早稲田大学学生調査ショートレポート vol.1
早稲田大学 大学総合研究センターでは、本学在学生や卒業生を対象とした調査を実施しています。
「学生調査ショートレポート」では、在学生を対象とした調査結果の一部を紹介します。これらの調査にご協力くださった学生の皆さんに感謝いたします。
調査概要
「学生生活・学修行動調査」「卒業時調査」(調査期間:2025 年 3 月~4 月)
調査対象者数:45,245 名 回答者数:15,379 名(回答率:34.0%)
「新入生調査」(調査期間:2024 年 4 月~5 月)
調査対象者数:12,697 名 回答者数:5,207 名(回答率:41.0%)
I. 早稲田大学での学びと成長
「専門に関する知識」は、大学在学中に着実に伸びている

図1 専門に関する知識(学部)
大学生活のなかで、どのような知識・能力を、どれくらい身につけているのでしょうか。ここでは「専門に関する知識」を取り上げてみましょう。
入学時には、「身についた」「まあまあ身についた」と答える者がそれほど多くないものの、1年生が終わる頃には 67.0%の学生が、また4年生では 80%以上の学生が、専門に関する知識を身につけたと思っていることがわかります(図1)。
「専門に関する知識」は、大学院でさらに伸びる

図2 専門に関する知識(大学院)
早稲田大学では、大学院に進む学生も少なくありません。では、大学院でも、専門に関する知識を身につけているのでしょうか。
大学院生を対象とした分析からわかったのは、修士2年生が終わる頃には、92%以上の学生が、専門に関する知識を身につけたと考えていることでした(図2)。
大学卒業時には、自分の考えを表現できるようになり、論理的思考力が向上したと感じている
「専門に関する知識」以外にも、さまざまな能力が伸びています。
たとえば「自分の考えを分かりやすく表現できる」に肯定的に回答した学生は、1年生:69.4%→4 年生:83.0%と増えています。「物事を論理的に考えることができる」は、1年生では 81.7%でしたが、4年生では 89.9%とほぼ9割になっています。
II. さまざまな経験
留学をした学生は語学力をより身につけている。一方、論理的思考力については留学経験による差はみられない

図3 留学経験と学修
早稲田大学は、海外生活の経験がない学部生が卒業までに1回は海外留学を経験する「全員留学」の実現を目指しています。
留学経験なし/ありで、身につけた知識や能力に差があるのかみてみましょう(図3)。
やはり留学経験がある学生は、「外国語を理解し、話せる」、つまり語学力をより身につけているようです。異文化理解についても留学をした学生のほうが高くなっています。
一方、「物事を論理的に考えることができる」という論理的思考力は、留学経験とは関係しないようです。
7割以上の学生が授業に関わる学習で生成 AI を利用している

図4 生成 AI の利用
生成 AI の利用は、学生の生活でも当たり前になってきました。
「授業の学習」での生成 AI の利用をみると、月1回程度かそれ以上という学生は 75%程度。「週に複数回以上」と日常的に生成 AI を利用している学生は4人に1人となっています(図4)。
大学の授業や研究において、生成 AI をどのように使っていくのか、そして、ときには使わないのか。現状を参照しながら検討し、利用に関わる方針を学生と教員で共有していくことも必要でしょう。
詳しい調査結果については、『2024 年度 早稲田大学 学生生活・学修行動調査/卒業時調査報告書』をご覧ください。
大学総合研究センターとは
大学総合研究センター(略称:大総研)は、本学の教育、研究、経営の質向上のための支援、活動を行っています。大総研の高等教育研究部門では、在学生・卒業生の皆さんへのアンケート調査などを通じて、早稲田大学の教育に関するデータを収集・分析し、その成果を学内にとどまらず広く社会へ発信しています。
さまざまな調査を通じて、学生の皆さんの大学での学びや意見についてぜひ聞かせください。





