2017年度 早稲田大学リサーチアワード WASEDA RESEARCH AWARD 表彰式

2018年2月8日、大隈会館で、早稲田大学リサーチアワード WASEDA RESEARCH AWARD 表彰式が行われました。本学では、独創的研究の推進と国際的な情報発信力の強化を目的として、大型研究プロジェクト推進(Large Research Project)と国際研究発信力(High-Impact Publication)の部門で研究者を表彰しています。


表彰式では、古谷修一教務部長により開式がなされ、鎌田薫総長より祝辞が述べられました。石山敦士研究推進担当理事が本学の研究活動について、さらなる国際的な活躍を期待すると述べました。表彰は鎌田総長より一人ずつ手渡され、固い握手を交わしました。

同時に、ティーチングアワード総長賞の授賞式も開催され、祝賀会では、各受賞者たちが分野を超えて歓談をする姿がありました。

なお、受賞した研究者と受賞のコメントは以下の通りです。詳しい研究内容はそれぞれのリンクか、または「2017年度 早稲田大学リサーチアワード WASEDA RESEARCH AWARD の受賞者が決定」のニュースをご参照ください。

大型研究プロジェクト推進(Large Research Project)(50音順)

※前年度実績に基づく

大木 義路 教授(理工学術院総合研究所)

Prof. Yoshimichi Ohki_HIP研究課題名:電気・計装設備の長期健全性評価技術調査研究

コメント:本研究では、原子力発電所などで、電気・計装設備が長く安全に使えるように、劣化の機構を明らかにするとともに、その対策を作ることが使命となっています。40年ほど前の助手の頃、恩師の矢作先生が行われていた、「放射線が有機高分子の電気特性に与える影響」という研究をお手伝いしたことを契機として、関連テーマを細々と続けているうちに、たとえば、長いケーブルの何処が劣化しているかを見つける手段などについて、「世界一」と自負できる成果が出せるようになりました。このテーマを与えて頂いた恩師や研究を支えてくれている多くの方々に厚く感謝しております。

巽 宏平 教授(情報生産システム研究センター)

研究課題名:自動車向けSiC耐熱モジュール実装技術の研究開発

コメント:ハイブリッド自動車や電気自動車へのシフトが進展する中で、自動車用のインバータ装置の高効率化、小型化、低コスト化がますます重要視されています。本プロジェクトは、従来のSiにかわるSiCパワー半導体を使用し、新たな接続技術と実装設計により、高効率かつ250℃の高温での動作を可能とするインバーターモジュールの開発を目的としています。推進体制は産・官・学の参画機関が密接に協力し、メンバーが大変熱意をもって取り組んでいただいているおかげで、実用化に向けた研究開発が進展しています。さらなる自動車の省エネ化のみならず、太陽電池などのエネルギー変換デバイスの長期信頼性にも貢献できる技術として期待されています。

林 泰弘 教授(スマート社会技術融合研究機構)

Prof. Yasuhiro Hayashi_LRP研究課題名:汎用的な実証基盤体系を利用したシナリオ対応型分散協調EMS実現手法の創出

コメント:本研究は、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業(CREST)に採択され、本学の天野教授、田辺教授、村田教授、若尾教授らと共に、テネシー大、ミュンヘン工科大、東大、名大、阪大、東工大、千葉大、慶大の9大学の研究チームで実施しています。家庭における太陽光発電、蓄電池、電気自動車、燃料電池、ヒートポンプ給湯機などのエネルギー機器が多様な形で設置され自律分散的に制御される住宅のエネルギー管理システム(HEMS)等と、これらへの面的な電力安定供給を効率的に担う中央制御型の配電ネットワークのエネルギー管理システム(GEMS)を協調させ、予測・運用・制御という一連の最適なエネルギー管理フローに基づく次世代協調型EMS実現手法の創出を、太陽光発電導入量、電力品質、CO2排出削減量、配電損失削減量などの多面的な評価を通して進めています。

国際研究発信力(High-Impact Publication)(50音順)

※前年度実績に基づく

青木 則幸 教授(法学学術院)

コメント:今回の受賞は光栄の至りである。民法学の議論には、仏・独から輸入した規範や理論をわが国なりに独自に展開させてきた経緯があり、それ自体英語圏にリードされるグローバル世界に発信する意義がある。しかし、英米法系との違いからくる基礎理論の乖離や、議論の仕方の温度差から、国際発信への機運が高まりにくかったのも事実である。この点に問題意識をもって研究を進めてきたことへの評価を頂いたものと思うが、その問題意識にもとづく成果を出していくのはまだまだこれからの仕事である。引き続きこの視点からの研究に積極的に取り組んでいきたい。

入山 章栄 准教授(商学学術院)

コメント:今回はリサーチアワードを受賞させていただき、本当にありがとうございます。経営学は現在国際標準化が急速に進んでいるのですが、日本はよくも悪くもその波にやや乗り遅れているのが現状です。そのような中で、私が海外の経営学会や学術誌で研究を発表してきた成果が評価されたものと理解しています。今後も、専門である経営戦略や国際経営論、あるいは起業論の分野で精力的に研究を続け、国内外の学界や早稲田大学に貢献できればと考えています。加えて、社会科学である経営学の性質を踏まえ、学術的知見に基づいたビジネス界への情報発信も続けていければと考えています。

佐藤 政充 准教授(理工学術院)

コメント:このような名誉ある賞をいただき大変光栄です。研究は個人でするものではなく、これまで研究に携わってきた学生および研究員の尽力の大きさを感じずにはいられません。多様な生き方の選択肢がある中で、博士課程に進学して真理を追究することに賛同し、不断の努力の結果、未踏の発見を果たしてきた志ある学生たちの姿は実に尊いものです。その背中を見てまた次世代の若者が志を決める、これこそ、研究と教育が乖離せずに進んでいく理想かもしれない、今後もその姿を追い求めていきたいと実感した次第です。

下嶋 敦 教授(理工学術院)

コメント:このたびは栄えある賞をいただき、大変光栄に存じます。研究を推進するにあたり多大なるご支援をいただいた応用化学科の先生方、物性計測センターおよび材料技術研究所の職員の方々、研究室の学生、学外の共同研究者の皆様に厚く御礼申し上げます。この受賞を機に、これまでの研究をさらに発展させ、環境、エネルギー、医療など様々な分野に貢献できる優れたナノ材料を創出し、その成果を世界に発信していきたいと存じます。今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

福永 有夏 教授(社会科学総合学術院)

コメント:この度は素晴らしい賞をいただき、大変光栄に存じます。国際学会や国際共同研究を通じた研究活動のほか、WTO上級委員会事務局や常設仲裁裁判所での実務経験を評価していただいたことをうれしく思います。長年にわたって指導してくださっている国際法・国際経済法分野の先生方に加え、いつも寛大で温かいご支援をしてくださっている社会科学総合学術院の教職員の方々に、心より感謝申し上げます。海外の研究者の方々と関心を共有し議論を深めることができた時には、格別の喜びを感じます。受賞を励みに、これまで以上に国際発信に努めたいと思います。

ホブソン クリストファー 准教授(任期付)(政治経済学術院)

コメント:At a time when democracy is facing problems such as irresponsible leadership and post-truth politics, ethical reflection and historical study play a vital role in offering guidance and perspective. Given this, as Waseda continues to internationalise, it is important that the university remain open to a diverse range of theoretical traditions and methodological approaches. If we are too narrow in how we undertake research, we will miss fundamental aspects that shape politics and society.

松本 淳 教授(人間科学学術院)

コメント:このたびは素晴らしい賞をいただきまして、たいへん光栄に存じます。私を支えて下さったすべての皆様に感謝申し上げます。大気環境化学は、地球環境から身近な大気汚染まで、自然と人間の関わりを物質の視点から解明する分野で、国際的な成果発信が重要です。本研究は苦労の連続でしたが、徐々に進捗して世界で初めて英文誌掲載にこぎつけると、当該研究の先駆者として認知され、海外での招待講演と口頭発表を実現しました。国際連携研究も具体化しつつあります。分野で重要な国際研究発信を本学にて評価され、特に嬉しく感じております。受賞を励みとして今後もいっそう精進する所存ですので、皆様のご理解ご助力をよろしくお願い申し上げます。

鷲﨑 弘宜 教授(理工学術院)

コメント:教員の時間劣化が叫ばれる中、研究と教育を高レベルに実施し続けるために個々人の働き方改革が求められていると感じます。その施策として、研究の中に教育があり、また教育の中に研究があると信じています。ソフトウェアや情報システムの解析・設計・品質保証の技術を研究し、成果を教育に適用し、その結果をまた研究にフィードバックするサイクルを心掛けてきました。このたびリサーチアワードとティーチングアワード総長賞を同時にいただくことを、サイクル結実の可能性と捉え、誠に光栄に思います。また同分野を取り上げていただき有難うございます。学内外の連携先やスポンサー、学科・専攻関係各位のご支援に御礼申し上げますとともに、研究・教育両面の主役である卒業生や現役生、そしていつも支えてくれる家族に感謝します。これを励みに一層丁寧に取り組んでまいります。

渡邉 孝信 教授(理工学術院)

コメント:この度はリサーチアワードをいただき大変光栄に存じます。恩師大泊巌先生の半導体研究を引き継いでちょうど10年の節目の年に、早稲田大学の名誉ある賞を受賞でき、喜びもひとしおです。これまで一緒に研究室を育ててくれた卒業生ならびに現役メンバー諸君、そしてご指導いただいた学内外の諸先輩方に、深く感謝申し上げます。50年以上の長きにわたって続いた半導体の微細化トレンドはいよいよ終焉を迎えつつありますが、同時にそれは、エレクトロニクスの新たな発展の道を探る大航海時代の幕開けでもあります。“確かな科学的方法に基づく冒険”を一層心がけ、今後も研究に情熱を注いでまいります。

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