バーミンガム大学デーのシェイクスピアシンポジウムに狂言師・野村萬斎氏が登壇

バーミンガム大学

早稲田大学とバーミンガム大学とは、2000年に学術協定を締結して以来、学生交流、研究者交流を活発に行い、信頼関係を高めてきました。その後、2016年に共同研究の戦略パートナーシップに合意し、現在、ロボティックス、言語学、都市計画、そしてシェイクスピア研究等、多くの分野で共同研究が進んでいます。この間の共同研究の成果の発表と、今後の交流の活性化のための舞台として、2018年11月26日・27日、早稲田大学におけるバーミンガムデーを開催しました。

26日に小野講堂で開催されたオープニングセレモニーでは、早稲田大学・田中愛治総長、バーミンガム大学・Robin Mason副学長、そして駐日英国Paul Madden大使がそれぞれウェルカムスピーチを行いました。

(左から)演劇博物館館長・岡室美奈子教授、早稲田大学・田中愛冶総長、狂言師・野村萬斎氏、バーミンガム大学・Robin Mason副学長

田中総長は、「このような素晴らしいパートナーシップが実現可能となったのは、18年という歳月をかけて築き上げた信頼関係があってのことだと信じております」と述べ、「私たち単独ではやり遂げられないことがあります。私たちのパートナーであるバーミンガム大学は、早稲田大学の成長と研究目標達成を手助けしてくれることでしょう」と語りました。Madden大使は、早稲田大学とバーミンガム大学のパートナーシップは、イギリスと日本の強い絆を証明している、と話し、また、ウェルカムスピーチ後に行われた基調講演では、Mason副学長が国際的状況における今後10年のイギリスの高等教育研究について語り、国際共同研究を行うことによって、研究者や学生が違うものの見方ができることを指摘しました。

オープニングセレモニーの次に開催された日英国際シンポジウム「現代のシェイクスピアの翻案と上演をめぐって」では、シェイクスピアの作品を世界中の観客に提示することの意味について探究しました。狂言師の野村萬斎氏は、いかにして伝統的な能楽の技法がシェイクスピア演劇の演出に新風を吹き込んだのかについて語りました。また、バーミンガム大学・シェイクスピア研究所のTiffany Stern教授は、シェイクスピア時代の演劇が今日の演劇を作っていく人たちにどのように役立つかを提示しました。さらに、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの演出家であるAngus Jackson氏は、Julius Caesarのようなシェイクスピアのローマ演劇の舞台をどのように演奏したのかについて論じ、フルートシアターのディレクターであるKelly Hunter氏は、『真夏の夜の夢』を使って自閉症である若い人たちとどのように関わっているかについて話しました。

ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの演出家であるAngus Jackson氏(左から2人目)は、Julius Caesarのようなシェイクスピアのローマ演劇の舞台をどのように演奏したのかについて論じた。

最後に、『マクベス』の一部をHunter氏がレディーマクベスのセリフを英語で、野村氏がマクベスのセリフを日本語で朗読をするというユニークなパフォーマンスが行われました。

Kelly Hunter氏と野村氏の日英で行われたユニークな『マクベス』のパフォーマンス

今回のイベントでは、2大学間の共同研究の促進を目的に、研究者同士のワークショップやディスカッションを27日に行いました。

  • バーミンガム大学(University of Birmingham)は、1900年にイングランド初の市民大学として設立され、英国第2の都市バーミンガムに位置する。これまでに8人のノーベル賞受賞者を輩出している。英国24の大学の連合体であるラッセル・グループの設立当初からのメンバーでもあり、世界トップ大学の100位以内にランクされる。世界に開かれた大学であり150か国から7,000名の留学生が学ぶ。
  • シェイクスピア研究所 (Shakespeare Institute) は、1951年に設立された研究所(バーミンガム大学大学院)であり、シェイクスピア研究とルネッサンス期ドラマについての知識を世界に拡大することを目的としている。所長はMichael Dobson教授。
  • 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館は、1928(昭和3)年10月、坪内逍遙博士が古稀の齢(70歳)に達したことと、その半生を傾注した「シェークスピヤ全集」全40巻の翻訳が完成したことを記念して、各界有志の協賛により設立。以来、演劇博物館は日本国内はもとより、世界各地の演劇・映像の貴重な資料を揃えている。錦絵46,800枚、舞台写真400,000枚、図書255,000冊、チラシ・プログラムなどの演劇上演資料80,000点、衣装・人形・書簡・原稿などの博物資料159,000点、その他貴重書、視聴覚資料など、およそ百万点にもおよぶ膨大なコレクションは、80年以上培われた“演劇の歴史”そのものといえる。
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