名誉博士ヘンリー・アルフレッド・キッシンジャー氏のご逝去をお悔やみ申し上げます
早稲田大学名誉博士、ヘンリー・アルフレッド・キッシンジャー氏が11月29日に逝去されました。
ヘンリー・アルフレッド・キッシンジャー氏は、第二次世界大戦後ハーバード大学に進学し、欧州外交史を研究、1952年に修士号、1954年に博士号をハーバード大学から取得しました。
ハーバード大学教授を経て、1969年からニクソン大統領の要請で国家安全保障担当大統領補佐官となり、フォード政権では国務長官を務めるなど、1970年代のアメリカ外交政策の決定過程に大きな影響を与えました。
1971年には国交のなかった中国を極秘訪問し、1979年の米中国交正常化への筋道をつけました。また、ベトナム戦争の終結を目指した和平交渉を主導してパリ平和協定を実現、この功績により、1973年にはノーベル平和賞を受賞しています。
氏は、日米の友好的な外交関係の発展にも貢献しました。特に、沖縄問題等懇親会座長であった本学の大濱信泉第7代総長とともに沖縄返還に尽力しており、本学との関係は大変深いものです。
本学はその多大なる功績を称え、2007年4月に名誉博士の学位を贈呈いたしました。
謹んでお悔やみ申し上げます。

2007年4月1日 入学式にて

白井 克彦総長(当時)とともに