Graduate School of Commerce早稲田大学 大学院商学研究科

その他

2010年3月修了
■寺尾圭代さん
■経営専修

voice_ma_192010年3月修了
寺尾 圭代さん
経営専修 組織・戦略研究指導
アクセンチュア株式会社勤務

早稲田大学商学部で会計学を専攻し、2008年卒業後、同大学院商学研究科商学専攻修士課程に進学。経営管理コース経営専修で組織・戦略の研究指導を受ける。10年3月修了、アクセンチュア株式会社に入社。製造・金融・通信など幅広い分野で経営コンサルティングに従事。

修士課程の先に開かれた 研究者、職業人としての未来

会計学から組織・戦略論へ 学問の幅を広げた大学院進学

「私の専門分野はこれです」と、胸を張って就職先の会社に言える自分でありたい。それには学部の勉強だけでは足りないように思えて、大学院への進学を決めました。学部課程は早稲田の商学部で会計学を専攻していましたが、財務分析などの定量的な側面だけでなく、文化や人材、組織といった定性的な面にも目を向けて、企業の「顔」が見えるような研究を進めてみたい。そんな思いも進学の動機にありました。商学研究科では専攻を変え、経営専修を選んだのもそのためです。

「組織・戦略」を専門とする藤田誠教授のもとで取り組んだ修士論文のテーマは、「非営利組織の経営戦略」。一般に非営利組織は政府からの補助金に頼る部分が大きいのですが、それだけではいつか行き詰まるはず。ではどうすべきか――。アメリカでは70年代に一定の区切りを見たといわれる研究ですが、普段からよく博物館などに足を運ぶ私の個人的な興味も手伝って、日本ではあまり注目されないこの分野を突き詰めてみようと考えました。

博物館館長へのインタビューやアンケート調査、内外の文献調査によって見えてきたのは、果たして商業化に踏み切れない日本の非営利組織の現実でした。そこには利益を取るか補助金を取るかのジレンマもあり、経営者の意識改革とスタッフの教育、プロモーションの必要性が感じられたのです。

実践の場でも生かされる 人と人を結ぶ力と思考力

このような研究生活の中で得られたことは、「なぜそう思うのか」と絶えず自問自答しながら深く論理的に物事を考え抜く習慣です。大学院では、教員が手取り足取り教えてくれることはあり得ません。自分自身で調べ、考えをまとめて発表し、議論を通じてフィードバックを得る。その繰り返しの中で、とかく分散しがちな議論の方向性を集約する力も身についていくように思います。この習慣化された思考力は、経営コンサルタントとしての今の仕事にもとても役立っています。

ただし、独りよがりでは優れたアウトプットは期待できません。「いい論文を書きたいのなら、ガス抜きも大切」と教えてくれたのは博士後期課程の先輩たちでした。異分野の仲間との交流の中から、ふとしたきっかけで新しいアイデアが浮かぶことも少なくないのです。幸い、早稲田は人材の宝庫です。私は毎週月曜の夜、十数人の留学生と食事会を開き、たっぷりと刺激をもらうことができました。目的を同じくする人たちと結びつき、ネットワークを築く術。それも、商学研究科で手にした大きな収穫のひとつです。

学問・人・職との出会いで 生き方の選択肢も拡がった

修士課程を終えて「職業人」の道を選択したのは、これまで学んできたことが実践の場でどれだけ生かせるか試したかったから。クライアントの課題を探り、戦略を立て、ソリューションを見出し、必要なシステムを導入する。そうした一連のスキームにかかわり自分の考えを織り込むことが、今の私にとって一番のやりがいです。

もしかしたら、これから別の道に進むことがあるかもしれません。実社会で得た成果を携えて学究の場に戻る手もあるでしょう。選択肢は多いほど楽しい。大学院で学んだことで、人生の視野も広げることができました。

「なぜ」「どうして」と自問する その先に本当の自分が見えてきます 

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