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第9回-2009年度 授賞作品

第9回(2009年度)石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞 授賞作品

公共奉仕部門 大賞

  • 作品名:長編ドキュメンタリー映画「沈黙を破る」
  • 受賞者:土井敏邦(ジャーナリスト)
  • 発表媒体:東京ポレポレ東中野ほか全国各地の劇場
  • 発表年月日:2009年5月2日~
  • 授賞理由: イスラエル兵士としてパレスチナの民衆に攻撃を加えていた若者たちの、内省する声が全編を覆っている。自分たちは「占領マシン」だった、相手を人間としてみられなくなっていた、という事実を突き出して行かない限り、社会生活を送れない、との苦悩から、自分たちは一体何をしたのか、と沈黙を破って証言し始める。病んでいるイスラエル社会の内部告発が苦悩の表情とともに語られている。そこに希望がほの見える。ベトナムやイラクの米兵にも共通する問題として支持された。(鎌田慧)
  • 受賞コメント: 30年近くライフ・ワークとして追ってきた「パレスチナ・イスラエル問題」と、もう1つのテーマ「日本の加害歴史」との接点を、この映画の制作と、同名の拙著の執筆を通して、私の中にやっと見出した気がしています。イスラエル軍将兵の心理を伝えることで、旧日本軍将兵にも通じる普遍的な“加害者の心理”を描写したいと願った作品です。受賞は、私のその思いを受け止めていただいた結果なのだろうと解釈しています。そこが、私にとって最高の喜びです。

 

  • 作品名:①「在日米軍基地の意味を問う」一連の記事 ②「在日米軍最前線~軍事列島日本~」
  • 受賞者:東奥日報社 社会部付編集委員 斉藤 光政
  • 発表媒体:①東奥日報 ②単行本(出版:新人物往来社)
  • 発表年月日:①2008年7月20日~2009年6月1日 ②2008年9月10日
  • 授賞理由: 在日米軍の再編が知らぬ間に急速に進み、「テロとの戦い」とやらの最前線化、攻撃拠点化している──三沢基地の地元紙が取材・報告する力作、問題作だ。草の根から出発しながら、地元の狭い視野ではなく、アメリカ側、北朝鮮側など客観的な目で、Xバンドレーダー、総合戦術ステーションなど核心にふれる取材だ。政権交代後の民主新政権に大きな示唆を与えよう。書籍は元々記事の収載であり、記事に一本化したものとして評価する。 (岡村黎明)
  • 受賞コメント:日米の軍事融合。在日米軍再編の実態はこの一言で表されるのではないか。その本当の姿=問題点を読者に知ってもらいたい一心で、国内外をかけずり回り、一つずつ記事として積み上げていった。その結果を評価してもらえるのは大変うれしい。取材過程で、国内初の「基地出入り禁止」という代償を支払ったが、十分おつりがくる。

文化貢献部門 大賞

  • 作品名:写真集「ロマンティック・リハビリテーション」
  • 受賞者:大西 成明(写真家)
  • 発表媒体:単行本(出版:ランダムハウス講談社)
  • 発表年月日:2008年6月25日
  • 授賞理由: 生と死の間にあって限りなく生に向う力、健康と病の間を揺れながら、少しでも健康であろうと願う力。自らをいやし、新たな自分を作り上げるリハビリテーションは、人間の夢みる力の集結である。赤裸々に写されたリハビリの過程,アップで表現された一人一人の表情が眩しい。そこに添えられた言葉の重み……。高齢社会で医療費が削られる昨今、この写真集に力付けられる。生命や医療ととり組んだ人ならではの「ロマンティック・リハビリテーション」という視線が優しい。(下重暁子)
  • 受賞コメント:「リハビリテーション」というと、単調で暗くひたすら忍耐が必要な機能回復訓練だと思われがちです。しかしその逆境を前向きにとらえ、「夢見る力」が切り開いて行く「ロマンティックなリハビリ」を懸命に生きている人がいます。20のリハビリ群像をフォトドキュメントすることで、この時代の「希望と再生の姿」を見つめたいと思いました。母校が主催する栄誉ある賞をいただき、感慨ひとしおです。
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