逢い」を経験してきました。それらは私の人生の分岐点に必ず存在しているもので、自分を変えてくれたものです。みなさんも思い返してみれば、そんな「出逢い」がありませんか。大学時代というのは、人生の中で一番多くのものに出逢う時期だと思います。特にみなさんは留学という他の人とは少し違った「出逢い」を手に入れるチャンスを持っています。私は留学どころか海外旅行すらほとんど経験がないので、みなさんが少し羨ましいです。是非この大学時代に多くの「出逢い」を経験し、自分を大きく成長させ、実りある時間を過ごしてほしいと応援しています。頑張ってください。

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