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WASEDAから留学、WASEDAへ留学 「学生座談会」

 “WASEDA” フル活用!
WASEDAから留学、WASEDAへ留学
第一弾 「学生座談会」

平成26年度スーパーグローバル大学等事業スーパーグローバル大学創成支援トップ型に採択された「Waseda Ocean構想~開放性・多様性・流動性を持つ教育研究ネットワークの構築~」により、早稲田大学では人材を国際的に流動させ、教育・研究の質と量を飛躍的に向上させる取り組みが進んでいます。 また、創立150周年を迎える2032年に向けた中・長期計画「Waseda Vision 150」においても、グローバルリーダーの育成を重要な柱ととらえ、様々な改革に取り組んでいます。 こうした取り組みや改革を進める中、海外からの留学生と留学経験を持つ学生を交え、早稲田大学の教育プログラムや研究システムについて話し合いました。

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参加者プロフィール(学生の学年は2016年3月時点)

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マリ ブラメルド オーストラリア出身の先進理工学部3年生。国際学生寮WISHに入居し、RA(レジデント・アシスタント)を務める。


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スチュアート モーガン アメリカ出身の国際教養学部2年生。国際学生寮WISHに入居し、RA(レジデント・アシスタント)を務める。


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ジェレミー ブー シンガポール出身の政治経済学部4年。政治経済学部のEDESSAプログラムで、国際政治経済学を学んでいる。



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澤村 萌 国際教養学部3年。グローバルリーダー育成を目指すGLFPに選出され、2015年にカリフォルニア大学バークレー校に留学。


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藤原 和将 大学院先進理工学研究科博士後期課程2年。Waseda Ocean構想におけるモデル6拠点の1つである数物系科学拠点で数学を研究し、2015年にイタリアのピサ大学に研究留学。第6回(平成27年度)日本学術振興会育志賞受賞。



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モデレーター:古谷修一教務部長。法学学術院教授。

グローバル人材を輩出する早稲田大学の教育改革

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古谷:現在、本学は日本で最も多くの留学生を受け入れるとともに、海外に送り出しています。また、本学には数多くの留学プログラムや教育プログラムがあり、多くの学生が利用しています。本日はこれらのプログラムを利用する皆さんに集まってもらいました。プログラムの仕組みや留学環境について、皆さんの率直な意見を聞かせてください。

澤村:私はGLFPで2015年にアメリカのカリフォルニア大学バークレー校に留学しました。帰国子女なのですが、これまで積み上げてきた語学力をさらに高めるため、大学でも英語のプログラムを受講したかったからです。

GLFP (Global   Leadership Fellows Program)

多様な価値観を尊重できる真のグローバル・リーダーを育成することを目指し、2012年度からスタートした全学部対象の留学プログラム。アメリカの名門大学との協働で、1年間の海外留学に加え、帰国後はコロンビア大学・カルフォルニア大学バークレー校・ワシントン大学等のパートナー大学から来た留学生たちと日米共同ゼミで学び、英語での修了論文に取り組む。

ジェレミー:僕はアジアの中心である日本で政治学を学びたいと思い、政治経済学部に入学しました。英語で学位を取得できるEDESSAプログラムに在籍しています。英語で専門を学べる場であると同時に意見交換は日本語で行われることもあり、日本人学生や他の国の学生たちと交流する機会が多いのが魅力的です。また、授業規模も少人数授業が多く、密な教育を受けることができています

EDESSAプログラム (English-based Degree   Studies September Admission Program)

国際社会で活躍する次世代のリーダー育成を目指し、2010年9月にスタートした政治経済学部の英語学位プログラム。世界水準の質の高い授業を英語で提供し、日本語能力にかかわらず、英語による授業履修のみで学位を取得することができる。

古谷:EDESSAプログラムは2010年、GLFPは2012年に開始した新しい英語プログラムです。参加してみてどうでしたか?

澤村:ディベートの授業で、アメリカの学生たちと様々なテーマを議論できたことが良い経験になりました。一般的に日本では目上の人に遠慮してしまう部分がありますが、留学先のアメリカでは1年生も4年生も関係なく、自分の意見をどんどん発言します。議題について入念に予習し、論破する方法を参加者全員が考えていました。レベルが高く、鍛えられましたね。

ジェレミー:プログラムとは別に、日本人学生と交流するサークルによく参加していました。また、日本語の力を高めるために、日本語教育研究センターで日本語の授業をとっていました。日本に来る前は、ひらがなやカタカナが読めるくらいのレベルでしたが、毎学期日本語の授業をとることで、日本語のリーディング能力やリスニング能力が格段に上がりました。これも少人数制の授業だったことが、上達の要因だと感じています。

日本語教育研究センター

早稲田大学の日本語教育を一元的に担う。早稲田大学で学ぶ外国人留学生のうち、2,000人を超える学生が同センターで日本語を学んでいる。学生の日本語能力に応じて8つのレベルに分かれ、それぞれのレベルで日本語を総合的・集中的に学ぶことができる。 

古谷:留学先で話されている言語を積極的に学び、高めようとする姿勢は素晴らしいと思います。藤原さんはどのように外国の学生たちと交流されていましたか?理系なので、違う側面も感じられたのではと思います。

藤原:私の専門は数学で、SGUモデル拠点の1つである数物系科学拠点に所属しています。数学は数式で理解しあえると思っている方もいるかもしれませんが、もちろん違います。間をつなぐ言語が必要で、共通言語として英語を使用することが多いですね。私はイタリアのピサ大学に研究留学したのですが、数式や解が合っているかどうかの議論では、身分や立場、国籍などの境目なく、皆が平等に意見を交わすことができる環境でした。

スーパーグローバル大学創成支援 (SGU)

世界トップレベルの教育・研究を行う大学に対して、高等教育の国際競争力を強化することを目的として、徹底した国際化とガバナンス改革を推進する文部科学省によるプロジェクト。本学が採択された「Waseda Ocean構想」では、国際的に評価の高い6モデル拠点を選定(国際日本学拠点、実証政治経済学拠点、健康スポーツ科学拠点、ICT・ロボット工学拠点、ナノ・エネルギー拠点、数物系科学拠点)、モデル拠点に先行的に集中投資を行い、そこで培った知見や制度を全学へ波及させ、国際的プレゼンスの飛躍的に向上させることを目指している。

古谷:一方で、海外経験のない日本人が、留学や英語プログラムに触れる機会をどう増やしていくのかも重要な課題です。大学としては、授業期間外に留学できる短期プログラムや学生の志向に合うようカスタマイズした留学プログラムを用意することで、無理のない海外留学を推進していますが、実際のところはどうでしょうか。

澤村:やはり留学をきっかけに変わる学生が多いように思います。留学に行く前は消極的だった学生が、海外から帰ってくるとゼミで積極的な発言をみせるようになったのを間近で感じました。

スチュアート:無理矢理英語を話す環境に飛び込むのが一番よいと思います。僕は高校までアメリカで育ったため、日本語で授業を受けることに少し不安がありましたが、英語で受講できる国際教養学部(SILS)の授業は、その不安を解消してくれました。周りには日本人の学生も多くいるので、日常では日本語を使用する機会も多く、英語も日本語も両方鍛えられると思います。

国際教養学部 (SILS)

2004年に創設された学部。全ての授業が英語で行われ、様々な分野の科目を履修するリベラルアーツ教育が行なわれている。学生の3分の1が留学生で、教員も3分の1が外国出身。日本語を母語とする学部生全員に1年間の留学が必修として義務付けられている。 

マリ:私はスチュアート君と一緒に国際学生寮WISHでRA(レジデント・アシスタント)として寮長のような役目を担っています。WISHの寮生は寮で行われるSocial Intelligence(SI)プログラムへの参加が義務付けられており、英語または日本語で講義を受けます。留学生にとっては、日本語の力を高められる場所の1つとなるのではないでしょうか。

国際学生寮WISH

グローバルリーダー育成の新たな拠点として2014年に開設された、早稲田大学の国際学生寮。1部屋に4名、そのうち1〜2名が外国人留学生の構成で入居する。 

WISHウエルカムパーティー

スチュアート:寮内でのコミュニケーションは、英語と日本語が半々でしょうか。ただ、様々な国から留学生が集まっているので、あらゆる言語が飛び交っています。またイベントも多く、交流する中で自然と視野や考え方が広がりました。

Social Intelligence(SI)プログラム

授業期間中の夜間にWISH内で実施している、大学で得た知識・能力を最大限に活用するためのプログラム。寮生は選択した曜日(週1日)は参加必須。異なった国・地域、様々な環境で育った学生たちが夜も寮内でグループワークを通じて切磋琢磨し学んでいる。

 留学の経験で見えてくる教育プログラムの課題点

古谷:今後クォーター制の本格導入も始まりますし、大学としてはさらに、留学生の受け入れや学生の送り出しを増やしていきたいと考えています。皆さんが関わっているプログラムや環境の中で、課題となる部分があれば教えてください。

クォーター制

クォーター制とは各学期をそれぞれ半分にした8週間で1科目を完結する制度。例えば、セメスター制では週1回行っている授業を、クォーター制では週2回行うことで、短期間で集中的に学ぶことも可能になる。2017年度からは全学のアカデミックカレンダーに適用することで、海外大学とのアカデミックカレンダーに適合させ、本学教員・学生の海外派遣や海外教員・学生の受入を加速化させる。 

藤原:留学先に行ってから語学力を高めるという方法も一つの手ではありますが、語学能力の獲得、向上がメインとなり、留学先で議論ができずに終わってしまいかねません。留学する前に、チュートリアルイングリッシュを活用する等少しでも語学力を身につけておくことが必要だと思います。

チュートリアルイングリッシュ (Tutorial English)

早稲田大学が独自に開発した、スピーキングを中心とした実践的な英語力向上を目指す講座。チューター1名に対して学生最大4名の少人数で取り組む。現在、13学部中8学部が必修科目としており、その他の学部・大学院(修士)でもオープンに履修選択することが可能。授業レベルは6段階に分かれており、TOEICやTOEFLなどのスコアを元に、自分のレベルに合ったクラスを履修することができる。細かくレベルが分かれていることで、継続して受講していくことも可能となっており、クォーター制への対応や質の高いプログラムの開発など、効果の高い英語教育の拡充に注力している。

古谷:問題点はそこですよね。チームで研究する際、それを全て英語でやりきれるのか。また、英語で論文を書くことになったらどうするか。まず話せることが大前提ですが、英語でものを書く訓練もしていく必要がありますね。

マリ:私も先進理工学部で英語のプログラムを学ぼうとしましたが、必修の授業と重なったため、時間割を検討する段階で諦めてしまいました。しかし、理工系学部でも、自主的に勉強している人や短期留学に行く人を見かけます。

スチュアート:英語を話す機会が多い国際学生寮でも、どうしても同じ国の学生で固まってしまう傾向はあります。積極的にコミュニケーションしようとする学生とは交流できますが、今後はそうでない人たちとも交流できればと思っています。

古谷:せっかく日本に留学してきたからには、卒業した時に英語と日本語が同程度の能力になることが望ましいですよね。日本から海外に留学する場合も同様のことが言えると思います。

澤村:GLFPは全学部の中から15名程度選抜するプログラムなので、専門分野はバラバラですが、実際に留学してみると、学びたい学問や授業が揃っておらず、授業登録に苦戦する友人もいました。協定校を増やす取り組みが進んでいるようなので、これからに期待ですね。

古谷:そうですね。全学的にもグローバル化は推進されていて、北京大学、復旦大学、台湾大学といったアジアの名門大学ともダブルディグリープログラムの実施を進めています。

ダブルディグリープログラム

ダブルディグリープログラムとは、相手校への留学を通じ、卒業時に本属大学の学位と相手大学の学位を取得できる教育プログラム。参加学生は留学する相手大学の正規学生とともに机を並べて科目履修し、相手大学使用言語での高度な読解力、聴解力、会話力が求められるが、それだけ留学を通じて専門的、集中的な知識を得ることができる。

古谷:また、学内の状況に目を向けると、教員のグローバル化もかなり進んできています。

教員のグローバル化

前出のEDESSAプログラムを実施しており、本学の伝統学部である政治経済学術院(政治経済学部・政治学研究科・経済学研究科)では、全教員131名に対し、海外での学位取得者(52名)および外国籍教員(18名)が5割を超える。その他にも海外での教育・研究歴を有する教員が数多く存在しており、新任の公募要件でも海外経験を求めるケースが増える中、本学における教員のグローバル化は加速度を増している。 

将来について

古谷:それでは最後に、皆さんは将来についてどのように考えていますか?

藤原:まずは研究者として身を立てたいです。国内だけにとらわれず、可能性があれば海外も視野に入れています。

ジェレミー:9月に卒業しますが、シンガポールか日本で政治の勉強を続けようと考えています。将来は研究者として、国際政治について学びを深めていきたいです。

澤村:私は留学した事で将来的に進みたい分野が見えました。今、就職活動真っ最中で、メディアの業界で活躍したいと思っています。GLFPや留学経験は就活のうえでもメリットが大きいし、アピールポイントになると思います。

マリ:私は4月から研究室配属になり、加速器の研究をする予定です。将来は自分の専門性を活かせる職種に就きたいです。就職先も一つの場所や国にはとらわれず、グローバルに考えています。

スチュアート:僕は早稲田に留学をしてみて、日本の環境が自分にとても合っていると実感できました。日本で、英語を使える仕事に就きたいと思っています。

古谷:皆さんのこれからに期待しています。たとえ英語が話せたとしても、中身がなければ深い議論はできません。また、完璧な理解というより、現実の世界と同じく、完全でなくとも積極的に参加・推進していく力も必要です。だからこそ、早稲田という世界に大きく開かれた場をフルに活用して、様々な人との交流を持ちながら自分を磨いてほしいと思います。私も、様々なバックグラウンドをもつ人たちが出会い、良い影響を与え合いながら成長できるような教育・研究の場の実現を目指していきます。本日はありがとうございました。

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