早稲田大学校友会代表幹事 ご挨拶 (2019年度卒業生に向けて)
2020月3月25日
早稲田大学校友会代表幹事 萬代晃
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
そして、これまで皆さんを支えて来られたご家族の皆様におかれましても、誠におめでとうございます。早稲田大学校友会を代表いたしまして、心よりお祝い申し上げます。
本来、卒業式は昨年新たに完成した「早稲田アリーナ」での開催を予定していましたが、新型コロナウイルスの感染リスクを回避する為にやむなく中止という苦渋の決断に至りました。早稲田大学としては2011年の東日本大震災以来の卒業式の中止であり、卒業される皆さんやご家族の皆様共々、校友会といたしましても残念でなりません。
この度は卒業式で直接お祝いを述べることは叶いませんが、我々の早稲田の絆がコロナウイルスで断ち切られる訳ではありません!!早稲田での様々な思い出を胸に、皆さんが元気で卒業され、4月からの希望に満ちた新しい一歩を無事に力強く踏みだされることを心からお祈りいたします。
さて、皆さんは卒業と同時に全員が校友会員となります。早稲田大学の同窓会組織は「校友会」と称し、日本全国世界各地に組織を広げて活動しております。早稲田大学校友会の設立は1885年、早稲田大学の前身である「東京専門学校」の創立が1882年。つまり最初の卒業生を送り出して直ぐに校友会が組織され、母校の歩みと思いを共にして130年以上の歴史を誇っています。
そして、そこで定められた活動方針は、母校・後輩に対する支援と校友相互の親睦を図ることであります。現在の組織は、大学に本部を置き、田中総長を会長に頂き、約60名の幹事団で運営されています。会員数は世界中で約64万人に達し、毎年約1万人が早稲田の杜に集り散じております。現在、1,380以上の稲門会が組織され、早稲田を愛し早稲田の絆で結ばれた数多くの校友がこの大きなネットワークを活かして活発な活動を展開されています。正に早稲田の誇りは約64万人の校友パワーであり、世界のあらゆる分野で活躍し、多様性に満ちた質と量を誇っています。早稲田大学は志高く社会で活躍し貢献する人材を輩出する大学であって欲しい!!早稲田の杜を巣立ち、世界で活躍する64万人校友の思いは一つであります。
大学は未来を準備する場であり、皆さんは私達の社会の未来を担っております。現在、世界は政治・経済・社会制度の大きな変革の真只中にあります。この様な時代こそ既成概念にとらわれず、新しいことに挑戦する早稲田的な人材が求められています。皆さんを待ち受けているのは大きな困難かも知れません。しかし、皆さんの前途は洋々であると信じています。早稲田で学び身につけた「たくましい知性」と「しなやかな感性」に更に磨きをかけて、早稲田で学んだ誇りを持って、これからの人生を豊かなものにしていただきたいと願っています。
卒業と同時に皆さんは「校友」になられた訳ですが、早稲田の杜を離れても早稲田の絆は皆
同じDNAで繋がっています。校友会は皆さんを温かくお迎えします。又、皆さんが実社会で活躍される中で、人材の宝庫・早稲田大学校友会の組織を活用されることも大歓迎です。皆さんの傍らにはいつも母校と稲門の仲間がいて、勇気をもらえることを忘れないで下さい。そして、ゆくゆくは後輩や学生達の力強い応援団としてご支援いただければと思っています。
校友会のキャッチフレーズは「ともに世界へ ともに未来へ」です。
皆さん、力強く世界に羽ばたいて下さい!!
あらためて、ご卒業おめでとうございます!!
Congratulatory address from Executive Chairman, Waseda University Alumni Association