留学で大学を離れることで むしろ早大生としての良さを発揮する

早稲田大学では毎夏、WASEDA SUMMER SESSION(以下、サマーセッション)という約4週間のサマースクールを開講しています。2018年度も80大学19の国・地域から集まった学生が、”Japanese Studies”をテーマに日本の政治・経済、歴史・文化など様々な分野について学びました。サマーセッションでは、Student Intern(以下、SI)として、本学の在学生が外国人留学生のサポートを行っています。今回シリーズで、SIとしてサマーセッションに参加した学生にインタビューを行い、自分自身の留学とSIの仕事から得られた経験について話を伺いました。

留学は目的でなく手段

SIとして働く前、2017年秋から1年間、Lewis & Clark Collegeへ留学していました。留学後半、帰国後に何をしようか意識し始めたころ、留学センターから送られたSI募集のメールが目に留まりました。留学先にもSIのような国際交流係の方がいましたが、その方々のサポートが素晴らしく、1年間の留学期間中、様々なコミュニケーションパーティーや企画を考えてくれました。その忘れがたい経験をふまえ、自分も帰国後にそうした活動をしてみることが、彼らへの恩返しにもなるのではないかと思うようになり、SIへ応募しました。

留学先での友達とのシアトル旅行

SIの活動としては、週2日ティーチングアシスタントとして、授業のサポートを行います。もちろん授業は英語です。また、成田空港への出迎えや寮への送迎など生活面のサポートも行います。さらに、SI中心に企画したお台場へのツアーは、準備から当日のアテンドまで、すべてSIメンバーで行いました。イベントを企画する際のグループディスカッションは就職活動でも役立つ良い経験でした。SIの活動後、現在は留学センターの学生留学アドバイザーとしてボランティアを行っています。自分の留学を振り返ると、留学すること自体が目的になっていました。ところが、SIとして知り合った多くの仲間たちにとって留学は手段であり、留学に行くだけで満足することなく、“留学のその先”に意識を向けて日々過ごしていることに凄く刺激を受けました。

留学に行きたいけど行けない学生への後押しを

今、留学アドバイザーとして力を入れていることは、留学に行きたいと思っている学生へのプロモーション強化です。私が過ごしている所沢キャンパスには、早稲田キャンパスほど留学の情報がなく、自分の友達でも留学に行きたいと思っていたのにチャンスを逃した人がいました。早稲田大学は、WASEDA VISION 150で2032年までに学生全員が留学に行ける環境を目指しています。そうした中、自分の活動が少しでも留学に関心のある方への後押しになればと日々頑張っています。

waseda summer sessionの公式イベント「日光field trip」

留学期間中にできた海外の友達との交流を通じて、ベクトルを内だけに向けていてはもったいないと感じるようになりました。内側に居続けては、早稲田大学が本来持つ良さをフル活用できないと感じています。キャリアセンターの各種イベントや留学アドバイザーの存在など、大学から提供されている情報や選択肢は多いのですが、ただ早稲田で大学生活を過ごすだけでは、そういった情報に気づきにくいものです。私は、いったん外にベクトルを向けたことで、学生の皆さんが思っている以上に「早稲田を使う」ことができるようになったと感じています。それは留学を通じて、早稲田大学や日本という存在を客観視できるようになったためです。大学をいったん離れることで、むしろ早大生であることの良さを、そして日本の素晴らしさを認識し、世界に伝えていけるのではと考えています。卒業後も留学で培った経験を活かし、世界へ日本の良さを伝えていくために成長していきたいです。


松尾 泰成(まつお たいせい)

Profile
人間科学部人間情報科学科3年
2017年秋~2018年春までLewis & Clark Collegeへ留学。帰国後、サマーセッションのSIとして従事し、現在は留学アドバイザーとして留学を目指す学生のサポートを行っています。

※掲載情報は2018年度内の取材当時のものです。

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