量子アニーリングを用いたデータ分析で、 マーケティング・コミュニケーションを最適化させる 

早稲田大学は11月20日、株式会社リクルートコミュニケーションズ(本社所在地:東京都中央区、代表取締役社長:清水 淳 以下、リクルートコミュニケーションズ)と、量子アニーリングによるデータ分析手法の開発を目的とした共同研究契約を締結しました。

共同研究の目的

リクルートコミュニケーションズは、リクルートグループにおいて、顧客の集客ソリューションからWebマーケティング、メディアの制作・宣伝と言ったマーケティング・コミュニケーションを担っています。特に近年は、広告配信の最適化などマーケティングテクノロジーの技術開発にも注力しており、様々な手法の研究を通じてマーケティング効果の最大化を目指してきました。

このたび、量子アニーリングを用いたデータ分析手法の理論構築及びプログラムの実装や、本手法を実データに適用し考察することで、新しい手法の確立を行い、量子アニーリングの産業への応用を実現することで、マーケティング・コミュニケーションのさらなる最適化を目指します。

共同研究におけるそれぞれの役割

本共同研究において、早稲田大学は、本研究に必要となる理論の構築を行います。研究は早稲田大学高等研究所(研究担当者:高等研究所田中宗助教)が担当します。
また、リクルートコミュニケーションズと早稲田大学が共同して、新手法によるデータ分析の実施、分析結果の評価、検討等を行います。

「量子アニーリング」とは

ShuTanaka-eyecatchpic量子アニーリング (Quantum Annealing) は、最適化問題を解くための一つの手法であり、量子効果を反映させた物理系のダイナミクスをシミュレーションすることによって最適化問題を解くものです。量子アニーリングは特に多数の局所解を持つ非線形最適化問題に優位性があると言われており、自然言語処理やマーケティングテクノロジーにおけるクラスタリング処理など、多くの場合、最適化問題として定式化される機械学習に対しても効果的であると考えられています。

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