Office of Continuing Education(OCE)早稲田大学 コンティニューイング・エデュケーション推進室

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社会人にとって遅すぎる学びはない 何歳からでも学び直しできる

これからの人生、何を軸に生きていくか。そんな問いに向き合うタイミングは、誰にでも訪れます。
仕事や子育てがひと段落したとき、あるいは定年を見据えたとき、「もう一度学びたい」という気持ちが芽生える人も少なくありません。学び直しは、何歳からでも始められます。なかでも早稲田大学の社会人教育プログラム『Life Redesign College(LRC)』は、50代以上を主な対象に、学びを通じてこれからの人生を再設計し、新たなコミュニティと出会う場として注目されています。本記事では、LRCの特徴や学びの内容を紹介しながら、カレッジ生2名の実例をもとに、「学ぶ」ことで人生をどのように広げられるのかをお伝えします。

Ⅰ. 早稲田大学 Life Redesign College(LRC)とは?

Life Redesign College(LRC)は、早稲田大学が展開する社会人教育プログラムの一つで、50代以上を対象とした「人生100年時代の大学」です。時代の変化とともに、人々の働き方・暮らし方・学び方が多様化する中で、「学んで→働いて→引退する」という直線的な人生モデルだけではなく、学び直しを通じて人生を再設計していくことの重要性が高まっています。LRCは、そうした時代背景を踏まえ、人生後半の学び直しとコミュニティ形成を支える場として設計されています。

仕事のためだけではない、人生を豊かにする“学び直し”

「学び直し」というと、資格取得やスキルアップなど、仕事に直結する学習を想起しがちです。一方LRCが大切にしているのは、人生をより豊かにするために「これからの生き方」を見つめ直す学びです。長年仕事を続けてきた方、子育てなどのライフイベントが一段落した方が、もう一度自分自身の関心を掘り下げ、新たな挑戦や社会とのつながりを見つけていく。LRCは、そんな次の一歩を後押しする学びの場です。

3つの専門領域と『Life Redesign』科目群で学びを深める

LRCでは、多様な学びの目的に応えるために、『Liberal Arts(教養)』『Social Issues(社会課題)』『Communication(表現・伝承)』の3つの専門領域を設置しています。さらに、導入として学ぶ『Life Redesign』科目群を通じて、人生の再設計を行うための土台となる知識や思考法を学び、秋・冬学期のゼミナールを通じて探究を深めていきます。

また、学びを一過性で終わらせない仕組みとして、2025年度からはLRC修了者向けに『LRC Advanced Course』もスタートしています。ワークショップやゼミなどを通じて学びを継続できる環境が用意されており、学びのコミュニティに参加し続けられる点もLRCの特徴です。

Ⅱ. 【LRCカレッジ生インタビュー】定年を機に、もう一度“これから”を描き直す

カレッジ生のケース1:「教える側」を卒業し、フラットな対話の中で自分を見つめる

公立学校の教員として38年間、次世代を育てることに心血を注いできた久保田さん。定年を機に彼が求めたのは、資格や肩書きではなく「社会とつながり直す力」でした。

――LRCでの学びはいかがでしたか?

専門科目群「Social Issues(社会課題)」領域の講義「SDGsとソーシャルビジネス」の最終回で行った「SDGs宣言」は、人生100年の中で自分がどこに立ち、何をすべきかを言語化する貴重な機会になりました。人前で想いを伝えたことで、「ここから新しいスタートを切ろう」と、気持ちが切り替わったのを覚えています。また、「Communication(コミュニケーション)」領域の講義「若者学」ではZ世代の若者たちの話を聴き、彼らの誠実な熱意に触れるうちに、自分の中にあった「教職」という肩書きがゆっくりと溶けていくのを感じました。スタディツアーで訪れた現場で、強い思いを持って地道に活動を続ける方々の姿に直接触れたことも、自分の進むべき道がはっきりした瞬間でした。

――学び直しを検討している方へメッセージをお願いします

人生100年時代、これからの時間を耕す力を手に入れるのに、遅すぎることはありません。現在、私は地域の国際交流協会に身を置き、多様なルーツを持つ方々や高齢者が若者と一緒に未来を語れる「居場所」を耕しています。学び直しで得た気づきを自分の中だけに留めず、社会に還元していく。そんな新しい一歩を、ぜひこの場所から踏み出してみてください。

早稲田で過ごす1年間ではラグビー早明戦観戦などのイベントを通じ仲間と喜びを共有

カレッジ生のケース2:母校との再会、自らの歩みを「問い」へと編み直す

MICE(国際会議などの運営・誘致)の第一線で36年歩んできた池田さん。世界が急速に変化し「アジリティ(俊敏性)」が求められる中で、彼女はあえて大学で学び直すことを選びました。

――あえて「いま」学び直しを選んだ理由は?

これまでは効率やスピードが求められる日々でしたが、答えを急ぐのではなく「問い続ける姿勢」を取り戻したいと考えました。一方通行の講義ではなく、他者と議論し、ときには課題に苦労するような、心地よい緊張感のある環境を求めてLRCを選びました。合格すれば再び母校で学べる、という点も大きな魅力でしたね。

――印象に残っているエピソードはありますか?

難民・外国人支援を行うNPOを訪問したスタディツアーでは宗教的な食文化の配慮の重要性など長年ビジネスの現場にいた私の中にも「まだ見えていない視点」があったことに気づかされました。まさに「無知の知」を知る体験でした。また、現役学生と商学部のゼミで企画提案コンペに取り組んだ時間も刺激的でした。年齢や経歴を超え、お互いを尊重し学び合う。このコミュニティは、新しい人生の扉を開くための、何物にも代えがたい居場所になります。

――学び直しを迷っている方へメッセージを。

学生に戻る一歩には少しの勇気がいりましたが、その先にあったのは、驚くほど自由な自分でした。これまでのこだわりを大切にしながらも、あえて一度そこから離れてみる。すると、自分が思っていた以上に柔軟に、新しい自分に順応できることに気づかされます。少しでも「学び直したい」という気持ちがあるなら、その直感を大切に、ぜひ一歩踏み出してみてください。

早稲田の学生との交流を通じて自分自身をアップデート

まとめ

人生の節目に立ち止まり、「これからの人生をどう生きたいか」「社会とどう関わっていきたいか」と問い直す。そんなとき、社会人の学び直しは大きな価値を持ちます。

今回ご紹介した「Life Redesign College(LRC)」のカレッジ生の声からも分かるように、学び直しによって得られるのは知識や教養だけではありません。異なる立場や世代の人と語り合い、新しい価値観に触れ、自分の中にある関心や志を言葉にしていくこと。そのプロセスそのものが、自分自身を更新し、次の一歩をつくる力になっていきます。

学びに「遅すぎる」はありません。何歳からでも始められます。むしろ、経験を重ねてきた今だからこそ、自分の歩みを振り返りながら、より豊かな未来を描く学びが可能になります。もし今、「学び直してみたい」という気持ちが少しでもあるなら、その直感は次の可能性への入り口かもしれません。

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