附系属校の留学を促進 NZ協定締結

早稲田大学(東京都新宿区・総長 田中 愛治)および附属校・系属校5校の早稲田大学高等学院、早稲田大学本庄高等学院、早稲田実業学校、早稲田摂陵中学校・高等学校、早稲田佐賀中学校・高等学校と、エデュケーション・ニュージーランド(東京都渋谷区・駐日代表 北岡 美佐子)は7者間で、「教育協力に関する覚書」を締結しました。調印式は、6月28日に駐日ニュージーランド大使館にて行われました。

今回の取り組みは、早稲田大学の「Waseda Vision 150」にある「早稲田大学の多くの学生が一度は海外に出て、外から日本を見つめなおす経験をすることで、Global Perspectivesを獲得する」の達成に向けて、エデュケーション・ニュージーランドとの覚書締結を通じ、附属校・系属校5校において生徒がより早期から留学を体験できる手段として導入するものです。

写真提供=駐日ニュージーランド大使館(以下、すべての写真に共通)

本提携関係により、附属校・系属校に在籍する生徒が、これまでよりも心理的ハードルが低い状態で、学内のプログラムまたは個人でニュージーランドの現地校プログラムに参加できます。中学・高校での留学経験が、早稲田大学入学後の交換留学に繋がることを、期待します。なお、今回の教育協力関係に基づき8月以降、附属校・系属校生徒がニュージーランド現地校に留学予定です。

【関係者コメント】

■早稲田大学 国際担当理事 弦間 正彦

ニュージーランドはすべての人を受け入れる姿勢と安心・安全に配慮された環境に加えて、2017年版「未来教育指数」で1位、OECDの学習到達度調査でも上位と、高い教育水準を誇っており、早稲田大学の学生のみならず、中学生・高校生の留学先として、最も適切な留学先であることに疑いの余地はありません。
今回の協定を元に、早稲田大学の附属系属校の多くの生徒たちがニュージーランドに留学し、ニュージーランドの価値観や世界の価値観を感じ、卒業後、進学先等で、さらに一歩進んだ、Global Perspectivesを身に着ける学びに繋げていくことを期待します。
現在早稲田大学は「Waseda Vision 150」を掲げ、早稲田大学の多くの学生が一度は海外に出て、外から日本を見つめなおす経験をすることで、Global Perspectivesを獲得するための手助けとなるように1クォーター(4学期制の1学期)以上の派遣留学を推奨しております。今後展開される取組が、大学入学後にそういったプログラムに参加するきっかけとなることを強く願います。

■早稲田大学高等学院 学院長 本杉 秀穂

私の脳裏には、数年の内には、世界一安全であるばかりではなく、教育レベルも知的水準も高い開かれた多文化社会を追求し実現しているニュージーランドに学んだ日本の高校生・中学生が平和で豊かなグローバル世界を構成する責任ある主体として、グローバル世界に貢献し活躍する姿が鮮やかに浮かびます。
ニュージーランドへの留学と交流は、外国語や文化の学びにとどまるものではないと確信しています。3月のあの悲劇に直面して発せられたアーダーン首相とニュージーランド国民のメッセージに込められたニュージーランドの永年の国作りの魂を学び、体得するのです。
ニュージーランドに学ぶ日本の学生・生徒はまさしく、グローバル世界を生きるモラルを、身をもって学びます。今後ニュージーランドと日本の学生・生徒の留学・交流がますます充実することを期待します。

■早稲田大学本庄高等学院 学院長 半田 亨

本学院は、2002年のSSH(Super Science High School)、2015年のSGH(Super Global High School)の指定をきっかけに、海外姉妹校との国際化の中における科学(自然・人文・社会)教育を展開してまいりました。
近年は、留学の推進と留学制度の整備に取り組んでおり、成績のある程度以上であることを担保に、高校3年間で留学できる制度を2018年度から実施、また短期の留学制度も開始し、留学の多様性を持たせる努力をしています。
これまで多くの生徒が独自に仲介業者を探して留学計画を立てていたところ、この度の連携の下、ニュージーランドにおける多様な留学形態が可能になることは、本庄高等学院の教育の可能性、また生徒たちの人格向上の視点からも非常に望ましいことと思います。

■早稲田実業学校 副校長 菱山 和広

ここ数年、生徒や保護者のグローバル社会への関心が高まっており、本校でも留学制度や海外研修等各種プログラムを充実させてきました。この度の協定により、早稲田大学の系属校である本校も新たにニュージーランドの諸学校と関係を築くことができ、大変嬉しく感じております。今年の夏には、今回の協定を元に、12名の生徒が現地校に留学する予定です。
ニュージーランドは、島国であり、経済、貿易、観光などを通じて日本とのつながりも深く、また独自の文化や自然を大切にしている国でもあります。
十代の感受性豊かな中高生が、数週間素晴らしい環境に恵まれたニュージーランドの現地校で授業を受けることは、英語の習得のみならず、彼らの人格形成、さらには将来の職業選択においても重要な意味を持つことは想像に難くありません。

■早稲田摂陵中学校・高等学校 学校長 八木 章治

本校では「大阪から世界へ」を合言葉に「地域社会・国際社会に貢献する人材」の育成に努めており、地域および早稲田大学のネットワークを活かし、海外提携校との交流や、海外研修を積極的に進め、教育効果の向上と国際理解を促進しています。本日の調印式を機にニュージーランドの教育機関や学校とも積極的に今後交流を促進していきたいと考えています。
本校の強みの一つは生徒寮を学校敷地内に併設していることです。そのため、長期、短期いずれも留学生を受け入れ可能で、双方向の学校間交流ができます。こちらからの一方的な送り出しだけではなく、受入れも積極的に進めていきたいと考えています。

■早稲田佐賀中学校・高等学校 学校長 吉江 修

今回の協定締結により、生徒たちにとって留学という貴重な体験がより身近なものとなり、早稲田大学の一系属校である本校としても大変喜ばしく感じます。
本校は「確かな学力と豊かな人間性を兼ね備えたグローバルリーダーの育成」を教育指針として掲げています。その礎は、人生の多感な時期に当たる中学生から高校生時代に培われることが多いと思われます。これまでに人類が経験したことのないようなスピードで世の中が変化する昨今、ぶれることなく自己を保ち、周囲の人と協力しながら物事に挑戦していく姿勢がますます必要となることが予想されます。一人でも多くの生徒が、ニュージーランドでの留学生活を体験し、そういった時代に対応していくための思考力や応用力、他人に対する思いやり、周囲の意見や考え方を尊重する態度を醸成することを期待します。

■ベン・バローズ エデュケーション・ニュージーランド東アジア・日本・韓国局長

この度の覚書は、日本の大学との初の提携となり、エデュケーション・ニュージーランドにとっても大きな一歩となります。日本からは、毎年1万人以上の留学生が就学目的でニュージーランドに渡航しています。ニュージーランドは世界に先駆けて「留学生の生活保障に関する服務規程」を設け、ホームステイの選定基準を含め、留学生の生活面でのケアを保証しています。先住民マオリ語が公用語となっているように、ニュージーランドの多様性、多文化社会は、先住民マオリ文化との共生を基盤としています。英国のエコノミスト誌調査部門が発表する「未来教育指数:Worldwide Educating for the Future Index」において、ニュージーランドの教育制度は、2年連続英語圏で1位となりました。これは、ITリテラシー、産学連携、教員の教育機会の充実など、ニュージーランド政府の革新的な教育が、世界的に評価されたことになります。この覚書をきっかけに、早稲田大学の各附属系属校とニュージーランドの友好関係がさらに深まる事を期待しています。

【調印式概要】

覚書の主な内容:

(1) 早稲田大学附属校・系属校内のニュージーランド留学プログラム促進
(2) 同学附属校・系属校に在籍する生徒個人応募によるニュージーランド現地校プログラム参加の促進
(3) 生徒・教員の交流の促進

調印者:

エデュケーション・ニュージーランド東アジア・日本・韓国局長 ベン・バローズ
早稲田大学 国際担当理事 弦間 正彦
早稲田大学高等学院 学院長 本杉 秀穂
早稲田大学本庄高等学院 学院長 半田 亨
早稲田実業学校 副校長 菱山 和広
早稲田摂陵中学校・高等学校 学校長 八木 章治
早稲田佐賀中学校・高等学校 学校長 吉江 修

エデュケーション・ニュージーランドについて

エデュケーション・ニュージーランド(ENZ)は、ニュージーランド留学のプロモーションを担当する政府機関。ニュージーランドの教育機関を支援しながら、留学先としてのニュージーランドの認知度を高め、ニュージーランドの教育情報を世界に発信しプロモーションすることを目的としています。

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