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進む、知のネットワークづくり Waseda Ocean構想の今(前半)

文部科学省によるスーパーグローバル大学創成支援の採択を受け、2014年にスタートした「Waseda Ocean構想」。取り組みの現状について、担当理事である佐藤正志教授にお聞きしました。前後半に分けて、インタビューをお届けします。

Waseda Vision 150達成を加速する スーパーグローバル大学創成支援事業

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早稲田大学 佐藤 正志教務担当理事

──早稲田大学における本事業の位置付けと特色について教えてください。

本学では、2012年に策定した中長期計画「Waseda Vision 150」(以下、Vision150)の下、グローバル化を最重要テーマとしてさまざまな施策を推進してきました。その一環として2014年、スーパーグローバル大学創成支援事業に応募し、「タイプA(トップ型)」に採択されました。

本事業の核であるWaseda Ocean 構想では、本学が中心となってグローバルな知のネットワークを構築することを目指しています。各国の大学と連携しながら、世界に貢献する研究活動を推進し、その中で国境を越えて活躍できる人材を育て、さらに高度な研究活動へとつなげる。そんな教育・研究のスパイラルをイメージしています。

Waseda Ocean 構想の最大の特徴といえるのが、このような知のネットワーク構築に向け、先行モデル拠点を設置した点です。本学ですでに国際的に評価の高い6分野を選出し、集中的に投資を行ってきました。

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本学ではVision150実現を加速させる取り組みと位置付けています。先行モデル拠点はいずれも大学院レベルの取り組みが中心となりますが、その教育研究活動を世界水準に到達させることにより、おのずと学部レベルの底上げにもつながると考えています。

ネットワーク拡充に向けてJoint Supervisionが始動

──グローバルなネットワークづくりに向けて、具体的にどのような取り組みを推進していますか。

ネットワークづくりにおいては、学生や教員が大学間を自由に往来できる仕組みを整えることが大切です。

その前提に立ち、2016年にSGUナノ・エネルギー拠点でJoint Supervisionというプログラムを導入しました。双方の学生が提携先の海外大学に一定期間滞在して、海外大学の連携教員にも指導を受けながら、所属大学の学位と両大学長名の修了証を取得する制度で、2016年にオーストラリアのモナシュ大学の理学および工学研究科、さらに韓国の高麗大学校と、このプログラムに基づく箇所間協定を締結しました。

DSC_0196大学間を往来する仕組みとしては、教員個人のネットワークを生かした海外留学先での研究指導や研究インターン、協定を結んだ大学間で二つの学位を取得できるDouble Degree(以下、DD)が以前から存在します。しかし、人材の流動性を高めるには、教員間の信頼関係を発展させた機関同士の組織的なネットワークを構築し、かつ、学生が挑戦しやすい制度を用意しておく必要があります。

注目されているのが、Joint Degree(以下、JD)という制度です。2014年に文科省がガイドラインを発表したものです。複数の海外大学と共通の専攻を立ち上げ、参加する大学名義で単一の学位を授与するもので、学生にとっては提出論文が一つで済むため、比較的負担の少ない制度といえます。ただ、国内ではまだ実施例が少ないこともあり手探りの状態です。

そのため、本学ではJoint Supervisionを、JD導入を目指すための試行的な取り組みと位置付けています。日本の学位取得要件をクリアしつつ、海外大学とパートナーシップを築くにはどのような体制が必要なのか。Joint Supervisionをはじめとするさまざまなアプローチでノウハウを積みながら、制度の拡充と発展に努めます。

教員の自由な往来については、複数の機関に所属して双方で教育研究活動を行うJoint Appointment(以下、JA)と呼ばれる制度が有効です。このJAを推進するには、教員の研究条件や所属する大学の意向など個別のニーズにきめ細かく対応する必要があります。本学では、大学改革の一環として柔軟な雇用形態を整備し、受け入れ体制を整えています。

また、本事業プログラムで選ばれた大学院生は大学からの経済支援を受け、海外留学経験をして海外有力教員による指導を受けたり、国際学会での発表などを行っており、その結果、育志賞を受賞するなど、早くも成果が上がっています。

グローバル社会における大学の役割を考える国際シンポジウムを開催

──2017年1月には、早稲田大学SGU実行会議主催の初となる国際シンポジウムが開催されます。その狙いについて教えてください。

シンポジウムは大学間のグローバルな連携をメインテーマにしています。本事業の進捗を内外に知らしめるとともに、大学院生にとってはグローバルな視野で今後のキャリアを考える場にしてほしいとの思いも込めています。

海外の有力大学より副学長を招いた講演や海外で教育・研究指導を受けた博士学生の体験談などを用意しているので、グローバルな舞台でステップアップを目指す上で、どのような道が選択可能なのか参考となるはずです。本事業に取り組む学内外の大学関係者の方々や関連企業の皆様のみならず、ぜひ多くの学生にも参加してもらい、刺激を受けてほしいですね。

グローバル社会における大学の役割 国際的な人材育成フレームワーク

  • 日時:2017年1月23日(月)14:30-17:30
  • 会場:早稲田大学 大隈記念講堂 小講堂
  • 言語:英語・日本語(同時通訳あり)
  • 参加費:無料
  • 参加対象:学生、大学院生、教職員、一般

開催趣旨

本シンポジウムでは国際連携に焦点をあて、本学における取り組みを広く紹介します。

第一部では早稲田大学における国際化の取り組みを報告するとともに、本構想の推進を通して新たな人材育成フレームワークを構築した海外3大学より国際化施策を紹介いただきます。

第二部においては、本学が取り組んでいるJoint Degreeを目指したJoint Supervision制度、Joint Appointment制度などの具体的な事例を共有します。また、これらの制度を活用し海外で教育・研究指導を受けた大学院生(博士課程)、それらの学生を教育・指導する海外教員の生の声もお伝えします。

プログラム

第1部 大学のプレゼンス向上のための国際化施策
  • 14:30 開会挨拶 橋本周司(早稲田大学 副総長)
  • 14:35 来賓挨拶 岩渕 秀樹(文部科学省 高等教育局 高等教育企画課 国際企画室長)
  • 14:45 早稲田大学の国際化戦略 「早稲田大学における国際化施策の紹介」 森田典正(早稲田大学 理事(国際担当))
  • 14:55 招待講演1 「モナシュ大学の国際ネットワークと海外拠点」 Zlatko Skrbis(オーストラリア モナシュ大学 副学長)
  • 15:10 招待講演2 「高麗大学校における教員・学生のモビリティ」 Dong Hoon Choi(韓国 高麗大学校 副学長)
  • 15:25 招待講演3 「海外大学とのCo-Supervisionプログラムについて」 Andreas Zimmer(ドイツ ボン大学 副学長)
第2部 国際教育研究の実施によるグローバル人材の育成
  • 15:55 基調講演 「世界の中で自らを知り動かすことが出来る人材とは~早稲田のグローバル人材への期待」 永里善彦(日本経済団体連合会 未来産業・技術委員会 産学官連携推進部会長)
  • 16:10 早稲田大学での取り組み紹介1 「Joint Appointment、Joint Supervisionの実施による教育研究国際化の取り組み」 西出宏之(早稲田大学 教授 ナノ・エネルギー拠点)
  • 16:25 早稲田大学での取り組み紹介2 「ジョイント・アポイントメント教員としての早稲田大学での取り組みと課題」 Francesco Greco(早稲田大学 准教授(JA)/イタリア技術研究所(IIT))・Vladimir Georgiev(早稲田大学 教授(JA)/イタリア ピサ大学)
  • 16:45 早稲田大学での取り組み紹介3 「実証政治経済学拠点における国際展開戦略」 田中愛治(早稲田大学 教授 実証政治経済学拠点)
  • 17:00 博士学生体験談 「IITでの共同研究指導について」山岸健人(早稲田大学先進理工学専攻)/「シカゴ大学での共同研究指導について」加藤遼(早稲田大学先進理工学専攻)/「ボン大学での共同研究指導について」若林慧(早稲田大学先進理工学専攻)/「高麗大学校での共同研究指導について」河野俊介(早稲田大学先進理工学専攻)
  • 17:20 閉会挨拶 佐藤正志(早稲田大学 理事(教務担当))

主催・共催

主催:早稲田大学 SGU実行会議
共催:早稲田大学 リーディング理工学博士プログラム(MEXT博士課程教育リーディングプログラム)早稲田大学 ラボ交換型生命医科学研究コンソーシアムの立体展開(JSPS研究拠点形成事業)

チラシ

こちらからご覧ください。

 

(以上、前編)

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